手打ちそば みなと
食事も昼飲みも楽しめる隠れ家蕎麦店
蕎麦屋に行く目的はいろいろあるでしょう。
そばをガッツリ食べたい、ごはんとのセットものが食べたいという場合。
逆に食事は軽く済ませたい、という日もあるかもしれません。
さらには蕎麦屋酒(蕎麦前)を味わいながらゆっくりした時間を過ごしたい、店主との会話もできたらなお良い、などなど。
そんな希望を全てかなえてくれる店が今回ご紹介する「手打ちそば みなと」です。
場所はすすきのから少し西に向かった東本願寺のすぐ南側、周りには飲食店は少ないまさに隠れ家的な雰囲気の店です。
入店すると女性主人(美奈さん)が明るい笑顔で迎えてくれます。
店主一人での切り盛りなので、店内はカウンター6席に4人がけのテーブルが2卓と席数は少なめ。ゆったりと配置されているので窮屈さは全くありません。
この店のそばは「お食事めにゅ〜」にも記載しているように「挽きぐるみ粉を使った二八そば、少し太めの手打ちそば」です。
そのメニューはシンプルながらトッピングでいろいろ楽しめるシステム。
まず冷たいそばが「もりそば」と「ざるそば」。
温かいそばが「かけそば・かしわそば・親子そば」となっていますが、お好みトッピングとして「たぬき・長いもとろろ・野菜かきあげ」など10種類ほど用意されています。
意外にありそうであまり見かけない「たっぷりねぎ」というトッピングもあり、ねぎ好きにはたまらないそばがアレンジできます。
蕎麦の香りと味を楽しむなら「もりそば」がおすすめ。
説明通りの太めで(挽きぐるみ粉なので)色も濃いめ、のど越しではなく「噛んで味のある」そばです。
「そばがき」のような味わいなので、そばつゆやトッピングの「大根おろし」などと組み合わせればお酒によく合うおつまみにもなります(トッピングを組み合わせた酒肴もこの店ならでは)。
太くコシのしっかりしたそばは温かいつゆにも好相性なので、「かけそば」も人気です。
両方食べたいという要望も多いようで「かけそば と もりそば」というメニューも用意されています。
その他、「日替りセット」は具材が変わるアレンジそばとごはんの組み合わせという定食スタイル。その食べ応えはガッツリ系のニーズにも応えてくれるでしょう。
もちろん「大盛」もOK、さらには軽い食事やいろいろ組み合わせたいときには「半盛」対応も可能です。
元和食の料理人だったというご主人だけに、その一品料理はどれもが丁寧な作りを感じさせてくれるもの。
お酒を頼むと出てくるお通しも手抜きなし。この日のおつまみ「さんまの梅煮」は骨まで食べられるほどの仕込みぶりです。
おすすめの一品が「三升漬(さんじょうづけ)」。
北海道ならではの郷土料理であり保存食で、ご飯のお供にはもちろん、酒肴としても好適なもの。
ここではピリ辛に仕上がった三升漬を豆腐に乗せて出してくれます。
この味と値段を考えれば “逸品” と言ってもよいほどでしょう。
熟成により味に深みを増してくるのも三升漬の楽しみなところ。あれば注文必須のメニューです。
さらに定番のおつまみとして人気なのが「鶏皮ぽん酢」。
注文を受けてからカリッと揚げてくれる鶏皮の下にスライス玉ねぎ、上には刻み葱、そしてポン酢がかけられています。
「全部混ぜ合わせて食べてね」とご主人。
しかし揚げたてのカリカリ感も捨て難く、何個かはビールのおつまみにいただきます。
そして言われたとおりよく混ぜてみると、徐々に鶏皮がしんなりと。すると今度は日本酒によく合うおつまみに変わりました。“一皿で二度おいしい” 、なるほど人気になるわけです。
お酒は各種用意されていますが、珍しいのは「そばビール」。蕎麦の旨味と苦味を楽しめるユニークなビールです。
日本酒はメニューに乗らない「おすすめ日本酒」もあり、何が飲めるかはその日のお楽しみ。気軽に尋ねてみましょう。
ランチタイムから夜までの通し営業なので、比較的空いている昼下がりにゆっくりと蕎麦前を味わえます。気さくなご主人とお喋りをしながらゆったりとした時間を過ごせるのも、ここ「手打ちそば みなと」の魅力といえるでしょう。
その他の写真
店データ
- 店名
- 手打ちそば みなと Webサイト
- 住所
- 札幌市中央区南8条西8丁目521-36 瀬比亜館1F
- 電話番号
- 011-532-3710
- 営業時間
- 11:30〜20:00(直近変更あり要確認)
- 定休日
- 水曜日
- アクセス
- 札幌市電東本願寺停留所 徒歩3分
- 予算
- 2〜3,000円