(閉店)永坊
円山裏参道で “腹が減ったら” ここ
※「永坊」は2021年8月31日にて閉店しました。
札幌でもお洒落な地域で知られる円山。特に「裏参道」には隠れ家的な名店が並んでいます。
その一角に、今回ご紹介するラーメン店「永坊(えいぼう)」があります。
看板は「永坊」ですが、正式名は「ハラガヘッタラ 永坊」。
メニューを見てみると実にシンプル。
「ラーメン(塩・正油)」(650円、以下全て税込)「チャーシューメン(塩・正油)」(800円)
そして「ラーメンセット(チャーハン・カレー)」(900円)とあります。
これぞこの店の人気メニュー。お腹いっぱい食べられて千円札一枚でお釣りが来る、腹が減ったらいらっしゃい!ということでしょう。
ラーメンが「塩と正油」の2種類のみ(味噌がない)というのは札幌ではかなり珍しい。おそらくスープに相当のこだわりがあると思われます。
「正油ラーメン」のスープをひと口、動物系に魚介も香る “ダブルスープ”。旭川のラーメンに近いもので、魚介が出しゃばらず野菜の甘みがバランスを取る優しいこのスープには、味噌を入れたくない…なるほどそれも納得の味です。
麺も旭川のラーメンに似ていますが、独特の食感を持ったもの(特製麺でしょう)。
チャーシューは低温調理なのか、よくある煮込まれた感のあるものではなく歯応えも旨味もしっかりとあるタイプでメンマや刻みネギも手抜き無し。最後にお麩が乗って完成です。
セットの「チャーハン」はパラパラ感のあるシンプルな仕上げ。
しつこさの無い上質な油と旨味を感じる、札幌のラーメン店でも屈指のチャーハンといえるものでしょう。
セットのもう一品、「カレー」も捨て難い。
挽肉を使い少しだけスパイシーに仕上げていますが、その食感や風味は盛られる銀皿とともに昭和の食堂を思い出させます。
チャーハンとカレー、どちらもおすすめなので、ぜひ両方とも一度食べてみてください。
この店では「セット」を基本としているのか、ラーメン丼は小ぶりです。チャーハンやカレーと食べても足りないようなら「かえ玉」(150円)も用意されています。
ショップカードには「ボディブロー系スープ」とあります。
比較的優しい味のスープなので最初はそんな印象はありませんが、食べているうちにクセになり “後からジワジワ効いてくる”、なるほど「ボディブロー」とはそのことか。
なお、限定ながら「親父の醤油」(750円)もあります。こちらは油多めで味付けも濃いラーメン。
通常の「正油」よりさらに “旭川テイスト” が強くなります。旭川ラーメンが好きな方にはこちらをおすすめします。
なお、メニューに表記はありませんが「親父の醤油」でもチャーハン or カレーの「セット」は対応してくれます(1,000円)。
L字のカウンター8席の小さな店ですが、ご主人ワンオペのため混雑時は少々の待ち時間も発生するので時間を少しズラしての訪問がおすすめです。
円山方面で腹が減ったら「永坊」、これは覚えておきましょう。
店データ
- 店名
- (閉店)永坊 Webサイト
- 住所
- 札幌市中央区南2条西24丁目2-1 裏参道24 1F
- 電話番号
- 011-611-2002
- 営業時間
- 11:30〜21:00(売切れ終了)
- 定休日
- 木曜日
- アクセス
- 地下鉄東西線円山公園駅 徒歩5分
- 予算
- 〜1,000円