蕎麦さとやま
“三たて”にこだわる蕎麦店
今回は札幌中心部からは少し離れた場所ながら、こだわりのそばが食べられる店をご紹介しましょう。
その名は「蕎麦さとやま」。
場所はJRの苗穂駅・地下鉄東豊線環状通東駅(4番出口)からともに徒歩20〜25分(北13条北郷通沿い)。可能であれば車でのアクセスがよいかもしれません。
そしてこの店のこだわりは、「三たて」のそばを提供すること。
三たてとは「挽きたて・打ちたて・茹でたて」。
この三つの「たて」にこだわるため、「玄ソバの脱皮〜石臼挽きの自家製粉〜手打ち」を全て店内で行っています。
そして鰹の本枯節、真昆布、干し椎茸(※)でとった「だし」に、高級醤油や本みりんなどを使った「かえし」を合わせた「そばつゆ」が、三たてそばの旨さを引き出します。
(※)うまみの三重奏 = イノシン酸・グルタミン酸・グアニル酸(公式ホームページ内「こだわり」より)とは、なるほど納得の説明です。
打ち立てのそばを食べて欲しいことから開店直前まで当日のそばを打ち、そばが少なくなれば合間を見て店内でそば打ちを始めるという徹底ぶりに驚きます。
そのそばを味わうならまずは「もり」がおすすめ。
気取りのないそばで、量もしっかり盛ってあります。口当たりの良さも相まって、食べ応えをも満足させてくれるでしょう。
もうひとつのおすすめが、名物ともいえる「特製カレー南蛮」。
別名「さとやま活火山」。辛さ(痺れ)を山の高さで表現、山が高くなるほど辛さと痺れが増し登頂が難しくなるというもので、その山は「さとやま → モエレ(中辛+50円) → ニセコ(辛口+50円) → タイセツ(大辛+100円)」となっています。
トッピングは温泉玉子や野菜・えび天などが追加でき、「スペシャル」なら大えび天+たっぷりの野菜という内容になります。
旨み十分なそばつゆと、じっくり炒めて甘味を引き出した玉ねぎ、15種類を調合したスパイスでこの店ならではのカレーが作られます。
濃厚なカレーに負けない「田舎そば」を使い、最初は「スパイシー+とろみ」カレーとのマッチングが印象的ですが、その後カレーとそばつゆが混ざることで「カレー南蛮」的な味わいに変化します。
さらに蕎麦湯を加えたなら、そばつゆの旨みが浮き出た「スパイシーなスープカレー」としても楽しめるので、ライス(小150円〜)の追加もおすすめです。
そのほかにも「親子丼」や「豚丼」「天丼」などの丼ものと「そば」とのセット、ピリ辛肉味噌ベースの「クッシャロ」(冷・温)などもあって、ランチタイムの人気メニューになっています。
夜営業は20時(L.O.19:30)までですが、厳選した日本酒や焼酎なども用意しており、種もので人気の「鴨(焼き)」や「天ぷら(盛り合わせ)」、夜限定の「だし巻き玉子」などで「蕎麦前」を楽しむこともできます。
「蕎麦さとやま」のご主人荒川 哲さんは「三たて」へのこだわりとともに日々の研究も欠かさず、常にそばの旨さを追求しています。
「カレー南蛮」の味作りや新たなアイデアによる「クッシャロ」などは、まさにその成果といえるでしょう。
そんなご主人こだわりのそばを、一度味わってみてはいかがでしょうか。
その他の写真
店データ
- 店名
- 蕎麦さとやま Webサイト
- 住所
- 札幌市東区苗穂町10-3-15
- 電話番号
- 011-702-0139
- 営業時間
- 11:00〜15:00(L.O.14:45)、17:00〜20:00(L.O.19:30)
- 定休日
- 水曜日不定休(公式HPでご確認ください)
- アクセス
- JR苗穂駅・地下鉄東豊線環状通東駅(4番出口) 各徒歩20分
- 予算
- 1〜2,000円