らーめん五丈原
元祖 “深夜行列” の人気店
1990〜2000年代にかけて札幌に登場した「第二世代」と呼ばれるラーメン店があります。「らーめん五丈原(ごじょうげん)」はその代表的な一軒です。
創業は1994年。当時は「朝4時に行列のできる店」などと(全国版のテレビ番組でも)紹介され、“元祖 深夜行列の店” としてその名を全国に轟かせました。
現在では営業時間などは変わりましたが、深夜まで営業していることに違いはありません(11:00〜翌3:00)。
場所はすすきの中心部から少し離れた住宅街。かつてはポツンとあるラーメン店でしたが、現在は人気店(一幻・信玄など)が集まるちょっとした “ラーメン激戦区” になっています。
店内に入ると食券の販売機があります。
トップにあるのは「とんしお らーめん」。この「とんしお」が創業以来の看板メニューです。
こだわりの豚骨スープは茹でこぼしを数回繰り返し、あくを徹底的に排除。この手間が味の違いを生み出します。
白濁した見た目からは意外なほどのあっさり感で、口当たりもまろやか。しかしその中に深いコクが隠れています。豚脂とも相性が良く、その背脂をたっぷり追加した「背脂とんしお らーめん」も人気です。
具のチャーシューは薄切りのトロトロタイプで、しっかりと味付けされたもの。
麺は創業者の出身地である旭川定番の低加水麺。小麦感を残し、歯切れがよく(含有水分が少ないため)スープを吸いやすいので、食べる過程で味変が楽しめる麺です。
「豚骨スープ+低加水麺」という組み合わせは「五丈原」が開店するまで札幌にはほとんど無かったラーメンであり、この店が「第二世代」とされるゆえんかもしれません。
もちろん札幌ラーメンの基本である「三味」をそろえているので、「みそ」「しょうゆ」も食べられ、それぞれに「背脂」メニューもあります。
加えて「ばん辛みそらーめん」「にぼとん中華そば」。さらには限定らーめんとして、あの「二郎」インスパイアの「ますらお」や「燕三条らーめん」など、新メニューも次々に開発しています。
サイドメニューには名物として大人気の「チャーシューおにぎり」があります。
厚さ5センチはあるおにぎりで、その大きさから箸で食べるお客さんもいるほどです。刻みチャーシューの混ぜご飯を三角に握って海苔を添えたその味は豚骨スープにベストマッチ!
まさに「五丈原」ならではの一品といえるでしょう。
このおにぎり、コンビニのコラボ商品としても発売されています。店頭には看板メニューとして「とんしお」と「チャーシューおにぎり」が写真付きで大きく宣伝されています。
すすきので飲んだ後、深夜まで開いているこの店は “締めラー” にも最適です。ふらりと寄ってみてはいかがでしょうか。
その他の写真
店データ
- 店名
- らーめん五丈原 本店 Webサイト
- 住所
- 札幌市札幌市中央区南7条西8丁目1024-24
- 電話番号
- 011-561-3656
- 営業時間
- 11:00〜翌3:00(スープ切れ終了)
- 定休日
- 無休
- アクセス
- 地下鉄南北線すすきの駅 徒歩12分、市電東本願寺 徒歩3分
- 予算
- 〜1,000円