札幌を代表する “味噌ラーメン” の名店といえば「純連」と「すみれ」。
その源を一にする店の流れは “純すみ系” と呼ばれる一大勢力となっています。
そんな中で “穴場的” ロケーションながら、札幌のラーメンファンの間で確かなる人気を誇る店が「らー麺ふしみ」です。

場所は店名どおり「伏見」エリアに面して走る環状通り沿い。
近くにJRや地下鉄の駅が無く、交通機関としては札幌市電の西線14条・16条各停留場から徒歩で6〜7分。決してアクセスの良い場所ではありませんが、店内は常にファンで賑わいます。

この店のラーメンの特徴は「すみれ風」と「オリジナル」の2本立てであること。
すみれで技を修めた店主が「すみれ」の味を引き継ぎつつ、独自の味作りにも努めています。

代表メニューの「すみれ風みそ」。

その麺の仕様、スープの色、独特なチャーシューとラーメンの上に散りばめるおろし生姜などはまさに「すみれ」を思わせるものです。

スープをひと口含めば、ラードの風味と柔らかな口当たり。その奥には熱々感が隠れるというこれもまた「すみれ」系ならではのもの。

麺は黄色い中太の縮れ麺でプリプリの食感が楽しく、スープとよく絡みます。

チャーシューはトロりと煮込まれて、ほろりと崩れる柔らかさながら芯にその味わいを湛え、すみれ流の “角切り” チャーシューはまさにその特徴を活かした作りです。

サイドメニューのおすすめは「チャーハン」。

このチャーハンの旨さは「純すみ」系のこだわりであるチャーシューとスープの味に秘密があり、ゆえにラーメンとの相性は文句なし！

店を出ると、もう目に前には「藻岩山」が望める。そんな場所ながら「これぞ札幌味噌ラーメン！」といえる一杯が楽しめる。ここ「らー麺ふしみ」はわざわざ足を伸ばして訪問する価値のある一軒ですよ。