鮨菜 和喜智
激戦地「円山」の寿司を牽引し続ける名店
「鮨菜 和喜智(すしさい わきち)」はミシュランガイド北海道で初回の2012年より2つ星を獲得している札幌を代表する寿司店です。
場所は地下鉄東西線円山公園駅のすぐ近く、駅直結のショッピングセンター「マルヤマクラス」の裏手にひっそりと店を構えています。
店内はL字カウンターの8席、和の雰囲気あふれる落ち着いた空間です。
システムは18時、20時半スタートの2部制(日曜日は12時〜もあります)で、料理は「おまかせコース」一種類。つまみ7品前後、握り・巻物等10貫程度(日によって多少変動)という構成です。
![夜には隠れ家の風情に](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/R3011901-300x200.jpg)
夜には隠れ家の風情に
全員が着席し時間になると店主が登場。各席に陶器の盛り台(寿司下駄)を「いらっしゃいませ」と声をかけつつ置いていきます。
![おろしたての山葵を乗せてくれます](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1813-300x225.jpg)
おろしたての山葵を乗せてくれます
そして大きな山葵を手に取り、ゆっくりおろし金ですり下ろし、それを各席の盛り台の端にちょこんと乗せていきます。
このライブ感も和喜智の楽しみのひとつといえるでしょう。
まずは「生ビール」でスタート。
![「サッポロクラシック」小サイズもあります](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1718-300x225.jpg)
「サッポロクラシック」小サイズもあります
前半のおつまみの一品目は「函館産 水だこ」。和喜智では定番の一品。
![塩加減が絶妙 わさびでも](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/R3011764-300x225.jpg)
塩加減が絶妙 わさびでも
続いては「毛蟹の茶碗蒸し うに入り」。
![途中でわさびを加えるとまた違う味わいに](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1737-300x225.jpg)
途中でわさびを加えるとまた違う味わいに
途中で「うに(ムサラキウニ)」が出てきます。
![蟹・うにの共演!](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1746-300x225.jpg)
蟹・うにの共演!
お酒が欲しくなる味わいです。
お酒は「おまかせ」もOK。好みを伝えればスタッフが選んでくれます。
![すっきりながら道産酒造米「吟風」の旨味も十分](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1735-300x225.jpg)
すっきりながら道産酒造米「吟風」の旨味も十分
まずは北海道増毛「国稀酒造」の「純米 吟風国稀 」から。
「まこがれい」このこ添え。
![「このこ」とはなまこ卵巣の塩辛](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/R3011777-300x225.jpg)
「このこ」とはなまこ卵巣の塩辛
珍味「このこ」はまさに “お酒泥棒”。カレイとの組み合わせも絶妙!
「めぬき」
![モッチリ感のある身に火入れ、おろしポン酢で](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/R3011780-300x225.jpg)
モッチリ感のある身に火入れ、おろしポン酢で
「蒸しあわび 」
![千葉県産あわびの肝ソースがけ](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/R3011783-300x225.jpg)
千葉県産あわびの肝ソースがけ
下にはソースを混ぜたシャリ。
![ソースの旨みとシャリの酸味がマッチ!](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1775-300x225.jpg)
ソースの旨みとシャリの酸味がマッチ!
旭川高砂酒造の「えぞ熊」を。
![道産米「きたしずく」を使った純米吟醸酒](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1763-300x225.jpg)
道産米「きたしずく」を使った純米吟醸酒
「あじ」
![ねぎ・生姜を潰した薬味で](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/R3011903-300x225.jpg)
ねぎ・生姜を潰した薬味で
「太刀魚」
![皮はパリッと身はふっくらジューシー](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/R3011799-300x225.jpg)
皮はパリッと身はふっくらジューシー
添えられた「きゅうりの糠漬け」は、おつまみにもっと欲しいほど!
