※ 2023年11月現在の情報に更新しました。

札幌で喫茶店、それも本格的なコーヒーが飲めるということなら「カフェランバン」は間違いのない一軒。地元のコーヒー好きで知らぬ人はいないほどの店です。

40年以上の歴史を持ち「自家焙煎珈琲」にこだわり、珈琲豆の販売店としても知られます。
場所は狸小路5丁目の一本南側、斜め向かいの「ノルベサ」（屋上に観覧車）も目印になるでしょう。

店内は間接照明が落ち着いた雰囲気を演出しており、ゆったりと時間が流れています。

この店では世界各地から厳選した珈琲豆をスモーク臭のない焙煎によって、その旨味と香りを引き出し、抽出には北海道大雪山の “天然水” を使用。

その味と香りを気軽に楽しめる一杯が「ブレンド珈琲」（700円税込）で、ソフト（柔らかな酸味）ミディアム（苦味と酸味の調和）フレンチ（香ばしい苦味）の3種類をラインアップ。

そして「ストレートコーヒー」（800円〜豆の販売もしています）は煎りの深さを選べるので、自分の好みで味わうことができます。（ストレートコーヒーには）口直しの「炭酸水」が付いてくることもこの店ならではの “こだわり” でしょう。

ここは、そんな本物のコーヒーを味わいながらゆっくり過ごす店です。カレーやナポリタンなどの “喫茶フード” はありません。

食べ物は「サンドイッチ」（タマゴ or ポテト750円、セット1,250円）に「厚焼きトースト」（650円、セット1,050円）、「自家製ケーキ」（レアチーズ・チョコレートシフォン・クルミ入りチョコレート・オレンジケーキ各550円、セット1,150円）。

そして「黒松内産バニラアイスクリーム」（780円）。これらはあくまでサイドメニューであり、食べ物だけの注文は受けていません。

カフェランバンといえば「モーニングセット」（850円）も定評があります。
ブレンド珈琲（3種類から選択可）に厚焼きトースト・ゆでタマゴ・ジャムのセット。

トーストはボリュームある厚焼きの一枚もので、程よく香ばしさを感じる焼き加減です。
表面には丁寧な切れ込みが入れてありバターは塗ってあるので、ジャムはお好みで。
あくまで普通のモーニングセットですが、さすがは老舗の一品であることも感じさせてくれます。

メニュー（コーヒー）の値段だけを見たなら「少し高い」と思うかもしれません。
しかしコーヒー好きならばひと口味わってみるだけで、決してそんなことがないと分かるはずです。そしてそれをゆっくり楽しめる “老舗の空気感” も価値あるものに思えてくることでしょう。