釜揚うどん一忠

「釜揚げうどん」一本で勝負!

釜揚うどん一忠

札幌で “麺” といえば何といってもラーメン。有名店も多く、ご当地グルメのひとつとされています。
一方同じ麺料理でも「うどん」はほとんど脚光を浴びることもなく、専門店もラーメンに比べれば圧倒的に少ないのが実情です。しかしそんな札幌にも “こだわり” を感じさせる店があります。
今回ご紹介する「釜揚うどん一忠(いっちゅう)」もその一軒です。

大阪にあった名店の暖簾分けです

大阪にあった名店の暖簾分けです

そのこだわりとは、品書きは基本「釜揚うどん」(600円税込〜)だけということ。
それもダシ(つゆ)と薬味だけで食べるもので、天ぷらなどのトッピングすらありません。
店に入ったらうどんの太さ(通常・細)と量を選ぶだけです。毎年5月になると「ざるうどん」が登場しますが、夏季のみ(5月〜9月頃)の限定メニューとなっています。

壁にはシンプルなメニュー

壁にはシンプルなメニュー

実はこの店、大阪八尾市で釜揚げうどんの名店とされた「釜揚うどん一忠」の暖簾分け
元祖「一忠」は本場讃岐の釜揚げうどんを大阪に広めた有名店で数年前に閉店しましたが、弟子たちは大阪周辺や全国にも散ってその味を維持・継承しており、札幌のここ「釜揚うどん一忠」もその中の一軒です。店名も全く同じ、そして技と味、流儀まで “そのまま” 引き継いでいます。

テーブルには薬味・調味料、そして…

テーブルには薬味・調味料、そして…

店に入り、壁に掲示されているメニューには、「釜揚うどん」小(1玉分)、(2玉分)、大おーめ(3玉分)、特大(4玉分、5〜6人前の「白波」もあり)と「細釜揚うどん」(は大・大おーめ・特大の3種類)しかありません。

「かつお佃煮」が置いてあります(隣は煮昆布)

「かつお佃煮」が置いてあります(隣は昆布)

テーブルにはダシ用カップの他に「煮昆布とかつお節の佃煮」、ネギ・天かす・すだち酢などの薬味・調味料も置いてあります。

生姜をすって待ちましょう

生姜をすって待ちましょう

店内には「茹で時間に12分程お待ちください」との案内があります。
生姜とおろし金も出してくれるので、うどんを注文したら生姜をすって佃煮を摘みながら待ちましょう。これはまさに大阪の元祖「一忠」では “お決まり” の流儀・スタイルなのです。

ダシの入った大きな徳利

ダシの入った大きな徳利

暫くすると大きな徳利が運ばれ、初めての時はそのサイズと形状に驚くかもしれません。
徳利の首に太い針金が巻かれているのは、中に熱々のダシがたっぷり入っているからです。

こだわりの「釜揚うどん」

こだわりの「釜揚うどん」

その後ほどなく「釜揚げうどん」が登場します。
湯がき立てのうどんは表面がツルッと滑らかで、芯にいくほどモチモチ程よいコシがあります。

「ツル・モチ」のうどん

「ツル・モチ」のうどん

これぞ本物の釜揚げうどんといえるでしょう。
ダシもしっかり旨味が出ていて、うどんの味を引き立てます。

夏季限定の「細ざるうどん」

夏季限定の「細ざるうどん」

夏季限定の「細ざるうどん」は、釜揚げとはまた違った口当たりとコシで味わえます。
特に生姜との相性は抜群なので、暑い日などには爽やかな食事として楽しめるでしょう。

コシもしっかり感じます

コシもしっかり感じます

このように、余計な具材を排除して「うどん」そのものを味わうのがこの店のスタイル。
一度食べてみれば、うどんに対する意識が一変してしまうかもしれません。

店の前からは手稲山が眺められます

店の前からは手稲山が眺められます

ここ「釜揚げうどん 一忠」は、最寄り駅からかなり離れており(徒歩だと約20分)アクセスは決して良いとはいえません。しかし札幌でうどんを食べるなら絶対に外せない、わざわざ足を運ぶ価値がある店として強くおすすめします。

<サツメシ:うどん特集>

その他の写真

店データ

店名
釜揚うどん一忠
住所
札幌市西区発寒14条3丁目5-12
電話番号
011-665-8056
営業時間
11:00〜16:30(売切れ終了)
定休日
日・月曜日(祝日の場合営業)
アクセス
JR発寒中央駅 徒歩20分
予算
〜1,000円

おすすめメニュー

  • 釜揚うどん(小):600円(税込)
  • 釜揚うどん(大):680円
  • 釜揚うどん(大おーめ):760円
  • 釜揚うどん(特大)830円
  • 細釜揚げうどん:(大)680円〜、釜揚同価
  • 細ざるうどん(期間限定):細釜揚同価