札幌でルーカレーといえば必ずその名があがる店「クロック」。
札幌郊外円山のさらに奥、藻岩山麓道路沿いというアクセスにはやや不便な場所ながら、連日札幌のカレーファンで賑わう超人気店です。

店は大きなガラス窓が印象的なカフェ風の構えで、採光の良い店内は明るくカジュアルな雰囲気になっています。客席は全てテーブルで2〜4人用が6卓、中央の大きなテーブル（5〜7人用）はカウンターとして利用されているので、一人での訪問も安心です。

この店のカレーは「たっぷりの野菜とフルーツをピューレ状に煮込み、コクと深みを求めたカレー（メニューに表記）」であり、濃厚なルーが特徴。これは店の説明どおりしっかり煮込まれているためで、甘み・塩味・旨味の凝縮感が際立っています。

そのため食べ方の “コツ” は「ルーの量は少しずつ」、これもまたメニューの記載どおりです。

カレーの種類は「ビーフ・チキン・ポーク」という定番をはじめ、「骨付きチキン・シーフード・チーズオムレツ・スペアリブ・ソーセージ・チーズ」という豊富なラインアップになっています。

さらに「チーズ」はそれぞれのカレーとの組み合わせでレギュラーメニュー化されており、中でも「ビーフチーズカレー」などはこの店の一番人気メニューになっているほどです。
これは濃厚なカレールーにはチーズがよく合うことの証明に他なりません。

カレーを注文すると先に薬味のらっきょと福神漬けを出してくれます。
セットメニューの「サラダ」も一緒に提供されるので、ビールなどのおつまみにしてカレーを待つのもよいでしょう。

トッピングが充実しているのもこの店の特徴で、各カレーの具材が全てトッピングとして用意されています。

この店でのカレーの提供スタイルは、例えば「ビーフカレー」ならライスの上にカレーを纏った牛肉の塊を乗せた皿に、カレールーは別容器という少し変わったものです。

つまりメインの具材は基本カレールーとは別に出てくる（シーフード・チーズ除く）ので、トッピングを組み合わせる自由度が高くなります。

肉をガッツリ食べたいなら「骨付きチキン＋スペアリブ」というカスタマイズもできる、何とも楽しいシステムになっているのです。

トッピングで人気なのが「チーズオムレツ」。
オムレツの中にトロッとしたチーズが入っており、濃厚なカレールーに見事なほどによく合います。まさにこの店ならではのトッピングといえるでしょう。

カレールーは辛さも選べます。
普通（甘みの中に少しの辛味）辛口（少し辛め）激辛（辛い）激辛以上（2倍〜10倍）の4段階。
野菜やフルーツをたくさん使った甘みもあるルーなので、辛さが苦手でなければ少し辛めを選ぶ方がよいかもしれません。

店の看板には「coffee-original cake clock Curry」とあるようにクロックはコーヒーやケーキのおいしいカフェでもあるので、カレーにはセットメニューの追加をおすすめします。

サラダ・ドリンクそれぞれセットメニューが用意されています。
カレーの甘辛さを味わった後には、コーヒーのほろ苦さがとても良いバランスで食事を“締め”てくれるでしょう。

「クロック」は札幌中心部からはやや離れた場所ですが、周辺にはお洒落なカフェやスイーツ店があるので、雪のない季節なら食事の後にそちらでゆっくりティータイムというプランもよいかもしれません。

さらに少し足を伸ばせばジャンプ台で有名な大倉山や藻岩山の展望台、眺めの良さで知られる旭山記念公園、パワースポットで知られる札幌伏見稲荷神社など観光名所もたくさんあるのでそれらを巡ってみてはいかがでしょうか。

※ クロックではテイクアウトにも対応しています。詳細はこちらを参照ください。