狼スープ
札幌を代表する“味噌ラーメン専門店”
※ 現在休業期間を挟んでおり、通常営業は2024年7月13日(土)からとなります。
札幌といえばラーメン。それも “味噌ラーメン” がご当地ラーメンとされています。
しかし、ほとんどのラーメン店では醤油(正油)や塩味のラーメンも用意されており、味噌ラーメンの老舗や有名店でも同様なのです。
そんな中で味噌ラーメン一本にメニューを絞った “専門店” もあります。今回はその代表といえる店「狼スープ」をご紹介しましょう。
場所は地下鉄南北線の中島公園駅から徒歩5分ほど、札幌大通やすすきの中心部からは少し離れていますが、連日多くのファンが押しかける人気のラーメン店です。
ご主人は名店「すみれ」での修行の後にこの店を開店、札幌味噌ラーメンの王道ともいえる「純すみ系」ということになります。
店内はカウンター5席にテーブルが3卓、全部で15名ほどの収容です。卓上には味変用の酢と一味が置かれています。
品書きはライスなどを除くと「味噌らーめん」とトッピング増し+有精卵煮卵+店主おまかせの「特製味噌らーめん」のみというまさに専門店。味噌ラーメン一本に絞ることで、その完成度を上げるというコンセプトでしょう。
その分、食材は全国から厳選して取り寄せています。
まずは味の決め手でもある「味噌」。
信州山万味噌の発芽玄米味噌と白味噌をブレンドして、コク深いスープを作っています。
次に「麺」。札幌ラーメンの定番ともいえる西山製麺と共同開発した「狼スープ専用麺」で、道産小麦によるコシの強いスープによく絡む縮れ麺です。
北海道産生バラ肉を使ったチャーシューは柔らかく煮込まれ、口の中でとろけます。
純すみ系の味噌ラーメンで特徴的な生姜。
この店でも生姜を上手に使い、味にアクセントを加えていますが、辛味成分が多く体を温める効果の強い高知産「黄金生姜」にこだわります。
ニンニクは美唄市の牧野農園直送のもので、スープにコクを出し栄養価増強にも貢献します。
「卵」は深川増田農場の平飼い卵を使用、まろやかな甘味が特徴です。
そして狼スープの大きな特徴と言えるのが「ジャガイモ」。まさに北海道らしい食材ですが、ラーメンに使うケースはまず聞きません。この店では指定農場から「北あかり」を仕入れて、スープにコクと甘み、そして独特のとろみを出しています。
野菜も中央に山盛りされたネギにモヤシ・玉ネギに加え、札幌の味噌ラーメンには珍しいキャベツなどたっぷり乗っています。
ここまで食材にこだわるラーメン店も珍しく、その結果が「狼スープの味噌らーめん」として見事に昇華されているのです。
札幌で一大勢力なっている「純すみ系」ですが、この店が旗頭の一軒であることは間違いありません。近年ではその人気ゆえカップ麺としても発売されるほど。コンビニでも販売されているので、見かけたら一度試してみてはいかがでしょうか。
なお、定休日・営業時間は公式ブログで毎月案内されるので、念のため確認することをおすすめします。
その他の写真
店データ
- 店名
- 狼スープ Webサイト
- 住所
- 札幌市中央区南11条西1丁目5-1
- 電話番号
- 011-511-8339
- 営業時間
- 11:00〜15:00、17:00〜19:00(月・木は夜のみ)スープ切れ終了あり
- 定休日
- 火曜。水曜日
- アクセス
- 地下鉄中島公園駅 徒歩5分
- 予算
- 1〜2,000円