北乃ラーメン
“澄んだスープ”にこだわるラーメン
札幌は言うまでもないラーメンの街。特に伝統の「味噌ラーメン」が有名ですが、味噌だけの専門店は少なく多くの店では「味噌・醤油・塩」の三種類が用意されているものです。
今回はその三つの味から札幌で特に「塩」ラーメンがおすすめの店をご紹介しましょう。
店の名は「北乃ラーメン(きたのらーめん)」。JR桑園駅と北海道立近代美術館(北1西17)との中間くらいの場所にあります。
札幌清田区の北野(店名の由来のようです)で創業、その後現在の場所に移転して通算では既に30年を超えました。この歴史こそが、この店のしっかりした支持基盤(常連顧客)による味の証明ともいえます。
店の入口横には案内板が架けられており、「おススメします!澄んだスープの塩ラーメン」の文字に期待が膨らみます。
店内に入ると、カウンターに大きめの横長テーブルが2卓(8・10席)という少し珍しい造りです。
この店の「塩ラーメン」、鶏ガラだけで丁寧に仕込んだスープは説明通り見事に澄んでいます。
麺は札幌ラーメンらしい黄色い中太縮れ麺。チャーシューにメンマ、ネギに赤いナルトというシンプルなルックスです。
スープを口に運んでみれば、クセの全くない鶏出汁と塩のバランスが広がり麺の旨さもよくわかります。
トッピングもその味の邪魔をせず、チャーシューも昔ながらの噛みごたえある薄味の作り。全体のバランスも良く、「塩ラーメン」としての完成度は札幌でも間違いなくトップクラスのものです。
もちろん札幌のラーメン店らしく「味噌・醤油」もあるので、その日の気分で選んでみては?
特に味噌はあっさり系の「味噌ラーメンに加えて辛味噌味の「特製味噌ラーメン」が用意され、鶏がら100%スープへのこだわり(ベースはあくまであっさり)を感じさせます。
「ラーメン・ミニカレーセット」では、少し辛口のカレーが小さめの器になみなみと盛られて出されます。
あっさりしたラーメンを味わい、さらに小腹を満たすにはちょうど良い味と量のカレーライスになっています。
近年、「塩」ラーメンでも脂を多めに使ったものや、コクを優先するためかスープの色も濃いものが増えていますが、ここ「北乃ラーメン」は真に澄んだ塩味のスープを味わうことができる貴重な店といえるでしょう。
その他の写真
店データ
- 店名
- 北乃ラーメン
- 住所
- 札幌市中央区北7条西18丁目4-21
- 電話番号
- 011-622-7572
- 営業時間
- 11:00〜20:00
- 定休日
- 日曜日・祝日
- アクセス
- 地下鉄東西線西18丁目駅 徒歩15分、JR桑園駅 徒歩8分
- 予算
- 〜1,000円