札幌で今注目の味噌ラーメン7選!

札幌で今注目の味噌ラーメン7選!

札幌のご当地グルメとして全国的に有名なのが「味噌ラーメン」でしょう。

そのとおり、札幌には数々の味噌ラーメンの名店があります。
その中から、今特に注目度の高いおすすめの店をご紹介しましょう。

らー麺ふしみ:名店すみれの “継承” を掲げる

札幌グルメの象徴ともいえる “味噌ラーメン” の名店といえば「純連」と「すみれ」の名が上がります。
その源を一にする(姉妹店的)流れは札幌市内でも “純すみ系” と呼ばれ、直弟子〜その弟子、つまり孫弟子ともいえる店まで生まれる一大勢力となっています。

そんな中で “すみれ直系” ともいえる人気店が「らー麺ふしみ」です。
場所は店名どおり「伏見」エリアの環状通り沿い。

この店のラーメンの特徴は「すみれ風」と「オリジナル」の2本立てであること。
すみれで技を修めた店主が「すみれ」の味を引き継ぎつつ、独自の味作りも開発しています。
看板メニューの一つが「すみれ風みそ」

その麺、スープ、チャーシュー(一枚ものと角切り入り)、おろし生姜などはまさに「すみれ」を思わせるルックスです。

スープをひと口含めば、ラードの風味と柔らかな口当たり。さらにその奥には “熱々感” がある、これもまた「すみれ」の味わい

麺は定番の中太縮れ麺で、プリプリの食感が楽しくスープともよく絡みます。

チャーシューは、ほろりと崩れる柔らかさで、味付けもしっかり。
すみれ流の “角切り” チャーシューももちろん入っていますよ!

店名:らー麺ふしみ
住所:札幌市中央区南15条西18丁目
電話番号:011-532-1541
営業時間:11:00〜15:30、17:00〜21:00
定休日:火曜日
アクセス:札幌市電西線14条・16条各徒歩7分

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札幌麺屋 美椿:“競合地区” を牽引する人気店

JR発寒中央駅から徒歩5分ほどの場所に店を構える「札幌麺屋 美椿(みつば)」。今や札幌のラーメン “競合地区” といえる西区を代表する人気店です。
この店も “純すみ系” ですが、店主はその系列の超人気店「彩未(さいみ、豊平区)」で技を修め、店の暖簾には「彩未より」の文字が(上写真)。

その彩未には「すみれより」の暖簾がかかっていることは札幌のラーメンファンのよく知るところ。
そんな伝統の継承、純すみから見ればまさに “孫弟子” といえる店でもあります。

定番はもちろん、彩未譲りの「味噌」

そのルックスは “すりおろし生姜” が目を引く彩未でもおなじみのもの。

スープは豚ゲンコツがベース。さらに香味野菜・魚介などを9時間も煮込み、北海道産白味噌・九州産麹味噌など3種類をブレンドした味噌ダレをプラスしています。

はその濃厚なスープに負けずに絡む中太縮れで、もちもちの食感と小麦の香りも楽しめます。

チャーシュー提供前に炙ってくれる香ばしさが魅力。もちろん純すみ系名物の “角切り” タイプも入っていますよ。

トッピングの生姜は高知県の黄金生姜ネギは京都の九条ネギ。そしてニンニクは青森産田子産。これらは彩未と同じこだわりなのです!

名店「彩未」の味を引き継ぎ、独自のアレンジを加えてその完成度を高めた「美椿」のラーメンは激戦エリアでも一頭地を抜くレベルに到達したものといえるでしょう。

店名:札幌麺屋 美椿
住所:札幌市西区発寒10条4-6-25
電話番号:011-676-9685
営業時間:11:00〜15:00、17:00〜20:10(L.O.19:40)
定休日:月曜日
アクセス:JR発寒中央駅 徒歩5分

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麺や廉:“コクまろ” を引き継ぐ味噌ラーメン!

札幌の「味噌ラーメン」には伝統的な “ラード系”(純すみなど) と近年特に人気を集めている “まろやか系”(信玄など) ともいえるラーメンがあります。

ここで紹介する「麺や廉(れん)」もその一軒。
場所は地下鉄南北線の北12条駅と北18条駅の中間くらい(ともに徒歩5分ほど)北海道大学(病院)の道を挟んだ向かい側です。

代表的メニューはその名も「こくまろ味噌」。品書きに “人気NO.1” と表記されています。
「おろし生姜」が別皿で添えられますが、注文時に有無を聞かれるので無しもOK。

スープはその名のとおり “まろやかなコク” を感じるもので、途中で生姜を追加し味変も楽しめます。

札幌らしい中太縮れ麺プリっとした口当たりに小麦感もあるもの。

チャーシュー丼の半分近くを占める大きさで、しっかり味付けされた食感に良いもの。太めのメンマも仕事の丁寧さを感じられる味付けです。

トッピングも豊富で、「刻みニンニク・生姜・コーン・バター・もやし・味玉・岩のり・ねぎ・メンマ・背脂」などなど。好みの一杯にカスタマイズできますよ。

「生姜」で味変!

