うな亭 わがつ
名店の味を復活させた注目の鰻店
※ 当記事は訪問時点(2019年8月)の内容ですが、メニューは2024年8月現在、店頭に表記されているものです。
なお、営業は予約・お弁当テイクアウトのみとなっています。
かつて札幌にあった名店「うな亭」の味を現在に残すべく始めた店が「うな亭 わがつ」です。
30年ほど前に閉店したうな亭のファンだったご主人が、そのお弟子さんから秘伝のたれを受け継いでいます。
札幌は全国の大都市の中では鰻専門店が少ないので、このような店は貴重といえるでしょう。
場所は円山地区の閑静な住宅地にあります。
かつてお洒落っぽい蕎麦店などが入っていた店舗は手頃な広さで、落ち着いて食事が楽しめます。
入店すると「今から調理するので30分以上かかります」と言われます。
これは本格的な鰻の店なら当然のこと。“早くてうまい” などということは、鰻料理にはないのです。
そのため老舗の鰻店などでは肝焼きやう巻き、うざく、お新香などでお酒を楽しみながら焼き上がりを待つものですが、この店のグランドメニューに一品料理はありません(当記事作成時点)。
ご主人一人で切り盛りしているので、やむを得ないでしょう。
ただしお酒類を頼むと一品「お通し」が付いてきます。「きんぴらごぼう」や「おひたし」系の素朴なものです。
その日の仕入れと店の混雑状況によっては「ひれ焼き」や「お新香」などを出してくれることもあるので、ご主人に気軽に相談してみましょう。
この店の鰻は皮目も身もしっかり焼いてくれるタイプ。
しかしじっくり時間をかけるだけあって、中はふんわりと仕上げてくれます。
たれは醤油の味を残しつつ北海道らしい甘さも加えています。ご飯も粒が立った炊き上がりで、そのたれがよく染み込みます。札幌にはあまり無いタイプの鰻重なので、ご主人が「うな亭」にこだわり続ける理由がわかるようです。
場所が札幌中心部からは少し離れているので、訪問前には電話確認をおすすめします。訪問が確実ならば予約した方が無難です。特に週末は仕入れや混み具合の関係上、料理も事前に予約しておいた方がよいでしょう(一品料理も用意してくれるかもしれません)。
※持ち帰りうな重はの松重・竹重」の3種類となります。
注文は 011-644-1030 まで。
店データ
- 店名
- うな亭 わがつ
- 住所
- 札幌市中央区北1条西22丁目1-14 ライラック表参道 1F
- 電話番号
- 011-644-1030
- 営業時間
- 11:30〜13:00 L.O.、17:00〜19:30 L.O.
- 定休日
- 月曜日・第3火曜日
- アクセス
- 地下鉄東西線円山公園駅 徒歩6分
- 予算
- 4〜5,000円