札幌で食べる「うどん」のすすめ!厳選の11店を紹介!

札幌で食べる「うどん」のすすめ!厳選の11店を紹介!

札幌の人気グルメといえば何といってもラーメンでしょう。一方、同じ麺料理ながら「うどん」はその陰に隠れ、専門店の数も多くありません。

しかし北海道は全国最大の小麦の産地です。ラーメン同様「うどん」も小麦粉が使われることから、札幌にもうどんの名店があっても不思議ではないはずです。

今回は札幌でおすすめの「うどん」店をご紹介します。
ミシュランガイドに載るような有名店から知る人ぞ知る穴場の店まで、本場讃岐うどんに博多うどん、さらには北海道ならではという店もあります。

これらの店に足を運んでみれば、札幌の「うどん」が実は “隠れグルメ” であることを実感するはずです。

手打ちうどん寺屋:“本場讃岐の味” を札幌で

札幌で本場並の「讃岐うどん」を食べたいなら、「手打ちうどん寺屋」に行ってみることをおすすめします。ご主人の寺井嘉朗さんは香川県出身、地元で讃岐うどんの修行経験を経てこの店をオープンしました。

この店のうどんは讃岐ならではの “コシ” の強いもの。このコシを感じてもらうために、冷たいうどんをメインに提供しています(もちろん温うどんもあります)。

おすすめの「かしわ天ぶっかけ」

おすすめの「かしわ天ぶっかけ」

トッピングでは修行先の名物でもある「かしわ天」が大人気。
熱々サックリ揚げたての鶏肉はとても柔らかくジューシー。冷たいうどんを組み合わせた「かしわ天ざる」「かしわ天ぶっかけ」がおすすめです。

うどんが茹で上がるのを待つ間に(讃岐定番の)「おでん」を味わえるのも、本場にこだわるここ「寺屋」ならではといえるでしょう。

・店名:手打ちうどん寺屋
・住所:札幌市西区山の手3条6丁目1-10
・電話番号:011-622-4828
・営業時間:11:00〜14:30、18:00〜21:00
・定休日:月曜日(祝日営業翌日休)・第3火曜日
・アクセス:地下鉄東西線琴似駅 徒歩15分

<サツメシ記事>

ザンギうどん一久:“北海道ならでは” の特製うどん

札幌で “北海道らしい” うどんが食べたいなら「ザンギうどん一久」がおすすめです。
この店の名物は店名にもあるように「ザンギうどん」

ザンギとは北海道で “鶏の唐揚げ” のこと。
ご存知のように「ちくわ天」や「かしわ天」は本場讃岐でも定番のトッピングですが、かしわ天を北海道流に「ザンギ」に置き換えたのがこの店のオリジナリティです。
同じく(讃岐うどんで)お馴染みの「玉子天」を組み合わせて「おやこ」とするなど、ユニークなメニューが光ります。

「おやこ」に「ちくわ天」トッピング

「おやこ」に「ちくわ天」トッピング

もちろん「ちくわ天」も用意され、その15cmもあるちくわ天は迫力十分で、これらの組み合わせである「ちくザンうどん」「ちく玉うどん」などはこの店のトップ人気メニューとなっています。

ぶっかけ系は、うどんとつゆの(温・冷)の組み合わせを指定できます。
「あつあつ」「ひやひや」「ひやあつ」の3種類があり、特に「ひやあつ(麺冷・出汁温)」は讃岐でも人気の食べ方です。

・店名:ザンギうどん一久
・住所:札幌市中央区南2条西1丁目5-1 広和ビルNO.21 1F
・電話番号:011-210-7719
・営業時間:11:30〜19:00(麺切れ早仕舞いあり)
・定休日:不定休
・アクセス:地下鉄大通駅(34 or 36番出口)徒歩2分

<サツメシ記事>

釜揚うどん一忠:“釜揚げうどん” 一本で勝負

「釜揚うどん一忠」は札幌のうどん店の中でも唯一無二の店といえます。
その理由はこの店、「釜揚げうどん」一本で勝負する店だからです(店の品書きは「釜揚うどん」)。

しかもこの釜揚げうどん、そのルーツは讃岐から大阪に「讃岐釜揚げ」の食文化を広めたとされる有名店「釜揚うどん一忠」(大阪・八尾市、2016年に閉店)の直伝という “筋金入り” で、メニューは「釜揚うどん」、細麺の「細釜揚うどん」のみ。

