(閉店)白樺山荘(札幌ら〜めん共和国店)
札幌“第二世代”を象徴するラーメン店
※ エスタの閉店に伴い営業終了となっています。
昭和の20年代、戦後の復興期に誕生した「札幌ラーメン」は昭和30年に入ると「味噌ラーメン」が人気を集め、以降味噌を中心とした札幌ラーメンが大きな広がりを見せました。
その後、平成に入る頃から “新たなラーメン” を追求する店が出現、札幌ラーメンの「第二世代」とも呼ばれたものです。
平成9年(1997年)に登場した「白樺山荘(しらかばさんそう)」は、その動きを象徴するラーメンとして人気を集めた店です。
それまでの札幌味噌ラーメンはラードが多めに使われ、スープにコクを与えつつ “保温” の効果を持つ一方で、油っぽい濃厚なラーメンが一般的でした。
「白樺山荘」では食材を厳選し、手間をかけたスープやタレの分量を「カット&トライ」で完成させています。つまり最も重視するのが “さじ加減”。
もちろん一定量のラードは使うものの、一杯の丼におけるバランスが白樺山荘の “こだわり” そのものなのです。
そのこだわりで作られる「味噌ラーメン」(税込880円)は白糀味噌と白味噌をブレンドし、胡麻油やオイスターソース、ニンニクなどを加えた味噌ダレが味の基本。
その味噌ダレに豚骨・豚足+野菜のスープベースを加え、深い味わいながらマイルドな口当たりのスープに仕上げています。
麺はそのスープに合うように中太縮れのたまご麺を使用、チャーシューも豚バラロース肉をスープの味に合わせたやや薄味の仕上げです。
コンセプトどおりバランスを重視したもので、丼の中ですべての食材が一体化するかのようです。
この “基本” は「醤油ラーメン」「塩ラーメン」(各880円)においても徹底され、“くどさ” がなく、飽きの来ないラーメンとして楽しめます。
「ゆでたまご」が無料なのもこの店の売りで、ビールのおつまみによし、ラーメンにトッピングとして投入するのもよし。嬉しいサービスといえるでしょう。
サイドメニューのおすすめが「やきめし」(650円)。自慢のラーメンスープを味付けに活かしたラーメンによく合うチャーハンです。「ハーフ」メニュー(350円)もあるので、「ミニラーメン」(600円)と組み合わせて “半ちゃんラーメン” としても楽しめます。
「焼きシューマイ」(330円)や「パオギョーザ」(300円)も白樺山荘の名物サイドメニューで、それぞれ独特の焼売&餃子が楽しめます。ラーメンの前にビールでちょいとつまむのもおすすめです。
白樺山荘の本店は南区の真駒内で、全部で7店を出店していますが、ここでは利用に便利な「札幌らーめん共和国店」の店データをご紹介します。
その他の写真
店データ
- 店名
- 白樺山荘 札幌ら〜めん共和国店 Webサイト
- 住所
- 札幌市中央区北5条西2丁目1 札幌エスタ 10F
- 電話番号
- 011-213-2711
- 営業時間
- 11:00〜19:45
- 定休日
- 札幌エスタに準じる
- アクセス
- JR札幌駅直結
- 予算
- 〜1,000円