ふくや
名店ラーメンの味をワンコインで
札幌で旭川ラーメンの名店といえば、必ずと言ってよいほどその名があがる琴似の「ななし」。
その「ななし」を立ち上げたご主人の現在経営する店が、琴似の隣町二十四軒にある「昭和のラーメン ふくや」です。ななしはご子息に任せ、自身はラーメンの味とともに値段への追求を続けています。

「ワンコイン」にこだわります!
そのラーメン、値段は何とワンコイン! 券売機なので税込500円、本物のワンコインなのです。
近年では高級素材を使って高価になる傾向も見られるラーメン業界ですが、「そもそもラーメンはシンプルな食べ物」ということで、この店では正真正銘のワンコインにこだわり2019年10月の消費増税後も値上げをせずに頑張っています※。

シンプルな「醤油ラーメン」
それは「昭和のラーメン」というショルダーネームにも表れているようです。
メニューには「醤油(しょうゆ)」と「しお」の2種類のみ(大盛りは800円)。
特に「醤油」は、その値段からは考えられない味わい深いラーメンに仕上げています。
それもそのはず、旭川ラーメンの名店を立ち上げたご主人にとって、その味作りには並々ならぬこだわりを持っているからです。

麺は定番の「加藤ラーメン」
麺は(旭川)お決まりの「加藤ラーメン」製。やや細めの低加水麺は小麦の味がしっかり残り、スープを吸って旨みを増すもの。そしてそのスープは魚介の香りが豚骨とのバランスを取る旭川定番の味で、ななし同様鶏ガラ・野菜が味に柔らかみを出しているようです。

「チャーシュー」も手抜きなし(この日は小さめ3枚)
安いラーメンはとかくチャーシューに手抜きをする店が多い中、「ふくや」ではやや薄切りながら、しっかりと煮込まれた食べやすいチャーシューが2枚乗っています。
スープのひと口めは魚介の風味も感じられますが、食べ進むうちに東京風「支那そば」のような味わいに思えて、最後は「ああ懐かしい…」という言葉が漏れるほど。これぞ昭和のラーメン!

懐かしさを感じる「スープ」
札幌の中心部からは少し離れていますが、近くに行ったときには「ふくや」のワンコインラーメンを体験してみてはいかがでしょうか。
※ 当記事執筆時点。
店データ
- 店名
- 昭和ラーメン ふくや
- 住所
- 札幌市西区二十四軒3条4丁目2-2
- 電話番号
- 011-622-2810
- 営業時間
- 11:00〜20:00(スープ売り切れ終了)
- 定休日
- 水曜日
- アクセス
- 地下鉄東西線二十四軒駅 徒歩4分
- 予算
- 〜1,000円