らーめん 向日葵
元洋食シェフこだわりのラーメン
※ 店主の入院により休業していましたが、2024年6月17日に再開しました。ただし当面の営業時間は11:00〜15:00となります。
札幌ラーメンといえば「味噌」が有名ですが、札幌のほとんどのラーメン店では「味噌・醤油・塩」という定番3種類を用意しているものです。
中には「ウチは味噌推し!」などと謳っている店もありますが、ほとんどの場合はどれもがおすすめ。むしろお客さんがその店の名物ラーメンを決めているのかもしれません。
それを地で行くような「味噌・醤油・塩」どのラーメンにも一味違うこだわりをみせる一軒が「らーめん 向日葵(ひまわり)」です。
札幌中心部からは少し離れた場所(市電西線の9条付近)ながら、皆それぞれ好みのラーメンを楽しみに多くのファンが通っています。
その味はミシュランガイドにも掲載されたほど。この店のご主人は元洋食のシェフで、その技術を活かしたこだわりのラーメン作りも高い評価につながっているのでしょう。
例えばスープは豚骨・丸鶏・もみじ(鶏足)を8時間煮込んだ清湯スープと煮干し・日高昆布・サバ・カツオの削り節で仕上げた魚介スープを合わせてダブルスープに仕上げます。
「醤油」タレは3種類の醤油に、肉の旨みが溶け込んだチャーシューの煮汁・赤ワインを隠し味に使っています。
「味噌」はまろやかな甘味の白味噌に、少し渋みのある辛味噌、豆板醤などをブレンドした刺激ある辛さの合わせ味噌という3種類を用意。
「塩」はフランス産の自然塩をベースとした特製タレを作っています。
そしてスープに使うラー油・ネギ油・チー油なども全て自家製です。
さらに具材の「チャーシュー」や「メンマ」も一手間も二手間もかけることで、独特の食感と味を引き出し、麺も店で数日熟成させたものを使うというこだわりです。
以上は公式HP(=現在は閉鎖)を参考にしました。
ラーメンは「しょうゆ」「しお」味噌は「白味噌・赤味噌」「特製合わせ辛味噌」というラインアップ。
ここでは「しょうゆ」らーめんをご紹介しましょう。
トッピングにチャーシューが2枚、メンマ、ネギ、麩、海苔にゆで玉子、とフルラインアップ。特にチャーシューは柔らかく煮込まれた高級感のあるものです。
スープは東京風でも旭川系でもない札幌進化系ともいうべき(背脂が少し乗る)タイプ。
ベースとなるスープと醤油の味をダシや赤ワインなどの隠し味、ニンニクのアクセントが引き立てており、そのバランスに作り手の技術を感じます。
札幌らしい黄色い中太縮れ麺は、熟成によるプリプリした食感とスープとの絡み具合が魅力です。
この店には定番3種類のラーメンに加えて「醤油カレー」「味噌カレー」もあって、負けず劣らずの人気となっています。
この店のカレーラーメンはカレールーがトッピングされるスタイルで、ラーメンそのものの味もカレーの味も、さらにはカレーの溶け込んだスープの味をも楽しめるものです。
自慢のカレールーは「らーめんセット」(各ラーメン+300円、ランチタイムは250円+小ライス、チャーハンもあり)の「ミニカレー」でも味わうことができます。
「ミニカレー」はミニとはいえ、深皿に盛られているので結構な量があり、普通の食欲なら十分満足というボリュームでしょう。
具は挽肉ベースでラーメンとともに食べやすく、やや甘口な口当たりをスパイス感が控えめに追いかける。そんな味がして、さすがは腕利き職人の作るカレーだと思わせてくれます。
市電ではなく地下鉄を使った場合、東西線の西18丁目駅から徒歩で15分以上。アクセスに少し時間はかかりますが、土日は通し営業を行なっているので、昼時を外してゆっくり食事するのもおすすめです。
その他の写真
店データ
- 店名
- らーめん 向日葵
- 住所
- 札幌市中央区南9条西16丁目2-21
- 電話番号
- 011-552-9887
- 営業時間
- 11:00〜15:00、17:00〜20:30(L.O.各30分前、火曜日は昼のみ、土日は通し営業、売り切れ終了あり)
- 定休日
- 水曜日
- アクセス
- 市電西線9条旭山公園通停留所 徒歩4分
- 予算
- 〜1,000円