カフェ エッシャー(移転)
名物カレーは四半世紀の味わい
※ 2021年12月6日〜 隣接した「第25桂和ビル」 B1Fに移転しています。下記記事は旧店舗のものですが、店データと料理価格は2024年7月現在のものに更新しました。
今回ご紹介する「カフェ エッシャー」はその名の通り喫茶店ですが、「カレー」が大人気で “札幌のカレー好きなら知らぬ者はない”とまで言われる名店です(カレーの紹介記事ですが、分類は本来の業態である「カフェ」としています)。
創業は平成元年(1989年)、既に四半世紀の歴史を刻んでいます。店の場所はJR札幌駅から駅前通りを大通に向かったちょうど中間あたり。
元々は証券会社が入っていたというビルの地下で、店の入っている部屋は金庫室だったとのこと。よく見れば確かに扉はぶ厚く、鉄格子扉との二重になっています。
そんな名残からか最初に訪問するとビルの地下、その奥の奥にと入っていくような不思議な感覚に捉われるかもしれません。
店名の「エッシャー」が、“だまし絵” で有名なオランダの版画家(マウリッツ・エッシャー)に因んでいるということも納得できます。
店内はシンプルでオーソドックスな喫茶店そのものですが、エッシャーの絵が飾られジャズが流れる、少しお洒落で大人っぽい雰囲気もあります。
名物のカレーは スープカレー王国 札幌にあって、「ルーカレー」一本で勝負しています。
それも開店以来継ぎ足し継ぎ足しで作っている、まさに四半世紀の味わい。一朝一夕ではとてもできない深い旨みが自慢です。
店に入って着席すると、カレーのメニューが目の前に置かれます(もはやカレー店?)。
そこにはレギュラーメニューのカレーが8種類、その他「数量限定」や「季節限定」のカレーも用意されています。
人気は「なすとひき肉のカリー」。
茄子の素揚げにたっぷりの挽肉、大きめのニンジンとジャガイモが入っています。
最初の口当たりはまろやかですが、「カリー」と銘打つようにスパイシーさを感じます。食べ進めば深みのあるコクも味わえる、そんな作りのカレーです。
その他、「かつカリー」や「大エビフライとエリンギのカリー」、数量限定の「ハーブソーセージとオニオンリングのカリー」や「ホタテとブロッコリーのカリー」も人気のメニューとなっています。
この日の期間限定メニューは「カキフライカリー」でした。
それぞれのカレーはお皿にご飯がたっぷり盛られるボリュームで、大盛りの場合はカレーが別盛りになります(つまり相当の量になるので初めてのときはご注意を)。カレーが足りなくなったら無料で追加もしてくれます。
全カレーメニューが「セット」になっており、サラダとコーヒー(or アイスクリーム)付きです。
「サラダ」はキャベツに少しの玉子サラダにキュウリとトマトが乗っており、フレンチドレッシングがかけられた爽やかなもの。サービスのサラダとしては量もしっかりあって、こんなところにも手抜きの無いことを感じます。
このサラダはカレーの出る前に(食べて待てるように)、そしてコーヒーは食事の進み具合を見て(ちょうど良いタイミングで)出してくれる。そんな気遣いもこの店の魅力といえるでしょう。
カレーが人気の「カフェエッシャー」ですが、食後のコーヒーをゆっくり味わっていると、「ああここは喫茶店だったんだ…」と、改めて思うかもしれません。
その他の写真
店データ
- 店名
- カフェ エッシャー(移転)
- 住所
- 札幌市中央区北2条西3丁目1-18 第25桂和ビル B1F
- 電話番号
- 011-231-4430
- 営業時間
- 11:30〜15:30(L.O.15:00)
- 定休日
- 土・日・祝日
- アクセス
- 地下鉄南北線さっぽろ駅 徒歩3分
- 予算
- 〜1,000円