だるま軒
創業70余年札幌ラーメンの元祖
※ 開店時間は変更あり。Facebookでの確認をおすすめします。
札幌のグルメといえば「ラーメン」を思い浮かべる方も多いように、北の街札幌には熱々のラーメンがよく似合います。そんな札幌に数あるラーメン店の中から、今回は “元祖” をご紹介しましょう。
その店は、札幌の観光名所のひとつ二条市場に店を構える「だるま軒」。
札幌以外の方なら「聞いたことない」という方がいるかもしれません。しかし「西山ラーメン」といえば、「知っている」という方も多くなるでしょう。
実はこの店、札幌ラーメンの “顔” ともいえる、あの黄色いプリプリの縮れ麺を開発した西山製麺の源流となる店なのです。
戦後間もなくの昭和22年頃、札幌の薄野には何軒かのラーメン屋台が営業を始め、これらが今に続く札幌ラーメンの発祥となりました。その中の一軒が「だるま軒」で、昭和24年(1949年)には二条市場の一角に店を構えています。
創業者の西山仙治氏は麺作りの名人として知られ、だるま軒の高品質な麺は他のラーメン店でも使われるようになっていきます。
その後、従兄弟の西山孝之氏も店に入り製麺部門を拡充、昭和28年(1953年)には「西山製麺所(現在の西山製麺)」として独立します。(詳細はこちら)
以来、札幌では西山の麺を多くのラーメン店が採用し、札幌ラーメン=西山ラーメンと言われるまでになりました。
そして今なおだるま軒は営業を続け、元祖として昔ながらの札幌ラーメンを作っています。赤い暖簾には「本物札幌ラーメンの元祖」とあり、長年札幌のラーメンを守り続けている自信が窺えます。
店に貼ってあるメニュー表の一番上には「醤油ラーメン」があります。
それもそのはず、札幌ラーメンは醤油味から始まっており、これこそが元祖の札幌ラーメンなのです。
今でこそ人気の味噌ラーメンですが、だるま軒開店から数年後の昭和29年(1954年)に「味の三平」のメニューに載ったのが最初とされています(もちろんこの味噌ラーメンも西山の麺を使っていました)。
醤油ラーメンは昔懐かしい支那そば風で、口当たりの柔らかい縮れ麺に澄んだスープ、具はチャーシュー、メンマにネギ、海苔に薄い伊達巻が乗っています。
おすすめは「定番セット」。「醤油ラーメンとミニカレーライス」のセットです。
面白いのは「逆セット」というメニューもあって、こちらは「ミニ醤油ラーメン+カレーライス」、つまり逆になるわけです。
セットの「カレーライス」は単品としても人気のメニューで、ラーメンのスープを使ったこの店ならではのカレーです。この(定番・逆)「セット」は醤油ラーメン だけの組み合わせ。この辺にも元祖としてのこだわりが感じられます。
「みそラーメン」も、炒めたもやし入りのオーソドックスな一品で、こちらも一食の価値ありです。
札幌の観光スポット二条市場を訪れたなら、ここ「だるま軒」で元祖の札幌ラーメンを味わってみてはいかがでしょうか。
その他の写真
店データ
- 店名
- だるま軒 Webサイト
- 住所
- 札幌市中央区南3条東1丁目 新二条市場内
- 電話番号
- 011-251-8224
- 営業時間
- 10:00〜14:00(売切れ終了)※変更ありSNS参照
- 定休日
- 木曜日
- アクセス
- 地下鉄大通駅 徒歩8分
- 予算
- 〜1,000円