佐賀の銘酒「能古見(のごみ) 酒の会」参加レポート

佐賀の銘酒「能古見(のごみ) 酒の会」参加レポート

近年人気の酒蔵が増え、注目度の高まっている佐賀県。
その中で今回、札幌での出会いの機会をいただいた酒蔵が「馬場酒造場」さん。
醸すは「能古見(のごみ)」という地元に立脚した日本酒です。

今回の企画をコラボした「sake.成田屋」での一杯

今回の企画をコラボした「sake.成田屋」での一杯

その馬場酒造場の当主自ら札幌に出向いての “自社酒飲み比べ会” を行いました。
会場となった円山の「丸澤商店」と酒販店「sake.成田屋」とのコラボ企画による実現です。
丸澤商店・sake.成田屋 両店とも紹介をしているサツメシとしても「能古見」は注目の酒。サツメシ読者にも広くご紹介したくこの会への参加をし、そのレポートをまとめました。

イベント名:銘酒「能古見」を堪能する酒の会

日時:平成8年8月30日(金)18:oo〜、20:45〜の2部制
場所:丸澤商店(札幌市中央区南2条西25丁目)
会費:2,500円
(お酒のお代わりは300円/杯:料理はセット分は300円/品、別メニュー500円/品)
スタッフ:馬場酒造場当主 馬場嵩一朗氏、sake.成田屋店主 成田禎仁氏、丸澤商店店主 岡澤秀和氏と接客スタッフ。

佐賀の日本酒と馬場酒造場について

佐賀県鹿島市の「肥前浜酒蔵通り」

佐賀県鹿島市の「肥前浜酒蔵通り」

近年、「鍋島」(鹿島市)「七田」(小城市)「光栄菊」(小城市)「東一」(嬉野市)など数多くの酒蔵が人気を集めている佐賀県の日本酒造り。
豊かな佐賀平野とそこで生産される良質な米、滑らかな水質で知られる伏流水にも恵まれた酒造りに好適な地域がここ佐賀です。
参考:たのしいお酒.jp

今回ご紹介する「能古見」を醸造する馬場酒造場は有明海に面した佐賀県鹿島市に蔵を構えます。
創業は寛政7年(1795年)と230年もの歴史を誇る老舗で、現当主は九代目の馬場嵩一朗氏。
地元佐賀の土地・自然に立脚し、現地の食べ物・料理によく合う酒造りを行っています。
詳細は馬場酒造場公式ホームページもご覧ください。

<会場となった「丸澤商店」>

「能古見 酒の会」現場報告

会は要予約の2部制で、会場となった丸澤商店は立ち飲みカウンターのほか2人掛けテーブルを含め満席となる盛況ぶりでした。

入店すると各カウンター席にはお酒の品名と置き位置の示された紙シート(上写真)が置かれ、その前に立つと順番に各お酒が置かれて行きます。

並行して「おつまみプレート」も置かれ、準備が整いました。

この日提供されたお酒の紹介

写真左上から時計回りに(品名:酒造米・精米歩合)

NOGOMI ARATA:山田錦・50%
能古見 純米吟醸 あらばしり(生):山田錦・麹55%・掛59%
能古見 ごえん:さがびより:70%
能古見 本醸造:さがの華・58%
能古見 純米吟醸辛口(生・裏能古見):山田錦・55%
能古見 JOKER:スペック非公開

おつまみプレート

写真左上から時計回りに

・砂肝のインド風ピクルス
・スイカとトマトのブルスケッタ
・魚介のレモンマリネ山椒風味
・四種のチーズを使った “甘くない” チーズケーキ

これらが揃い、能古見馬場当主のご挨拶、自己紹介から乾杯と続き、会がスタート。
その後、馬場当主の各酒についての説明があり、それを聞きつつ丸澤商店謹製のおつまみを味わいました。

その中で強く感じたのは、能古見の “料理に対する相性の広さ” でした。
今回会場となった丸澤商店は、主にイタリアン惣菜を得意としており、ここで用意されたおつまみも上記のように洋風系のもの。
もちろん腕利きシェフである岡澤さんも能古見との相性を狙って作った料理とは思うものの、実際に能古見と合わせてみてそのマッチングの良さには驚きがありました。
これが馬場当主も仰る「食中酒としての酒造り」なのだと実感。

ゆえに酒の味わいとしては、ふくよかな “旨口” で設計されますが、一部ファンからの辛口酒の所望に対し「裏・能古見」として基本の味わいはキープしつつ日本酒度を上げた辛口酒も醸すなど、酒造りの柔軟性も見せてくれます。

個別のお酒の中では「ARATA」が特に印象的でした。

これは現当主が大学在学中に有明海から見出した酵母を使って醸したお酒。
リンゴ酸を多く生産するこの酵母の働きで、爽やかな酸味とフルーティな味わいを楽しめます。
白ワインに通じる旨みもあり、おつまみプレートの「魚介のレモンマリネ」などにはとても良い相性でした。

ラベルの模様に違いがあります

ラベルの模様に違いがあります

さらにラベルにもひと工夫があり、京都の西陣織の引箔をシールに活かした技術により職人が手作業で描くため、一枚一枚が微妙に違う仕上がりになる、まさに “オンリーワン” のラベルになっているのです。

今回の会費、追加のお酒・料理の価格設定も格安であり、参加各者も気に入ったお酒や料理を追加注文して味わっていました。
全員が笑顔になり楽しめる、そんな酒の会になったと思います。

佐賀酒「能古見」を味わおう!

今回の酒の会で各種の「能古見」を味わってみて、最も印象的だったのは「幅広くいろいろな食べ物に合う」お酒が多いこと。
それは元々が「食中酒」を基本として “控えめながら綺麗な味わい” の酒造りを行っていることによるのでしょう。
札幌では今回企画を担当していただいた「sake.成田屋」でも常時提供されているのでぜひ訪問の上、佐賀の銘酒「能古見」をじっくりと味わってみてはいかがでしょうか。

<sake.成田屋>