「生姜」で味変!

この “こくまろ” なラーメンを味わうと思い出すのが、系統を代表する超人気店「信玄」。店主はその信玄で腕を磨いたと聞けば納得です。
その基本はしっかり受け継ぎつつ、味作りの追い込みや「生姜」をはじめとするトッピングにも独自性を持たせている点には要注目です!

店名:麺や廉
住所:札幌市北区北15条西4丁目1-12 シュトラールハイム 1F
電話番号:011-374-7018
営業時間:11:00〜21:00
定休日:火曜日
アクセス:地下鉄南北線北12条・18条駅とも徒歩5分

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風来堂 すすきの店:“ココノススキノ” に新オープン!

「札幌つけ麺」の看板を掲げ、毎日行列のできるほどの人気店が「風来堂(ふうらいどう)」
その風来堂が、豊平区から札幌中心部の新たなランドマーク「ココノススキノ」4階の「ラーメン飲食スペース「ミングル(みんなのグルメ)」に2号店を開店しました(2024年9月)。

注目の理由はまさにそれ。豊平区にある行列店の味を、すすきので気軽に楽しめるようになったのです!

看板メニューの「特製札幌つけ麺」

看板メニューの「特製札幌つけ麺」

店名に掲げる「札幌つけ麺」とは一般的な豚骨魚介ダブルスープ系ではなく、札幌ラーメンの標準ともいえる「味噌」味にこだわるつけ麺のこと。
さらに食材も道産ものを中心に使い “札幌らしい” つけ麺を志向しています。

「ミングル」フードコート仕様のスペースで各店でのラーメンを好きな席で楽しめます。窓際の席なら下には市電の走る姿、目を上げればすすきの名所ノルベサの観覧車

看板メニューである「特製味噌つけ麺」はチャーシューの増量(5枚入)に味玉付きで、注文時に麺の「温 or 冷」を聞かれます。
つけ麺のデフォルトは「冷」ですが、ここ北海道(特に冬)では「温」もおすすめです。

出来上がったつけ麺は、最近すっかり流行となった “麺の下に出汁が入る” スタイル。この店の出汁は鰹と煮干しによるもので、その旨味をしっかり引き出しています。

まずは「麺」だけそのまま味わいます。
すると口に広がる小麦の香りと味わい。この店独自の「一本挽き」という外皮以外の小麦を丸ごと挽いた製法によるものです。

スープは濃厚な味噌味で、コクがありながらキレも良いという仕上げ。特製の麺ともよく合います。
チャーシューは旭川名物「豚トロ」系のもので、濃厚なスープとも相性抜群です。
麺を食べた後に残る出汁はつけ汁に “割りスープ” として投入。

スープの濃厚なコクと出汁の旨味が混じり合い、さらに味わい深いスープとして楽しめます。
この割りスープが先に「温」の麺をおすすめした理由で、出汁が温かい方が割りスープには向いているからです。
(その為でしょうか)店内にはスープを温め直す電子レンジも置いてありますよ!

店名:札幌つけ麺 札幌ラーメン 風来堂 すすきの店
住所:札幌市中央区南4条西4丁目1-1
電話番号:011-205-0201
営業時間:11:00〜〜24:00(L.O.23:30)
定休日:基本無休(ココノススキノに準じる)
アクセス:地下鉄南北線すすきの駅直結

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倍煎舎:元祖ラーメン横丁で “朝ラー” も!

札幌グルメの名所「元祖ラーメン横丁」
現在17軒(公式HPの掲載軒数)の人気ラーメン店が並びますが、ほとんどの店はランチタイムあるいは夕方からの営業です。その中で「朝9時」からラーメンを味わえる嬉しい店が今回ご紹介の「倍煎舎(ばいせんしゃ)」

この店の特徴は札幌ならではの「味噌」ラーメン専門店であること(一部醤油・塩メニューもあり)。
複数をブレンドした焙煎味噌に、甘く炒めた玉ねぎ・鶏・豚50%ブレンドの白湯スープ焦がしニンニクを一体化、さらなる旨味に昇華させています。

