酒とそば まるき
昼飲み推奨!札幌最古の蕎麦屋
札幌で蕎麦屋酒を楽しむ。そんなときにおすすめの一軒が「酒とそば まるき」です。
札幌の繁華街狸小路の一角に店を構え、ビルの一階に一見和風喫茶のような店造り。しかしながらこの店、実は札幌で “一番古い蕎麦屋” なのです。
創業は明治22年(1889年)。以来、130年以上札幌の蕎麦文化と店の暖簾を守り続けています。
蕎麦屋とは元来食事所でありつつお酒を身近に楽しめる場所でもあり、種物の具などを使った酒肴で軽く飲み、蕎麦で仕上げるという使われ方をされてきました。
今で言えば喫茶店でケーキとコーヒーなどを味わうようなものかもしれません。そう考えればこの店の喫茶店風の店構えも納得できる気がしてきます。
この蕎麦屋で酒を楽しむことを「蕎麦前」といい、江戸時代からの伝統的な食文化とされていますが、札幌でその蕎麦前なら “昼飲み推奨” を堂々謳うこの店を外すわけにはいきません。
それは「お昼のセットメニュー」の中に「昼酒セット」を載せていることでもわかります。
三品盛りの酒肴セットにお酒(生ビール、地酒、焼酎、ワインから)一杯、締めの小盛りそばがついています。まさにケーキセットでお茶を楽しむ気軽さです。
この日の三品盛りは「板わさ・豆腐・蕎麦団子の磯辺揚げ」。忙しい昼時に揚げたての酒肴を出してくれるこのこだわりに思わず拍手!でした。
その他、蕎麦前の定番「そばみそ」「板わさ」「玉子焼」、北海道独特の「かしわ抜き」なども用意され、まさに “昼飲み推奨” らしいラインアップになっています。
通常なら混雑を極めるランチタイムに蕎麦前のセットや各種の酒肴を提供していることに、この店の長い歴史と蕎麦前文化へのこだわりを感じます。
もちろん食事メニューとしてのそばやご飯ものも充実しています。「お昼のセットメニュー」には天丼や親子丼、本まぐろの鉄火丼などのセットが用意されています。
定番の「もり・かけ」や「鴨」のそば、特に鴨たたきが添えられる「上鴨」のせいろや南蛮は特におすすめ。さらに夏の「すだち蕎麦」や秋の「舞茸せいろ」など “季節のおそば” も各種用意されています。
「もり」は細打ちの二八で、そばの香りとのど越しがしっかり楽しめるもの。さすが100年を超える老舗のそば!と感じます。
セットに付いている「炊き込みごはん」も “これぞ蕎麦屋のごはん” と思わせる味付けです。
17時からは「夕食のセットメニュー」として「晩酌セット」(惣菜が5点になります)や昼同様のごはんものとのセットが用意されています。
さらにコース「夜のお料理 本日のコース」(3,000円〜)もあるので、ゆっくり料理とそばを楽しみたいときにおすすめです。
このようにメニューが豊富なことが売りでもありますが、なんといっても気軽にお酒が楽しめることがここ「まるき」最大の特徴です。
入店して「品書き」を眺めるだけで思わずニヤリ、酒飲みなら共通の反応でしょう。
その他の写真
店データ
- 店名
- 酒とそば まるき Webサイト
- 住所
- 札幌市中央区南2条西2丁目8 カドレビル 1F
- 電話番号
- 011-221-4328
- 営業時間
- 11:30〜19:30(L.O.19:00)
- 定休日
- 月曜日
- アクセス
- 地下鉄大通駅 徒歩5分
- 予算
- 1〜2,000円