らーめん紫雲亭
名店インスパイア&オリジナリティ
※「らーめん紫雲亭」は現在11:00〜15:00(L.O.14:30)の時短営業中です。
さっぽろテレビ塔から創成川を挟んだ場所にある「中央バス札幌ターミナル」は、北海道内の主要都市と札幌を結ぶ遠距離バスが発着するいわば札幌の玄関口。この地での営業は昭和41年(1966年)以来なので、既に半世紀以上の歳月を重ねています。

「中央バス札幌ターミナル」
今回ご紹介する店は、そんな歴史のあるビルのノスタルジックな地下食堂街の一軒「らーめん紫雲亭(しうんてい)」です。
かつて西区で営業し一度は店を閉めましたが多くのファンの要望が強く、そのファンの一人であった現店主と前店主のコンビで復活を果たしています(2015年)。

地下の食堂街にあります
その人気の一端を象徴するのが、店内に飾られる「富公」の暖簾。
「富公(とみこう)」とは、かつて札幌でその名を轟かせた有名店ですが、平成4年(1992年)店主の逝去により閉店しました。しかしその後も語り草となり、今でもその伝説の味を求め続けるファンがいます。

店内の壁には「富公の暖簾」
自身も「富公」の熱心なファンだった創業店主が洋食のシェフからラーメン職人への転身を決意、既に閉店していた富公の暖簾を譲り受け「その味を目指した」店がこの「らーめん紫雲亭」でした。
当然、かつての富公ファンが集まるようになり、今もなお店に飾られる暖簾を懐かしみながら富公インスパイアのラーメンを味わっているというわけです。

一番人気の「醤油ラーメン」
富公の代表的なラーメンは「醤油」味だったとされ、この店でも「醤油ラーメン」(800円税込)が一番人気。
豚骨にアジ煮干しなどの魚介を加えたダブルスープ系で、麺は富公と同じ西山製麺の特注低加水麺を使っています。小麦の風味がありスープを吸収しやすい、ラーメンとしての一体感を味わえる独特な麺です。

スープとの絡みが良い特注麺
スープや麺に名店のインスパイアを表現しつつも具に食感の良い「キクラゲ」を使うなど、紫雲亭としてのオリジナリティも加えています。
“店主オススメ”とあるのが「塩ラーメン」。丁寧にとったスープに自信があるからでしょう。
その他、ユニークなのは「カレーラーメン」。自慢のスープにスパイシーなアクセントが加わります。
時期限定のラーメンも都度提供しており、2020年の冬季限定は「ちゃんぽん風タンメン」(900円、注文は13:00〜)となっています。

本格的な「キーマカレー」
サイドメニューには「ハーフキーマカレー」「ハヤシライス(ハーフ)」「ミニチャーシュー丼」があり、いずれもラーメンとのセット(+300円)限定になります。
特に「キーマカレー」は本格的なスパイス感のあるもので、この味がラーメン店で食べられることに驚かずにはいられないでしょう。このスパイスの刺激はラーメンのスープともよくマッチするので、ぜひ一度お試しを。
営業時間等の最新情報はFacebookでご確認ください。
その他の写真
店データ
- 店名
- らーめん紫雲亭 Webサイト
- 住所
- 札幌市中央区大通東1-3 中央バス札幌ターミナル B1F
- 電話番号
- 011-271-4010
- 営業時間
- 11:00〜20:00(土・祝〜19:00)
- 定休日
- 日曜日・第一月曜日
- アクセス
- 地下鉄東西線バスセンター前駅(2番出口) 徒歩2分
- 予算
- 〜1,000円