蕎麦屋酒 しの崎

「お酒が飲みたくなる」店名の蕎麦屋

蕎麦屋酒 しの崎

札幌で “蕎麦前” を全面に押し出している店は珍しく、あっても「お酒もあります」程度なのですが、今回ご紹介する店はその名も堂々「蕎麦屋酒 しの崎」との暖簾を掲げます。
その店名だけでもお酒が飲みたくなるような、まさに蕎麦前にはうってつけの一軒です。

ビルの地下にあります

ビルの地下にあります

場所は電車通りと呼ばれる札幌市電が走る道沿い。人気飲食店が並ぶ通りに面したビルの地下に降りてみれば「蕎麦屋酒」の暖簾とともに、そばの品書きや「夜のおすすめ」の案内板が出ています。
これを見ただけで、蕎麦前好きならきっと心が高鳴ることでしょう。

心高鳴る店構え

心高鳴る店構え

そんな期待に応えるように、この店はまず酒肴類が充実しています

メニューには 夜のおしながき(17時30分より)」 とあり、〈蕎麦屋の定番〉から始まる心にくい表記。そこには「蕎麦味噌(340円、以下全て税込)・焼き味噌(420円)」に「玉子焼き(530円)・にしん旨煮(650円)」などのまさに “定番もの” が並び、思わず端から全て注文したくなるほどです。

蕎麦屋酒の定番酒肴「蕎麦味噌」

蕎麦屋酒の定番酒肴「焼き味噌」

「焼き味噌」は杓文字で焼かれる風情に味噌の焦げ具合も香ばしく、お酒がどんどん進んでしまう蕎麦屋ならではの酒肴といえるでしょう。

「にしんの旨煮」は蕎麦の “種もの” に使われる具材を転用した酒肴のひとつで、これまた蕎麦屋らしい一品といえます。

定番の「にしんの旨煮」

定番の「にしんの旨煮」

定番ものに続いては〈蕎麦屋の創作料理〉として「蕎麦掻きの揚げ出し」など数種類の蕎麦掻き(650〜800円)を用意しているのも他ではあまり見られない特徴です。
蕎麦屋ならではの「鴨焼き」(1,170円)は北海道滝川産の鴨にこだわり、陶板焼きでも食べられます。

「玉子焼き」も蕎麦屋の定番

「玉子焼き」も蕎麦屋の定番

その他、これまた定番の「板わさ」(450円)をはじめ、「焼き鳥」(1本160円)は蕎麦屋とは思えない味を出しています。
もちろん蕎麦屋の「天ぷら」(盛り合わせは980円)も楽しめます。

本格的な「焼き鳥」

本格的な「焼き鳥」

日替わりの料理を含めた「本日のおすすめ」は店内にも掲示されているので、入店したら確認してみるとよいでしょう。

この日は「鴨治部煮」(880円)がありました。
金沢の郷土料理として知られますが、この店では蕎麦粉・蕎麦つゆベースという独自性を表現した一品になっています(「若鶏の治部煮」(700円)も用意されていました)。

傑作といえる「鴨治部煮」

傑作といえる「鴨治部煮」

日本酒は全国の銘酒を「旨口、辛口、飲み頃の温度」など併記したメニューでわかりやすく紹介しており、梅錦(愛媛)の「つうの酒」大七「生もと純米」など酒通が喜ぶ銘柄がそろっています。

さらに「利き酒セット」や「晩酌セット・ミニ晩酌セット」など、一人飲みにも向いたメニューも用意されています。

日本酒も充実

日本酒も充実

蕎麦は手打ちで角の立ったのど越しの良いもので、「せいろ」(通常700円)は締めに食べる場合は「仕上げ蕎麦」として580円で提供してくれます。この店らしいサービスといえるでしょう。

のど越しの良い「せいろ」

のど越しの良い「せいろ」

この店で珍しいものが「そば湯」。
通常のそば湯(茹で湯)と「そば粉入りそば湯」が用意されており、トッピングとしても100円で注文できます。そば湯用の塩も出してくれるので好みの味に調整して楽しめます

トロッとしたそば湯は蕎麦屋酒の仕上げに最適です。

塩で味を調整できる「そば湯」

塩で味を調整できる「そば湯」

ここ「しの崎」は、ランチ営業がありながら(ご飯ものはランチのみ)蕎麦屋としては23時までと遅くまで営業していることにも価値があります。
お酒を提供しながらも閉店時間の早い蕎麦店が多い中、さすがは「蕎麦屋酒」を標榜する店といえるでしょう。

その他の写真

店データ

店名
蕎麦屋酒 しの崎
住所
札幌市中央区南1条西9丁目1-2 第2北海ビルB1F
電話番号
011-222-5311
営業時間
11:30〜14:30(L.O.14:00)、17:30〜23:00(最終入店21:45)
定休日
日曜日・祝日(土曜日は夜のみ)
アクセス
地下鉄東西線西11丁目駅 徒歩3分
予算
3〜4,000円

おすすめメニュー

  • せいろ:670円(税込)
  • 蕎麦味噌:320円
  • 玉子焼き:500円
  • にしん旨煮:600円
  • 蕎麦掻きの揚げ出し:600円
  • 銘酒各種:330円〜