ごま田郎
果たして“ごまラーメン”とは?
札幌中央区役所の近くにユニークな店名のラーメン屋があります。
その名は「ごま田郎(たろう)」。太郎ではなく田郎、店の看板にも幟にも「ごまラーメン」とあり、何やらそれが名物なのだろう。そう思いつつ暖簾をくぐります。
店内はカウンターに小上がり、テレビも観られる “町中華” 風の造りです。
早速メニューを見て「ごまラーメン」を探すが見当たりません。
女将さんに「ごまラーメンはありますか?」と聞けば、「ごまラーメンというメニューは無いんです」との返答。実はスープに上質な「ごま油」が使われ、麺にも「ごま」が練りこまれていることが「ごまラーメン」の由来となるようです。
ということで “先頭” メニューの「しょうゆラーメン」を注文しました。
しばらくして目の前に置かれた「しょうゆらーめん」は、シンプルで昔懐かしい “支那そば” 風のものでした。
澄んだ醤油のスープに大きめのチャーシュー、メンマ・ネギにホウレン草と海苔。そして印象的なナルト。“ごま” を感じさせるものは何もありません。
しかしまずスープをひと口味わってみれば、“ごま” のわずかな香りとコクを感じます。
そして麺。ごまが練り込まれたという中太の縮れ麺は歯切れの良く旨味のあるものです。
入店時の想像とは全く違った「ごまラーメン」との出会いになりました。
ラーメンは定番の3味、「しょうゆ・しお・みそ」を揃え、その他「カレーらーめん」に「ぎょうざらーめん」という変わり種もあります。
グランドメニュー(卓上の「お品書き」)以外にも、手書きで表示されている「生姜ラーメン」や「唐正油ラーメン」「みそ野菜ラーメン」なども興味をそそります。
サイドメニューでは “ラーメンにピッタリおいしい”「ごまめし」が気になるでしょう。
お茶碗に軽く一杯のご飯に天かすと白ごま、そして醤油系で出汁の効いたタレがかかって食べやすく、確かにラーメンによく合います。
ご飯ものでは「チャーハン」や「カレーライス」もあり、それぞれ「ミニ」もあるので、各ラーメンとセットにして味わってみては。
「ごま田郎」は “ごま” で奇を衒ったラーメンを作るのではなく、ラーメンのクオリティアップに “ごま” を使っています。ラーメン好きなら一度は訪問する価値のある店といえるでしょう。
その他の写真
店データ
- 店名
- ごまラーメン ごま田郎
- 住所
- 札幌市中央区南3条西12丁目1293
- 電話番号
- 011-563-5272
- 営業時間
- 11:00〜16:00
- 定休日
- 月曜日
- アクセス
- 地下鉄東西線西11丁目駅 徒歩5分
- 予算
- 〜1,000円