盤渓そば
琴似に復活した伝統の蕎麦店
2016年(平成28年)一軒の蕎麦店が閉店しました。
JR札幌駅の北口近くで多くのファンに愛された「盤渓そば」。1970年代初頭にその名にある札幌の山間地 “盤渓(ばんけい)” で創業したという半世紀の歴史を誇る老舗です。
しかしその後(閉店の翌年)、創業者のお孫さんである現店主が新天地を琴似に選び店を再開しました。
創業以来の名物が “黒くて太い” 手打ちそばと地元盤渓の山で採れる “天然の山菜” です。
そばは讃岐うどんのように “足で踏んで” 強いコシを出し太めに切るという独特の作り方。
蕎麦の香り・味とともに噛み応えのある食感も楽しめるそばに仕上げています。
名物の山菜と組み合わせた「山菜そば」は、もちろん店の看板メニューです。
そばが見えないほど山菜がたっぷり盛られ、出汁の利いたつゆが山菜の滋味を引き立ててくれます。
フキやワラビ、独活(ウド)、コゴミなどの山菜はメニューに「山菜はすべて盤渓で採って来た物で天然です。創業当時から引き継がれた物です」とあるように “札幌の天然物” にこだわります。
山菜は太くコシの強いそばとの相性が良く、一緒に食べることでそれぞれの食感を十分に楽しめます。
さらに黒く太い 田舎蕎麦 作りゆえ大根おろしとの相性も抜群、「おろしそば」もおすすめの一品です。
ご主人は、琴似で店を再開するにあたってお酒も楽しめるようなメニュー構成にしました。
おすすめは「しょうが焼き」。オリジナルメニュー生姜焼き丼の「頭」(具のこと)をお酒のおつまみとして食べたいというお客さんの要望によって提供するようになった一品です。
そのほか激辛南蛮を使った「ホウレン草三升漬」など、お酒によく合うメニューも用意されています。
山菜の季節(5〜6月限定)には「天然の山菜天ぷら盛り合わせ」も登場するので、これでお酒を味わうのもこの店ならではの楽しみといえるでしょう。
なお「そば」は太い田舎蕎麦が苦手な方には「平打ちそば」も用意されており、やや細めで色の薄いそばになっています。
山菜類は春〜初夏の旬に採った天然ものを塩漬けにしており、使い切ったら(山菜そばは)終了となるので、なるべく早めに食べに行くことをおすすめします。
その他の写真
店データ
- 店名
- 盤渓そば Webサイト
- 住所
- 札幌市西区琴似1条1丁目5-13 玉福ビル1F
- 電話番号
- 011-624-6508
- 営業時間
- 11:00〜14:00、18:00〜22:00
- 定休日
- 日曜・祝日
- アクセス
- JR琴似駅 徒歩5分
- 予算
- 〜1,000円