(閉店)ジャドプール(Jhad Pul)
札幌で食べる南北のインド料理
※ ジャドプールは2024年9月28日をもって閉店しました。
以下記事は「参考」記事とさせていただきます。
札幌は言わずと知れた スープカレーの街ですが、そんな中に本格的なインドカレー、いや “本場のインド料理” を食べさせてくれる店があります。
その名は「ジャドプール」。
南円山の閑静な住宅地にその店はあります。大通やすすきのの中心部からは少し離れていますが、わざわざ足を伸ばす価値のある一軒です。
インド料理は大きく分けて北インドと南インドで特徴が異なりますが、日本で一般に食べられているインド料理やカレーは北インドのものが中心で、南インド料理はあまり多くありませんでした(近年は南系の専門店も増えつつあります)。
その傾向は札幌でも同様であり、さらにスープカレーの文化があるためか、インド料理そのものが多くありません。
「ジャドプール」では、何と北インド・南インドそれぞれの料理人を招聘しており、その両方を味わうことができます。それも安易に日本向けに迎合しないまさに本場の味にこだわっています。
これこそがこの店を “価値ありの一軒” としておすすめする最大の理由です。
インド料理を知るには、まず「ターリー」を知りましょう。
ターリーとは「大皿」を意味し、その通り大きな皿にいくつかの料理が盛り合わされて提供されます。日本でならば「定食」ということになるでしょう。
主に北インドでは、日本でもおなじみのナンやチャパティなどとチキンやマトンなどのカレーとのセットが多く見られます(上写真参照)。
一方の南インドでは「ミールス」と呼ばれ、こちらはインド米のライスにトマトやココナッツ風味のスープ状カレーなどが組み合わせられます。料理はバナナの葉の上に乗せて提供される場合もあります。
(南北とも詳細は地域によっても違いがあるので、ここでは基本的にジャドプールのメニューに準じた分類としています)。
南北の違いはジャドプールのメニューにも反映されています。
ランチタイムには「ナンで食べる北インドカレーのランチ」「ライスで食べる南インドカレーのランチ」があり、それぞれの特徴を表したメニューといえます。
ディナータイムには北の「ターリー」に南の「ミールス」に分かれ、ともに料理の構成でそれぞれ「ライト・レギュラー・デラックス」があります。
ここでは「デラックス」についてご紹介しましょう。
「デラックス・ターリー」は “贅沢仕様の本格北インド料理” と説明されており、ナン・バスマティライス(お代わり可)・選択のカレー2種(パンジャブチキン等から)・固定のダル(豆カレー、お代わり可)・副菜5品(シークカバブ等)・薬味(各種チャトニ等)・ドリンク(ラッシー等)がセットになっています。
「デラックス・ミールス」はバスマティライス(お代わり可)とパパド(豆粉の薄焼き煎餅)・プーリ(全粒粉の揚げパン)・カレー選択2品(ココナツチキン等から)・カレー固定3品(サウスダル・サンバル・ラッサム)・副菜3品(マトンチェティナドゥ等)・薬味(各チャトニ等)・ドリンク(ラッシー等)のセットです。
なお、固定カレーの「サンバル(下写真左)」は野菜や豆の入った優しいスープで、日本の味噌汁のようなもの。「ラッサム(下写真右)」はトマトベースに黒胡椒が効いた、少し辛く酸っぱいスープ。この2つのスープ状のカレーは南インドの食事に欠かせないものです。
ミールスはバナナの葉が敷かれて提供されます。
最初はそれぞれの料理を味わい、お酒のおつまみにするのもよいでしょう。その後はバナナの葉の上で混ぜて食べるのがおすすめ。
つまりカレーや副菜、薬味の混ぜ具合で、自分好みの味を作ることができるのです。
さらに、この店ならではのメニューが「南北インドプレート」(期間・数量限定)。
北インドと南インドのカレーをそれぞれ一種類選んで、「ダル」(豆のカレー・お代わり可)とともにデラックスシリーズでも使われる副菜や薬味などと一緒にいただきます。
主菜は「ナン・バスマティライス(お代わり可)」に大人気の「チキンビリヤニ」、ドリンクもセットになっているので、これでインド全てが味わえるというおすすめのプレートです。
札幌でこれだけ本格的なインド料理・カレーが食べられる店は希少で、少なくとも南北それぞれのシェフが揃っている店というのはこの店だけではないでしょうか。
インド料理・カレー好きの方なら、南円山の住宅街まで足を伸ばしてみてください。「ジャドプール」できっと満足以上の時を過ごせることでしょう。
その他の写真
店データ
- 店名
- (閉店)ジャドプール(Jhad Pul) Webサイト
- 住所
- 札幌市中央区南6条西24丁目3-21
- 電話番号
- 011-520-4600
- 営業時間
- 11:00〜15:00、18:00〜21:30
- 定休日
- 不定休(Facebook等で確認)
- アクセス
- 地下鉄東西線円山公園駅 徒歩10分
- 予算
- 2〜3,000円