木多郎
トマトベースの「元祖」スープカレー
「木多郎(きたろう)」は札幌スープカレーの中では屈指の知名度を誇る店です。
古くからレトルトカレーを販売しており、北海道の土産店などで「木多郎」という店名が人の目に多く触れてきたこともその要因のひとつでしょう。
創業は1985年(昭和60年)という現存する札幌のスープカレー店でも老舗中の老舗です。
そしてスープを「トマトベース」で作った元祖の店であり、素揚げした野菜をトッピングするスタイルを考案したのもこの店とされています。
その後多くのスープカレー店に影響を与え、現在も人気店としてあり続ける。まさに札幌スープカレー界のレジェンドといえる店なのです。
本店(他に網走駒場店、岩見沢店があります)は地下鉄南北線澄川駅から徒歩10分ほどの場所にあります。店内はカウンターにテーブルで収容20名ほどの広さです。
メニューは比較的シンプルで、カレーが「チキン・ベーコンエッグ・やさい・かき(牡蠣)」という4種類の基本メニューにそれぞれトッピングを加えたバリエーション(10種類)という構成です。これに数量限定のカレーが加わります。
定番は「チキン野菜」。
骨なしの鶏もも肉にニンジン・ピーマン・ナス・トマト・菜の花という組み合わせです。
素揚げした野菜がこの店の特徴であり、中でも「菜の花」は木多郎の名物トッピングです。
スープカレーには珍しい菜の花ですが、食べてみると意外なほどの相性の良さに驚きます。
スープは「トマトベース」で、旨味と辛味に酸味が良いバランスで融合。ホールトマトが丸ごと入っており、控えめながらいい仕事をしています。骨なしのチキンも食べやすく、しっかりした味付けで「さすがは老舗」と思わせる完成度のカレーです。
チキンは柔らかく煮込まれ、簡単にほぐせるので、肉はオンザライスで食べるのもおすすめ。カレースープもかけて味わってみてはいかがでしょうか。
トッピングは「オムレツ卵」や各種の「野菜」など8種類。
基本メニューにオムレツ卵を追加した「チキンエッグ」「やさいエッグ」もあり、「かき」には牡蠣を “卵とじ” にした「かきたま」があります。
「かき」は北海道ならではの食材であり、この店のスープともよく合います。定番の「チキン」とともにおすすめしたいメニューです。
ドリンクの「ラッシー」「マンゴーラッシー」や「アイスチャイ」もおすすめ。辛いスープカレーを食べた口中をリセットしてくれます。
“レジェンド” ともいえる「木多郎」は、札幌でスープカレー巡りをするならば外せない一軒です。
ぜひ訪れて伝統のスープカレーを味わってみてください。
その他の写真
店データ
- 店名
- 木多郎 澄川本店 Webサイト
- 住所
- 札幌市南区澄川6条4丁目2-1 澄川ビル1F
- 電話番号
- 011-814-1203
- 営業時間
- 11:30〜14:00、17:30〜20:00(L.O.各30分前、土曜は昼のみ)
- 定休日
- 日曜日・第2土曜・連休となる祝日(週中の祝日は営業)
- アクセス
- 地下鉄南北線澄川駅 徒歩10分
- 予算
- 1〜2,000円