「釜揚うどん」一本で勝負

「釜揚うどん」一本で勝負

太めのうどんは茹で時間に約12分かかるため、事前に提供される「生姜」をおろし金で擦り、テーブルに置かれる「かつお」「昆布」の佃煮を摘みながら待つスタイルも師匠店譲りです。
しばらくして目の前に出される「釜揚げうどん」は、まずそのまま味わってみれば小麦の香りに甘み、そしてほのかな塩味を感じます。“表面はツルツルしながら噛めばモチモチ” というしっかりしたうどんです。

5月以降の時期限定で冷たい「ざるうどん」も登場するので、一忠自慢のうどんをサッパリと、よりコシの良さも感じながら味わうことができます。

・店名:釜揚うどん一忠
・住所:札幌市西区発寒14条3丁目5-12
・電話番号:011-665-8056
・営業時間:11:00〜16:00(売切れ終了)
・定休日:日・月曜日(祝日営業)
・アクセス:JR発寒中央駅 徒歩20分

<サツメシ記事>

うどん家 こむぎ:“メニュー豊富” な本格うどん

うどん専門店は、メインのうどんが調理(茹であげ)に時間がかかるからでしょうか、メニューは比較的シンプル(うどん+トッピング等)になっています。
しかし家族やグループでの場合などは、それぞれに食べたいものがいろいろあることも多く、メニューな豊富な方が好ましいはず。

「うどん家 こむぎ」はそんな時におすすめの一軒です。
西区の八軒とやや中心部から離れた場所ながら常に賑わいのある人気店なのは、ランチ・ディナーとも豊富なメニューが魅力だからでしょう。

天ぷらもおすすめ「天ざる」

天ぷらもおすすめ「天ざる」

冷たい「ざる」「ぶっかけ」は各種天ぷらや牛肉・納豆などの組み合わせ。温かいうどんは名物の「小海老ごぼうかき揚げ」をはじめ、「豚肉・あさり・揚げ餅」などのオリジナルメニューがあります。
さらに「ミニ天丼」などのご飯ものがあったり、ディナータイムには「カレー」系のうどんがあったりするのもこの店の特徴といえます。

店内にはカウンター・テーブルはもちろん小上がり席もあり、まさに家族やグループ使いにも便利な造りといえるでしょう。

・店名:うどん家 こむぎ
・住所:札幌市西区八軒7条4丁目1-11
・電話番号:011-756-8811
・営業時間:11:00〜15:00、17:00〜20:00(土日祝は通し営業)
・定休日:火曜日(祝日営業翌水休)
・アクセス:JR八軒駅 徒歩6分

<サツメシ記事>

増田うどん:札幌で味わう “福岡・博多のうどん”

札幌でうどんといえば、やはり「讃岐」の流れを汲んだ店が多い傾向ですが、中にはその他のうどんを味わえる店もあります。
「増田うどん」は札幌で「博多うどん」を味わえる希少な一軒です。

博多のうどんといえば、口当たりの柔らかい麺に独特な甘辛い味付けをした「牛肉」や「ごぼう天」、魚のすり身揚げの「まる天」などをトッピングして食べるスタイルが定番です。

迫力の「ごぼう天」

迫力の「ごぼう天」

「増田うどん」でも、「増田肉うどん」と店名を冠するこだわりの肉うどんが食べられます。さらに「ごぼう天」も丼を大きくはみ出すほど迫力のあるもので、そのサクサク感とともに出汁の出たつゆが牛蒡の味わいも深めてくれます。

この店のうどんは「柔らかさ」が特徴である博多のものに比べると、比較的コシも感じられる独自の作りなので、冷たい「ぶっかけ」うどんもおすすめです。
トッピングには「とり天」などもあって “讃岐っぽさ” も味わえるように、単に博多うどんの再現にとどまらないこともこの店の特徴となっています。

・店名:増田うどん
・住所:札幌市中央区南3条西9丁目1000-6 イオ3条ビル1F
・電話番号:011-231-8188
・営業時間:11:00〜16:00
・定休日:日曜日・第3月曜日
・アクセス:地下鉄東西線西11丁目駅 徒歩5分

<サツメシ記事>

うどん亭:琴似名物 “煮込みうどん”

JR琴似駅近くに店を構える「うどん亭」はその名物うどんが人気です。
その名物とは、「煮込みうどん」

この店では「鍋焼き」系のうどんを売りとしており、もちろん「なべ焼きうどん」も定番となっていますが、そのなべ焼きうどんに一手間加えた独自のメニューが一番人気の「煮込みうどん」です。