そんなこだわりのイチ押しは「コク旨味噌らーめん」

3種類の味噌を独自にブレンドした焙煎味噌ならでは、その名のとおりコク深いスープの旨味が魅力です。

麺は札幌らしい中太の縮れ麺で、小麦の香りも感じます。

トッピングには噛みしめて味の出るタイプのチャーシューが2枚、さらにキクラゲが目を引きその食感の良さも魅力です。

チャーシューの下には穂先メンマも隠れていました。加えて(カットですが)味玉も入っており、満足感十分の構成

各らーめん「ハーフ」もあるので朝ラーにも締めラーにもうってつけ!
朝9時のオープンで深夜2時半までのロングラン営業は、まさに使い勝手抜群の店といえるでしょう。

店名:倍煎舎
住所:札幌市中央区南5条西3丁目 Nグランデビル 1F 元祖ラーメン横丁内
電話番号:011-522-5868
営業時間:19:00〜翌2:30(L.O.2:00)
定休日:不定休
アクセス:地下鉄南北線すすきの駅 徒歩3分

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麺のひな詩:“鶏白湯” 味噌ラーメンならここ!

札幌で少し珍しい“鶏白湯”の味噌ラーメンなら「麺のひな詩(ひなうた)」がおすすめ。
場所は地下鉄東西線バスセンター前駅5番出口から北に徒歩5分ほど。
店内はカウンタにテーブルもあり、注文は手元のQRコード(混雑時でなければ口頭注文もOK)。

この店のラーメンはこってり系の鶏白湯ながら塩分は控えめであっさりな “こっさり” タイプ。そして「塩」タイプの多い鶏白湯スープにして、この店では「味噌」が味わえるのです(もちろん塩・醤油もあります)。

さらに店名に掲げる「麺」にもこだわり、らーめんの種類によって使い分けています。
「鶏白湯」系には札幌らしい中太縮れ麺を使用。“プリプリ&シコシコ” でスープによく絡みます。

メニューの一番人気は「トロ玉チャーシュー麺」(上写真)。大きめのチャーシュー5枚が丼を覆い尽くす見た目にも迫力があるラーメンです。

「味玉」もしっかりした味付け

「味玉」もしっかりした味付け

この「鶏白湯系味噌らーめん」は札幌に多いラードがスープを覆う “元祖・熱々”系 を好む方は少し方向性が異なるかもしれませんが、独特の “こっさり” 感は味噌ラーメンの新たな旨さを提案しているといえるでしょう。

店名:麺のひな詩
住所:札幌市中央区北3条東3丁目 酒井ビル 1F
電話番号:011-207-4848
営業時間:11:00〜21:00
定休日:不定休
アクセス:地下鉄東西線バスセンター前駅 徒歩5分

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らーめん香月:札幌の “町ラーメン” ならこんな店!

“町中華” という言葉は一般に使われますが、“町ラーメン” とはあまり聞かれません。チェーン店も多いラーメン店で、家族経営の居心地の良い店は “町ラーメン” と呼んでもよいのではないでしょうか?
そんなことを感じさせる一軒がここ「らーめん香月(かづき)」
場所は札幌のグルメスポット「札幌場外市場」近く

メニュートップには「みそらーめん」

一見、地味な茶濁系のルックスですが、これぞまさに “オールド札幌ラーメン”
町ラーメンならでは、気取りなく味で勝負!でしょう。

麺は黄色い中太で縮れ系 “ザ・札幌麺”

スープは濃く深い味噌味で炒めた野菜との相性が見事。

チャーシューは大きめサイズで程よい柔らかさ。見た目より遥かに高いクオリティのラーメンといえるでしょう。

ラーメンを作る店主と共に働く女将
こちらはもう一品の看板メニューの「チャーハン」の担当(こちらは別コラムで特集)。
この家族的なコンビネーションがまさに “町ラーメン” を感じさせるのです!

店名:らーめん香月
住所:札幌市中央区北11条西20丁目2
電話番号:011-618-1035
営業時間:10:00〜16:00
定休日:日曜・祝日
アクセス:地下鉄東西線二十四軒駅・JR桑園駅 各徒歩10分

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札幌で “一味違う” ラーメン店を巡ってみよう!

札幌で今注目の「味噌ラーメン」店を厳選、ご紹介しました。
札幌のご当地グルメでもある味噌ラーメンはその名店も数多く、どの店に行くか悩んでしまうことも多いでしょう。
札幌のラーメン店の中には単なる “有名店・人気店” だけではなく、その流れを継承しながらも “一味違う” ラーメンを目指している店もあります。
そんなラーメン店を巡る参考にしていただければ幸いです。

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