とりきん
室蘭やきとりに銘酒揃えで人気の店
※ 営業時間の変更等は こちらでご確認ください。
北海道のご当地焼き鳥として知られる「室蘭やきとり」。
養豚業が盛んだった室蘭ならではの串焼きで、豚の精肉と玉ねぎをタレで焼き、洋がらしをつけて食べる室蘭独特のもの。
そうです。室蘭やきとりといえば「豚」が使われます。
ほとんど店で鶏肉の串も用意されてはいますが、豚串が無ければ「室蘭やきとり」は名乗れません。
札幌の中心部から少し離れた北34条駅近くにある「とりきん」は、室蘭やきとり発祥の地とされる室蘭市の輪西で創業80年を超える老舗の札幌店。
その本店の長男が焼き手としてその腕をふるっています(串物は150円税込〜)。
その焼きの技術を端的に示しているのが「とり皮」。
周りをカリッと焼きながら、身は柔らかさを保ったジューシーな仕上がりです。
最初の一串として、その塩焼きを注文することをおすすめします。
続いて、室蘭やきとりといえば「豚精肉」は外せません。
とりきんの80年以上引き継がれ、熟成されてきた秘伝のタレ。その味がしっかりと感じられる一串です。
ベタベタで甘いタレも多い中、この店のタレは醤油の旨みが残る比較的サラリとしたもので、肉の味を引き立ててくれます。
その後は辛子みそで食べる「キャベツ」(300円)を相の手に、「とりレバー」「とりハツ」などの定番ものをいただきましょう。
さらに「親鳥串」や「とり首小肉」などがあればラッキー(希少です)なので、ぜひ注文してみてください。
つくねも室蘭以来伝統の人気メニューで、通常の「つくね」に「梅じそつくね」、そして「納豆つくね」があります。この店の肉質の良さを感じられる一品です。
名物の「もつ煮込み」(480円)はもつをじっくり煮込んで余計な具材を入れていないため、「もつ」そのものの深みのある味わいを楽しめます。
マスターは室蘭店主人のお兄さん。札幌店の焼き手の伯父に当たります。
日本酒に造詣が深く、厳選した銘柄を多数揃えています(650円〜)。
おそらく札幌の焼き鳥店でその品揃えはトップクラスでしょう。
特に人気の「十四代」や「而金」をはじめ静岡の「磯自慢」、福島の「飛露喜」、佐賀の「鍋島」など、全国の銘酒が大きな冷蔵庫にギッシリと詰まっています。
これを升に入れたコップになみなみと注いでくれます。注文に迷ったら、マスターに好みを伝えて選んでもらうのがおすすめです。
「とりきん」は毎晩日本酒好きが集まって、焼き鳥を食べながら銘酒を味わう。
そんな雰囲気が魅力の焼き鳥店で、カウンターでの一人飲みがよく似合う店でもあります。
店データ
- 店名
- とりきん Webサイト
- 住所
- 札幌市北区北32条西3丁目2-13-102
- 電話番号
- 011-756-8510
- 営業時間
- 17:00〜22:00(L.O.21:30)
- 定休日
- 日曜日
- アクセス
- 地下鉄南北線北34条駅 四番出口すぐ横
- 予算
- 4〜5,000円