名物「煮込みうどん」

名物「煮込みうどん」

「なべ焼うどん」はタケノコ・かまぼこ・ほうれん草・しいたけ・ネギ・鶏肉・厚焼き玉子・ボイル小海老などが入りあっさりした味になっています。ここに(厚焼き玉子と小海老を除き)たっぷりの揚げ玉と生卵を加えたコクのあるうどんが「煮込みうどん」です。
大きな急須の形をした独特の土鍋でグツグツと煮込まれて目の前に登場します。

うどんは口当たりが柔らかく、噛んでモチモチ感を味わえる作り。煮込まれてもコシを保っているのが特徴です。土鍋に熱々のつゆでトロトロになった揚げ玉も保温に一役買っており、とにかく体が温まることこの上ありません。
まさに “北海道ならでは” の「煮込みうどん」といえる一品です。

・店名:うどん亭
・住所:札幌市西区琴似3条2丁目1-13 日の出ビル2F
・電話番号:011-611-2830
・営業時間:11:30〜15:00(木〜日は17:00〜21:00もあり)
・定休日:月曜日
・アクセス:JR琴似駅 徒歩3分

かがわ軒:“讃岐スタイル” の草分け店

札幌の大通駅地下街に直結したビルにある「かがわ軒」は、札幌に本場讃岐 “セルフ式” を導入した草分け店です。現在は自販機による食券制になりましたが、リーズナブルに讃岐風うどんを味わうことができます。

ベースのメニューは温が「かけうどん・湯だめうどん・釜玉うどん・熱い生醤油」、冷が「ぶっかけ・ざるうどん・冷たい生醤油」となっており、冷たいうどんと温かいつゆの組み合わせ「ひやあつ」とピリ辛の「辛々麺」や「カレーうどん」もあります。

「釜玉・ちくわ磯辺揚げ・カレー丼」のオリジナル定食

「釜玉・ちくわ磯辺揚げ・カレー丼」のオリジナル定食

トッピングは「サツマイモ・海老・鶏ささみ・イカ・ちくわ・春菊」などの天ぷらがあり、讃岐定番の「ちくわ天(磯辺揚げ)」はなんと50円でトッピングができます。

サイドメニューの「カレー丼」や「ねこまんま」も人気で、これらを組み合わせて好みの「定食」を作れるのもこの店の良いところです。

・店名:かがわ軒
・住所:札幌市中央区大通西1丁目14-2 大通桂和ビル50 B1F
・電話番号:011-212-1516
・営業時間:11:00〜15:00
・定休日:火曜日・祝日
・アクセス:地下鉄大通駅直結

<サツメシ記事>

讃岐うどん おか田:“朝から味わえる” 讃岐うどん

たまには朝からうどんを食べたいこともあるでしょう。
そんな時は「讃岐うどん おか田」がおすすめです。

この店の開店は朝の7時、出勤前でもゆっくり食事を取ることができます。
店に入ると各種のトッピングが並んだカウンターがあり、そこには小鉢の惣菜類やご飯ものまで目に入ってきます。

トッピング選びも楽しみです

トッピング選びも楽しみです

お盆を取ってカウンターに向かったら、うどんの「温か冷」を注文します。
うどんを用意してくれる間にトッピングを選んだら、カウンターでお会計。これぞまさに讃岐のスタイルです。

今でこそ大手讃岐うどんチェーンが札幌にも進出して珍しくはなくなりましたが、これを10年以上前から続けている個人店は他ではなかなか見かけません。
そんな店らしく、惣菜類などはその日替わりの手作りなので、“今日は何が食べられる” かはカウンターを眺めてのお楽しみです。

・店名:讃岐うどん おか田
・住所:札幌市中央区大通西18丁目1
・電話番号:011-616-0230
・営業時間:7:00〜14:00
・定休日:日・祝日
・アクセス:地下鉄東西線西18丁目駅 徒歩3分

<サツメシ記事>

Uraniwa(ウラニワ):“伝説の店” をお洒落に継承

かつて札幌に「三角山五衛門(さんかくやまごえもん)」といううどんの名店がありました。
店を閉めてすでに10年が経ちましたが、いまだに語り草となるほどです。
さらに、その名と味を道内の由仁町で継いだ「五衛門」がミシュランガイドでビブグルマンを獲得するに至り、一部では “伝説の店” とまで言われるようになりました。

そして昨年(2020年)、三角山五衛門の味を札幌で再現すべく一軒の店が開店しました。
その店の名は「Uraniwa(ウラニワ)」

本格的な「手打ちうどん」が味わえます

本格的な「手打ちうどん」が味わえます

この店を開くにあたり、三角山五衛門の元主人の指導を受けその技をしっかり継承しています。
メインのうどんはもちろん、五衛門時代の名物として人気を集めた「豚の角煮」「天ぷら」もこの店独自の工夫の加え、メニューに据えました。それぞれうどんとのセットでも、単品のおつまみとしても味わえます。

