「すし開（かい）」は2022年12月に開店した新進気鋭の寿司店です。

場所は円山地区、札幌屈指の名店として名高い「すし 宮川」のあった場所といえば、思い浮かぶ方も多いでしょう。
「すし 宮川」は2022年11月に移転。その後を宮川親方の片腕として活躍された寺田開氏が引き継ぎました。

8席のカウンター（現在7席使用）は、紅葉のはめ込みも変わらずに気持ちを落ち着かせてくれます。

料理は「おまかせコース」で、前半はおつまみ系の一品料理、後半が握り中心のお寿司という構成です。

この日の内容は

「賀茂茄子の揚げ浸しと毛蟹」で始まり

続いて「鰹」、漬けで山かけ風に。さらに「北海シマエビと夏野菜」、くるみ和えで。

そして「金目鯛昆布締め」は、白髪ネギと梅のアクセントで。

どれもがお酒に合うように仕事が施されています。

お酒もご主人が料理との相性を考えて全国の銘酒を厳選。

いろいろな種類を味わえるように「半合」売りもOKです。

後半は寿司に入ります。

まずは「あおりいか」。
スタートにふさわしい味わいです。

「チップ（ヒメマス）」は屈斜路湖産。

さらに昆布締めの「真鯛」、「白海老に余市のうに乗せ」、「中トロ」の柵漬け
と続き、

江戸前の技が冴える「小肌」。

北海道らしい「にしん」、江戸前の「車海老」の後は、

「余市のムラサキウニ」をリゾット風にいただきます。

最後はこれも江戸前の代表的寿司タネの「穴子」。

腕物は、ほっき貝のヒモで出汁を取った旨味たっぷりの「赤だし」。

そして、目の前で焼いてくれる「だし巻き玉子」で締めとなります。

　寿司屋の「玉子焼き」ではなく “だし巻き” にこだわり、三つ葉とあおさを振ってあんかけ風にいただきます。
この店のオリジナリティを感じさせてくれる一品です。

名店の味を受け継ぎながら独自のスタイルも加えて発展させる。そんな先々が楽しみな新星寿司店の登場と言えるでしょう。