八乃木
今や札幌を代表する一軒に
札幌を代表するラーメン店である「純連」「すみれ」。その系列の店は「純すみ系」などと呼ばれていますが、その中でも今や一つの頂にある店が今回ご紹介する「八乃木(はちのき)」ではないでしょうか。
ご主人は名店「すみれ」で長年修行され、2016年に独立。店の暖簾には「すみれより」の文字があります。この(文字のある)暖簾を掲げている店は札幌市内に数多い純すみ系店でもわずか2軒(全国でも5軒:当記事作成時)、まさに本当の “暖簾分け” といえるでしょう。
独立開店後は有名ラーメン雑誌で第一位にランクされたり、人気テレビ番組で地元地区ナンバーワンになったりするなど、その評価は高まる一方です。
JR発寒駅から10分ほど歩く決して便利とはいえない場所にありながら、この店のラーメンを求めて行列ができるほどの人気店になっています。
店内はカウンターにテーブルが2卓(店内待ち席も数席あり)。席を押し込んだ感なく、間隔を取って配置されているので、気持ちよく食事をすることができます。
入店したら入口にある券売機で食券を購入します。人気・定番はもちろん「みそラーメン」。
数分待てば、いよいよ着丼。麺・スープの上にチャーシュー・モヤシ・ネギ・メンマ、そして真ん中におろし生姜が乗って出てきます。これぞ「純すみ」の人気店に共通する味噌ラーメンの “顔” ともいえるものです。
スープはやや控えめながら、すみれ系独特のラードが表面を覆っており、熱々をキープしつつ味に深みを出しています。
特徴的なのはモヤシで、シャッキリ感のある炒め具合はプリプリの麺と一緒に食べると独特のリズム感を生み出してくれるようです。
しっかり味付けされたメンマに柔らかなチャーシュー。チャーシューはお決まりの「角切り」も入っていて(すみれファンなら)思わずニヤリとしてしまうでしょう。
最近の純すみ系人気店に多い生姜はスープに溶きながらいただけば、コクのあるスープにさっぱり感も加えてくれます。それを飲み干すと、丼の底には「感謝」の文字が。これも「すみれ」でお馴染みのもの。
「札幌で王道のラーメンを食べてみよう」、そう思ったらぜひ発寒の「八乃木」まで足を伸ばしてみてください。
札幌中心部からは離れますが、わざわざ訪れる価値のある一軒です。
その他の写真
店データ
- 店名
- 八乃木 Webサイト
- 住所
- 札幌市西区発寒7丁目14-1-33
- 電話番号
- 011-590-1992
- 営業時間
- 11:00〜15:00(水は昼のみ)17:00〜19:30
- 定休日
- 木曜日
- アクセス
- JR発寒駅 徒歩10分、地下鉄東西線宮の沢徒歩15分
- 予算
- 〜1,000円