米風亭
名物「油そば」と世界のビール
札幌は “ラーメンの街”。定番の「味噌」をはじめ、いろいろな種類のラーメンが食べられます。
最近では「汁なし坦々麺」や名古屋系「台湾まぜそば」、そして「油そば」などの「汁なし麺」を出す店も増えてきましたが、その中でも 札幌で「油そば」といえば必ず名の上がる店が「米風亭(べいふうてい)」です。
メディアで人気地元芸能人がこの店を紹介することも度々、その知名度も上がりました。しかし元々は創業30年を超える老舗のビアホールでラーメン店ではありません。店内もアメリカンテイストを感じさせるパブ風の造りです。
ランチタイムに始まり深夜(翌2:00)まで営業しているので、昼食やすすきのでの宴会後の “締め” に寄るファンが多いことでも知られます。
そのランチや締めの一品として人気を集めるのが「油そば」。
店内を見渡せば、実際にほとんどのお客さんが注文しています。
この店のオーナーが油そば発祥の店(※)とされる東京武蔵境の「珍々亭」にインスパイア(近隣の学生だった)されてオリジナルの油そばを開発、メニューに入れたとのことです。
※「油そば」の発祥には諸説あります。
油そば独特の出汁の効いた醤油ダレを特製麺(札幌を代表する「西山製麺」製)に絡めていただきますが、まろやかながら深いコクと旨味があり、麺のプリプリ感とのコラボが見事。
さらにビールを飲みながら食べてみると、これがそのおつまみとしてよく合うことに驚きます。
醤油ダレが具材のチャーシューやメンマ、(味付け)うずらの卵などにコクを加え、深みのある味わいの「ギネス」などにもピッタリです。
さらに「油そば」に添えられるラー油と酢を追加していくと、味の変化も楽しめます。
「油そば」があまりに有名になってしまいましたが、米風亭は世界各国のビール、クラフトビールを味わえるビアホールとしても秀逸です。
樽生なら(アイルランドの)「ギネス」をはじめ、ベルギーの「ヒューガルデンホワイト」やデンマークの「カールスバーグ」などもあります。
「ヒューガルデンホワイト」は、手の熱がビールに伝わらないように肉厚に作られた専用のグラスで提供してくれます。
その他国産のクラフトビールやドイツ・イタリア・スペイン、さらにはメキシコやベトナムなど各国のビールが勢揃いです。
料理では、本場ドイツのビヤホールの定番として知られる「カスラー」がおすすめ。
ロースハムに豊潤な薫香と旨味を加えたようなビールには絶好の相性となる一品で、これををつまみながらビールを飲んでみれば、まさに本場ビヤホールの醍醐味を楽しめることでしょう。
店データ
- 店名
- 米風亭 Webサイト
- 住所
- 札幌市中央区南3条西1丁目2-4 和田ビル1F
- 電話番号
- 011-271-7397
- 営業時間
- 11:00〜翌2:00(L.O.1:00)金土祝前日〜3:00(L.O.2:00)
- 定休日
- 年末年始
- アクセス
- 地下鉄南北線すすきの駅 徒歩5分
- 予算
- 2〜3,000円