CURRY YA! CONG(カリーヤ!コング)
“塩だけ” で調える素材味のスープカレー
そのこだわりは札幌でも一・二を争うであろうスープカレー店「CURRY YA! CONG(カリーヤ!コング)」をご紹介します。札幌の有名芸能人が贔屓にしていることでも知られているので、名前を聞いたことがあるかもしれません。
店はすすきのなどの繁華街ではなく、地下鉄南北線の幌平橋駅から歩いて3分ほど。近くに高校がありその生徒さんが行き交う道に面して暖簾を掲げています。
店の前に出された看板には「待てない方はご遠慮下さい」とあり、提供には時間がかかることが記されています。店内はカウンター(4席、現在3席のみ使用)にテーブルが2卓のみ。これは料理の提供を考えた席数のようです。ゆえに店内はすぐに満席になるので外で待ち、入店してからもさらに時間がかかるので、看板のコメントになったのでしょう。
さて、この店のスープカレーは相当のこだわりによって作られていることが、メニューの裏側にある説明でわかります(メニュー表とも撮影禁止です)。
それによれば、知床鶏などダシを取るには高級過ぎるほどの素材と野菜類を長時間煮込み、新篠津産の特別栽培玉ねぎNEO(ねを)を飴色になるまで炒め、ルスツ高原麦豚の茹で汁を合わせて味の調整はシチリア産「(海)塩」のみというもの。そしてスパイスで辛さと香りを加えて仕上げています。
この店のメニューは(お子様メニューを除いて)基本3種類です。
「チキン野菜」
「ポーク野菜」
「ラム野菜」
チキンは知床鶏のもも肉ソテー、ポークはルスツ高原麦豚バラ肉煮込み&塩焼き(オンライス)、ハンバーグは道産豚ひき肉、ラムステーキは上肩ロースとなっています。
大盛りはライス・スープとも可。トッピングはチーズ・チキン・ポーク・ラム肩ロースが用意されます。
辛さは1から60まで(無料)で、辛さを感じるのは「8」からとのこと。詳細はメニューに説明があるので、注文時にご参照ください。店でも(感じ方は皆違うため)「辛い?という質問にはお答えできません」としています。しかし「辛さが増すほど旨みが出てきます」ともあり、初めてで “激辛” を求めるのでなければ「10」前後が良いバランスかもしれません。
今回は定番の「チキン・ポーク野菜」をご紹介します。
出来上がって目の前に置かれたスープは黄金色に輝く透明感のあるもの。口に含めば、スパイシーさを感じつつも野菜の甘みと肉の旨みが広がります。
野菜類は(収穫できない季節以外)全て道産のもので、カレーにはジャガイモ(男爵)・ニンジン・ナス・ピーマン・パプリカ・エノキ・シメジ・トマト・インゲン・ズッキーニが入っています。
それぞれシンプルな調理のようですが、その分新鮮さを感じるものとなっており、ジャガイモ、ニンジンはカット無しで食べ応えもあります。
知床鶏のもも肉は皮が程よいパリっと感、身肉はジューシーさを残す焼き方で、ともに食感が印象的なもの。ルスツの高原麦豚は角煮のように柔らかく煮込まれたものがスープに、カリッと塩焼きにした肉がライスの上に乗せられています。塩焼きはライスと食べてもよし、ライスとともにスープに浸して食べるのもよしです。
ライスは北海道産の「ななつぼし」を絶妙の硬さに炊き上げており、スープとの相性も抜群です。
食後には自家製の「ラッシー」(月曜日はブルーベリー)が付きます。深いコクを感じる手作りならではのラッシーで、辛くなった口の中をサッパリさせてくれます。
ワンオペで忙しいにもかかわらずラッシーの提供こだわるのは、これで “完結する手作り料理” との思いが込められているのかもしれません。
繰り返しますが、店に入ってから食べ終えて店を出るまで小1時間程度は見込んだ方がよいかもしれません(プラス行列の待ち時間です)。
しかしわざわざ足を運び、長い時間待ってでも食べる価値のあるスープカレーであることは間違いないでしょう。
その他の写真
店データ
- 店名
- CURRY YA! CONG(カリーヤ!コング) Webサイト
- 住所
- 札幌市中央区南16条西6丁目2-10 I.R山鼻1F
- 電話番号
- 011-211-0019
- 営業時間
- 11:30〜15:00(売り切れ終了)
- 定休日
- 水曜日
- アクセス
- 地下鉄南北線幌平橋2番出口 徒歩3分
- 予算
- 2〜3,000円