中華飯店 秀円
円山大鳥居下の大衆町中華
札幌でホテルにあるような高級中華ではなく“町中華”、いわゆる大衆中華の店に行ってみたいなら、円山にある「中華飯店 秀円(ひでまる、正式店名は「中華飯店 円山 秀円」)」はまさにうってつけ!
場所は地下鉄東西線円山公園駅から北に歩いて5分ほど、北1条通りの北海道神宮大鳥居が目印。その袂に店はあります。
外観も店内もオシャレっ気はありません(失礼!)。でもその雰囲気こそが、気軽に落ち着いた気分で町中華を楽しませてくれるのです。
店内はカウンター6〜7席にテーブルが数卓、15人ほどの収容ですが、宴会用(何と4,000円で飲み放題付き!)の別室も用意されています。
メニューを眺めれば、点心・ラーメン系・肉・海鮮系に各種の炒め物などなど、その豊富さに迷ってしまうことでしょう。
今回この店をご紹介する理由のひとつが、名物の「チャーメン」(醤油・塩)。
長崎など全国には何カ所かの「チャーメン」が存在しますが、「秀円」のものは北海道らしく小樽のご当地グルメで知られる「五目あんかけ焼きそば」のタイプです(北海道では稚内も「チャーメン」で有名)。
オリジナルの餡は、ともに旨味をしっかり出した醤油と塩味の2種類があります。
具は豚肉に白菜・タケノコ・キクラゲ・絹さやなどの野菜類にエビ・イカ・アサリなどの魚介類。
麺にもお決まりの焼き目(軽いこげ)が入っており、その香ばしさと “カリもち” の食感が持ち味です。
もうひとつの名物メニューが、その名もズパリ「名物 レバニラ炒め」。
ネーミングにも自信のほどが窺えます。
秀円では一般的な豚レバーではなく鶏の「白レバー」を使い、それを軽く揚げてから炒めることで食感と旨味をアップさせます。
レバーが苦手で「レバニラ炒め」を避けていた方にもぜひ食べて欲しい一皿です。
「秀円」では一品料理は「小」サイズ、麺・ご飯ものは各220円引きで「ハーフ(6掛けの量)」が用意されているので、いろいろな料理を組み合わせることができます(もちろん「大盛り」も+220円で可能)。
さらに+110円で「激辛」にでき、+390円の「ご飯セット(ご飯・ザーサイ・小鉢・味噌汁)」で定食になるなど、食べ方もいろいろ選べます。これらはまさに “町中華” ならではの楽しみでしょう。
激辛で人気なのが「激辛麻婆豆腐」。
「激辛」とは “花椒”(ホアジャオ・中国山椒)で痺れを効かせていることで、辛さ自体は程々に抑えて食べやすい麻婆豆腐に仕上げています。
街中華の定番といえば「餃子」。
秀円の「焼き餃子」はどちらかといえばオーソドックスなタイプ。カリッとした焼き上げながら皮は程よいモッチリ感で、ニンニクのアクセントも加わりビールのお供にピッタリです。
さらにビールといえば!
「ネギパイ」という料理があります。
台湾の屋台などで人気の軽食「葱油餅(ツォンヨゥピン)」を秀円流にアレンジしたもので、外はカリッと中はふんわりというビールのおつまみには最適の一品です。
その他、珍しいものでは札幌らしく「中華屋のスープカレー」などもあります。
このようにバリエーション豊かでボリューム満点の料理が魅力の「秀円」は、まさに札幌の町中華。円山方面に行ったときにはぜひ思い出してくださいね。
夜には居酒屋使いもおすすめです。
なお店はご主人一人での調理で、どの料理も手抜きのない丁寧な作りのため、混雑時には提供までに時間がかかる場合もあります。
テイクアウトも対応しているので、電話011-640-7766にてお問い合わせください。
その他の写真
店データ
- 店名
- 中華飯店 円山 秀円
- 住所
- 札幌市中央区北1条西25丁目1-23
- 電話番号
- 011-640-7766
- 営業時間
- 11:30〜15:00、17:30〜23:00
- 定休日
- 月曜日(宴会予約のみ営業)・火曜日
- アクセス
- 地下鉄東西線円山公園駅 徒歩5分
- 予算
- 1〜2,000円