ランチタイムにはうどんとのセットで、夜にはこれらを肴にお酒を楽しんで、締めには「うどん」。
そんな楽しみ方のできる、お洒落な「うどんBAR」となりました。

・店名:Uraniwa(ウラニワ)
・住所:札幌市中央区南2条西18丁目291-27 S2ビル1F
・電話番号:011-215-7703
・営業時間:11:30〜15:00、18:00〜23:00
・定休日:月曜日はランチのみ
・アクセス:地下鉄東西線西18丁目駅(2番出口) 徒歩5分

<サツメシ記事>

木の葉天狗:“一品集中”のこだわり立ち食いうどん

札幌駅から創成川を北に向かった東側にある倉庫、そのレトロな建物に新規オープンしたうどん店が「立ち食いうどん 木の葉天狗」です。
営業は朝9時から14時まで。店名のとおり “立ち食い” の店ですが、ただの立ち食いではなく、多くのこだわりが詰まっています。

メニューは「肉うどん」のみ

メニューは「肉うどん」のみ

まずはメニューが「肉うどん」のみ(温・冷、並・中・大、肉追加あり)。
一品に集中することでそのクオリティを上げています。その「うどん」は北海道産「きたほなみ」に全粒粉をブレンドするという珍しいもの。独特の香りと味・コシを実現しました。

「出汁」は伊吹のいりこと讃岐の醤油を使った、黄金色に澄んだ旨味の強いつゆです。
「肉」は道東産の良質な豚肉を秘伝のタレで低温調理したもの。その柔らかさと食感がうどんとよく合い、味付けは出汁と相性のよい工夫がなされています。

九谷焼の豆皿で提供される「薬味」も高知直送の生姜、厳選した有機白胡麻、自社農園の万能ネギと手抜きなし。さらに山梨の「ほうとう」や「吉田うどん」の薬味として知られる「すりだね」まで用意するという徹底ぶりです。
こんな “こだわり” によって作られる「木の葉天狗」のうどん、一度お試しになってみてはいかがでしょうか。

・店名:立ち食いうどん 木の葉天狗 instagram
・住所:札幌市東区北10条東1丁目1-15 片岡倉庫内
・電話番号:非公表
・営業時間:9:00〜14:00
・定休日:日・祝日
・アクセス:地下鉄東豊線北13条

<サツメシ記事>

手打ちうどん 釜や:南円山で “朝・昼・夜うどん”

円山の麓、環状通沿いに2021年7月オープンという新進の店が「手打ちうどん 釜や」です。この店の一番の特徴は朝8時から夜の8時まで “通し” で営業していること。つまり「朝うどん」にもランチにも、そしてディナーにも使えるという便利な店なのです。うどんは北海道産小麦を使用した自家製麺で “打ち立て” を提供してくれます。

「かけうどん」は290円!(写真は「イカ天」トッピング)

「かけうどん」は290円!(写真は「イカ天」トッピング)

そして「かけうどん」は290円(税込)と驚きの値段!札幌の有名立ち食いそば店よりも安いのです!さらに「ざるうどん」(310円)をはじめ、「生醤油うどん」(380円)や「ぶっかけうどん」(310円)「釜玉うどん」(380円)などもあります。

うどん専門店なので “打ち立て・茹でたて” は当然とはいえ、この値段で食べられるのは注目するに値するでしょう。
トッピングの天ぷらもエビ・鶏・イカ・かぼちゃ・半熟卵・ちくわ・野菜かき揚げ・春菊と紅ショウガ天など(110円〜)豊富にそろっており、それぞれ注文を受けてから揚げてくれます。

朝でも昼でも夜にでも、コスパ抜群のうどんを食べられるのがここ「手打ちうどん 釜や」の良さといえるでしょう。

・店名:手打ちうどん 釜や
・住所:札幌市中央区南5条西27丁目3-5
・電話番号:011-200-9102
・営業時間:8:00〜20:00
・定休日:不定休
・アクセス:地下鉄東西線円山公園駅 徒歩10分

札幌で「うどん」を味わおう!

札幌で今おすすめのうどん店を厳選、ご紹介しました。
讃岐や福岡などうどんの本場の味はもちろん、朝から食べられる店、オリジナルのメニューが売りの店、夜の締めにも食べられるオシャレ店など、いろいろな店があります。
それぞれに特徴があり、楽しみ方もその日の気分で選べます。

ぜひ札幌で “隠れグルメ” ともいえる「うどん」を味わってみてください。