「とうもろこし 摺流し」
![まさに旬、甘さが抜群](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/R3011803-300x225.jpg)
まさに旬、甘さが抜群
ここからは「握り」。
一貫目はまぐろ「赤身 漬け」
![まぐろの香りに酸味のハーモニー](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/R3011814-300x225.jpg)
まぐろの香りに酸味のハーモニー
さすがの江戸前技。見事!のひと言です。
握りに入り「ガリ」も登場しました。
![口中をリセットする辛味の効いた程よい酸味](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1812-300x225.jpg)
口中をリセットする辛味の効いた程よい酸味
お酒も「三千櫻(みちざくら)」をいただきます。
![北海道東川町で醸される今注目度の高いお酒](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1830-300x225.jpg)
北海道東川町で醸される今注目度の高いお酒
「しまあじ」
![夏を感じさせる一貫です](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/R3011817-300x225.jpg)
夏を感じさせる一貫です
「とろ」
![これも夏のまぐろらしい上品な脂](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/R3011828-300x225.jpg)
これも夏のまぐろらしい上品な脂
「ほっき」
![事前の仕込みと丁寧な包丁が食感と味わいを深めます](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/R3011835-2-300x225.jpg)
事前の仕込みと丁寧な包丁が食感と味わいを深めます
「うに・いくら」
![シャリの上にいくらと利尻のバフンウニ、今が旬!](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/R3011844-300x225.jpg)
シャリの上にいくらと利尻のバフンウニ、今が旬!
「かつお」
![まさに旨味の塊!](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/R3011852-300x225.jpg)
まさに旨味の塊!
「車海老」
![江戸前には外せない寿司タネ、抜群の食感です](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/R3011854-300x225.jpg)
江戸前には外せない寿司タネ、抜群の食感です
「きんき」
![皮目を炙って香ばしく](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/R3011862-300x225.jpg)
皮目を炙って香ばしく
「和喜智(わきち)」という店名はこのキンキの別名「喜知次(きちじ)」に由来。それだけにこだわりの一貫です。
炙りの香ばしさと脂の旨味が見事にマッチしています。
「穴子」
![柔らかく煮上げたこれも江戸前の技](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/R3011868-300x225.jpg)
柔らかく煮上げたこれも江戸前の技
「貝出汁」
![しじみ・ほっき・あわびという贅沢なダシ汁](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/R3011876-300x225.jpg)
しじみ・ほっき・あわびという贅沢なダシ汁
実に深い味わいでこれだけでもお酒が進みます。
福島の銘酒「冩樂」で合わせましょう。
![魚介にもよく合う純米吟醸です](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1784-300x225.jpg)
魚介にもよく合う純米吟醸です
「とろ手巻き」
![まさに作りたて!](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/R3011881-300x225.jpg)
まさに作りたて!
ここでも目の前でマグロを叩き、ねぎトロが出来上がるライブ感とともに楽しめます。
最後に「玉子」。
![卵と和三盆でプリン風 ストレートな卵感](https://satumeshi.com/wp-content/uploads/2023/08/R3011893-300x225.jpg)
卵と和三盆でプリン風 ストレートな卵感
お茶を飲みながらゆっくり味わいましょう。
以上でコースは終了となります。
この日は料理8品、お寿司は(玉子を含み)11品という構成でした。
全体を通して強く印象に残るのが、料理のレベルの高さ。
和食の専門店でもなかなか食べられないようなクオリティに感じました。
寿司では魚の程よい熟成感や塩の使い方が絶妙なこと。
そしてどの寿司タネともマッチするシャリの良さ。
食事中は女性スタッフが常に待機してすぐに対応してくれるそのホスピタリティも文句なし。さすがは名店と評価されているだけのことがあります。
今や “寿司激戦地” となった円山を牽引し続ける名店といってもよいでしょう。
・予約はWEBからでもOKです。
・料理類の撮影は音の出ない設定でのみ可なのでご注意を。
その他の写真
店データ
- 店名
- 鮨菜 和喜智 Webサイト
- 住所
- 札幌市中央区南2条西25丁目1-22
- 電話番号
- 011-640-3768
- 営業時間
- 18:00〜20:00、20:30〜22:30(完全二交代制、日曜日のみ12:00〜14:00あり)
- 定休日
- 月曜日(月一回不定休あり)
- アクセス
- 地下鉄東西線円山公園駅 徒歩5分
- 予算
- 30,000円〜