鮨 草平
伝統の技と新たな発想が融合昇華する寿司
「鮨 草平(そうへい)」は東京の名店や海外店などで腕を振るった松倉草平店主(以下、大将)が2022年7月、札幌の円山に開店した寿司店です。
場所は地下鉄東西線円山公園駅から徒歩5分ほど。円山の麓を走る環状通り沿いにあります。
落ち着いた雰囲気の店内は8席のカウンター。予約のお客様が席に着いたらスタートとなります。
まずはビールでスタート。
「エビスビール」の小瓶をいただきました。ドイツビールもあるとのことです。
料理は完全予約制の「おまかせコース」のみ。
前半が一品料理(酒肴)、後半が握り寿司となります。
以下、この日のコース内容です。
なお、前半の酒肴類の写真撮影は遠慮いただいているとのこと(お酒はOK)。
ここでは概要のご紹介のみになります。
・「あん肝」冷製茶碗蒸し・ポン酢ジュレで
・積丹の「ひらめ」えんがわも添えて海鼠腸(このこ、ナマコの卵巣の塩辛)とともに
・唐津の「熟成クエ」ポン酢で
・えりもの「つぶ(貝)」わさび・塩で
・気仙沼の「かつお」酒盗ソースで
・釧路の「締めいわし」磯部巻き
・根室の「花咲蟹」じゅんさいとともに
・函館の「たこ」柔らか煮で
・「蒸しあわび」肝ソース、後から酢飯も追加
・酒粕と味噌で漬けた「油坊主」(あぶらぼうず、ギンダラ科の深海魚)擦った山わさびで
以上、10品。バリエーション・アイデアに富んだ仕事が施され、飽きのこない配慮が十分に感じられる料理が並びました。
どの料理もお酒、特に日本酒とのマリアージュを楽しめるものばかりです。
日本酒は大将が厳選した銘酒を全国から取り揃えており、「おまかせ」でお願いすれば、味わう順番などを考慮して選んでくれます。
この日は三重の「而今(じこん)」や長野の「大信州・鑑評会出品仕込み」などがありました。
(別項「その他の写真」も参照ください)
以下、「握り」です。
握りのシャリは岐阜の希少米「ハツシモ」にこだわります。
ハツシモは大粒で “立った” 炊き上がりが得られ、寿司に握ると口の中で “ハラリ” と崩れる理想的な寿司米です。そしてシャリは寿司タネによって白酢と赤酢を使い分けています。
「白いか」( )内は産地
「いさき」
「のどぐろ」
「大助」(北海道産のキングサーモン)
「中とろ 漬け」
「大とろ」
「にしん」
「うに」(ばふんうに・むらさきうに 合盛り)
「車海老」
「あん肝とスイカの奈良漬」
余市のあん肝と奈良漬、そしてシャリの “一体感”!
大将修行店の名物でもあります。
「穴子」
「玉子」
以上玉子を含めて12貫。
ボリューム的にも満足ですが…
大将から追加可能な寿司の案内があり、その中から「おはぎ」を注文。
これもまた知る人は “ニヤリ” の名物寿司で、まぐろの食べ方を斬新な発想で提案してくれる一貫なのです。
信楽焼の大きな湯呑みでお茶をいただきながら大将との会話を楽しみ、本日のコースは終了となります。
大将の長きにわたる修行で培った江戸前の技に、独自の創意工夫を加えて昇華した新しい札幌の寿司がここにありました。
その他の写真
店データ
- 店名
- 鮨 草平 Webサイト
- 住所
- 札幌市中央区南2条西28丁目1-10 エビスビル1F
- 電話番号
- 011-215-7757
- 営業時間
- 18:00〜、20:30〜(2部制)
- 定休日
- 水曜日
- アクセス
- 地下鉄東西線円山公園駅 徒歩5分
- 予算
- 30,000円〜