鮨菜 和喜智
激戦地「円山」の寿司を牽引し続ける名店
「鮨菜 和喜智(すしさい わきち)」はミシュランガイド北海道で初回の2012年より2つ星を獲得している札幌を代表する寿司店です。
場所は地下鉄東西線円山公園駅のすぐ近く、駅直結のショッピングセンター「マルヤマクラス」の裏手にひっそりと店を構えています。
店内はL字カウンターの8席、和の雰囲気あふれる落ち着いた空間です。
システムは18時、20時半スタートの2部制(日曜日は12時〜もあります)で、料理は「おまかせコース」一種類。つまみ7品前後、握り・巻物等10貫程度(日によって多少変動)という構成です。
全員が着席し時間になると店主が登場。各席に陶器の盛り台(寿司下駄)を「いらっしゃいませ」と声をかけつつ置いていきます。
そして大きな山葵を手に取り、ゆっくりおろし金ですり下ろし、それを各席の盛り台の端にちょこんと乗せていきます。
このライブ感も和喜智の楽しみのひとつといえるでしょう。
まずは「生ビール」でスタート。
前半のおつまみの一品目は「函館産 水だこ」。和喜智では定番の一品。
続いては「毛蟹の茶碗蒸し うに入り」。
途中で「うに(ムサラキウニ)」が出てきます。
お酒が欲しくなる味わいです。
お酒は「おまかせ」もOK。好みを伝えればスタッフが選んでくれます。
まずは北海道増毛「国稀酒造」の「純米 吟風国稀 」から。
「まこがれい」このこ添え。
珍味「このこ」はまさに “お酒泥棒”。カレイとの組み合わせも絶妙!
「めぬき」
「蒸しあわび 」
下にはソースを混ぜたシャリ。
旭川高砂酒造の「えぞ熊」を。
「あじ」
「太刀魚」
添えられた「きゅうりの糠漬け」は、おつまみにもっと欲しいほど!
「とうもろこし 摺流し」
ここからは「握り」。
一貫目はまぐろ「赤身 漬け」
さすがの江戸前技。見事!のひと言です。
握りに入り「ガリ」も登場しました。
お酒も「三千櫻(みちざくら)」をいただきます。
「しまあじ」
「とろ」
「ほっき」
「うに・いくら」
「かつお」
「車海老」
「きんき」
「和喜智(わきち)」という店名はこのキンキの別名「喜知次(きちじ)」に由来。それだけにこだわりの一貫です。
炙りの香ばしさと脂の旨味が見事にマッチしています。
「穴子」
「貝出汁」
実に深い味わいでこれだけでもお酒が進みます。
福島の銘酒「冩樂」で合わせましょう。
「とろ手巻き」
ここでも目の前でマグロを叩き、ねぎトロが出来上がるライブ感とともに楽しめます。
最後に「玉子」。
お茶を飲みながらゆっくり味わいましょう。
以上でコースは終了となります。
この日は料理8品、お寿司は(玉子を含み)11品という構成でした。
全体を通して強く印象に残るのが、料理のレベルの高さ。
和食の専門店でもなかなか食べられないようなクオリティに感じました。
寿司では魚の程よい熟成感や塩の使い方が絶妙なこと。
そしてどの寿司タネともマッチするシャリの良さ。
食事中は女性スタッフが常に待機してすぐに対応してくれるそのホスピタリティも文句なし。さすがは名店と評価されているだけのことがあります。
今や “寿司激戦地” となった円山を牽引し続ける名店といってもよいでしょう。
・予約はWEBからでもOKです。
・料理類の撮影は音の出ない設定でのみ可なのでご注意を。
その他の写真
店データ
- 店名
- 鮨菜 和喜智 Webサイト
- 住所
- 札幌市中央区南2条西25丁目1-22
- 電話番号
- 011-640-3768
- 営業時間
- 18:00〜20:00、20:30〜22:30(完全二交代制、日曜日のみ12:00〜14:00あり)
- 定休日
- 月曜日(月一回不定休あり)
- アクセス
- 地下鉄東西線円山公園駅 徒歩5分
- 予算
- 30,000円〜