チャンネル
創成川イーストに佇む隠れ名店
※ 休日等の情報はこちら。
札幌を南北に流れる創成川の東側、ここを「創成川イースト」と人は呼びます。
近年の再開発により札幌の古い下町情緒と新たな流行が同居する区域となり、飲食店も増えてちょっとしたグルメスポットにもなっています。
そんな創成川イーストのまさに創成川沿いに佇む三角屋根の不思議な建物が目に入ったならば、そこが今回ご紹介する店「チャンネル」なのです。
ちょっと風変わりな見た目からは、どんな店なのか全く想像ができません。
入口には「ひらたく言ってしまうと洋風居酒屋」と書いた案内があります(※)。
「なるほど、そういう店か」と思って扉を開けてみます。
店内はL字のカウンターに8席、2名席と4名席のテーブルが1卓ずつ。2階もあるようです(10名までの宴会用貸切りスペースでした:要予約)。
着席して飲み物を注文すると一緒にお通しが提供され、この日は「クラムチャウダー」でした。
ひと口食べてみると、店先の「洋風居酒屋」という表現が “謙遜” であることがわかるでしょう。
そしてその感動は最後まで続くのです。
雰囲気はお洒落なワインバーのようですが、居酒屋の定番であるポテトサラダも用意されておりメニューには「くるみとブルーチーズのポテトサラダ」とあります。
これは注文しないわけにはいきません。
目の前に登場したポテトサラダは小鉢にそびえ立つように盛り付けられています。
シンプルな料理ながらもしっかりひと工夫が加わり、くるみの食感にチーズの旨み、そしてポテトの甘みのバランスがワインにもぴったりです。
次は「おひたしとミモレット」。一見、普通のおひたしの小鉢のように見えます。
しかしかつお節がかかっていると思って食べてみると、なんとこれがミモレット(チーズ)!
チーズをかつお節状にすることで程よくおひたしに絡み、これまたワインなどによく合う “料理” になっています。
さらにワインバーの定番といえる「白レバーパテ」にも店独自の “仕事” を施し、とかくモッサリ感の出るレバーパテを滑らかな口当たりに仕上げているのは見事です。
軽い食事ならメインになるほどの料理が「しいたけのオーブン焼き」。
ネーミングはシンプルですが、食べてみると単なる椎茸の味だけではない複雑な旨みが混じり合っていることに驚きます。
お店の説明(ブログ)を引用させていただくと、「鶏のムースを詰めたシイタケ椎茸に、数種類のキノコをペースト状にしてチーズと混ぜて作った生地をかぶせて、焦がしバターとフォンドボーのソースを中に仕込んだもののオーブン焼き(原文まま)」
実はとても手の込んだ料理であることに納得です。他では食べることのできない、この店ならではの一品としておすすめします。
このほか、「平取和牛イチボのロースト」をはじめとする肉料理や「本日のリゾット」などのご飯物も用意されています。
そしてデザートには特製の「プリン」。
メニューには「濃厚カラメルをあとのせ。温、冷、甘、苦の組み合わせ」とあります。
まさにその通りの味が楽しめ、満足の締めとなることでしょう。
ここ「チャンネル」はお洒落な雰囲気で、何を食べても “ひと味違う” 料理がそろい値段も手頃。
カウンターでワインを一杯、あるいはおつまみを数品選んでのちょい飲み(一人飲み用メニューもあります)、さらには肉やご飯物で食事まで。どんなパターンにも気軽に対応してくれる懐の広さがこの店の大きな魅力です。
(※)この店のジャンル分けは料理やお酒の揃えを考慮して「バー・ワインバー」としました。
その他の写真
店データ
- 店名
- ワイン居酒屋 チャンネル Webサイト
- 住所
- 札幌市中央区南3条東1丁目1-6
- 電話番号
- 011-231-0324
- 営業時間
- 18:00〜23:00
- 定休日
- 月曜日・第3日曜日(HPもご確認ください)
- アクセス
- 地下鉄東豊線豊水すすきの駅 徒歩4分
- 予算
- 4〜5,000円