手打ちそば きっ川
「板そば」と「丼」の黄金コンビ!
今回は「手打ちそば きっ川(きっかわ)」をご紹介します。
場所は豊平区月寒東の住宅街、「手打ち蕎麦」の幟が無ければ通り過ぎてしまう一般住宅のような外観。「えっ、ここにお蕎麦屋さん?」と思わずにはいられないでしょう。
最寄りの駅(地下鉄東西線南郷13丁目・18丁目)からも徒歩10分以上かかりますが、開店後にはすぐ席が埋まってしまうほどの人気の店なのです。
人気の理由は “外一(蕎麦粉10:つなぎ1)” で手打ちするそば。それを「板そば」で提供すること。
山形の郷土料理として知られる「板そば」ですが、札幌ではなかなか食べられません。
この店では「板もり」として大きな板木箱に手打ちのそばを盛って提供しています。
まずはその板箱のサイズに驚くかもしれません。通常の「せいろ」などと比べれば倍はあるかと思われる大きさです。
その「そば」は色がやや濃いめで平打ちの “田舎風”。蕎麦粉の割合が多いので蕎麦の香りがふわっと漂います。田舎系のそばにしては口当たりが柔らかく、のど越しも楽しめます。
そして人気の理由がもう一つ。「丼」です。
特に「豚丼」は専門店も顔負けといえるほどで、この店の特徴を活かした丼に仕上げています。
その秘密は蕎麦屋ならではの「タレ」にあります。メニューにも「自家製丼タレ使用」と書かれているように自信の味なのでしょう。“そばつゆ” を感じさせるほのかな甘さの奥にコクを感じるタレで、肉にもごはんにも良く合います。
そして “ごはん” もつゆがしっかり染み込む、丼ものに最適な(粒立ちの良い)炊き上げです。
豚肉は食感の良いロースで、絡むタレの味に粒コショウがピリッとアクセントを加えます。
「豚肉・タレ・ごはん」の3つが見事に一体化した秀逸な「豚丼」といえるでしょう。
蕎麦店としての「天ぷら」も自慢料理で「天ぷら板もり」や「えび天そば」なども人気ですが、豚丼の豚肉を天ぷらに変えれば「天丼」になり、こちらも丼としての完成度が高くおすすめできる一品です。
なお、「豚丼」「天丼」とも「小そば(温 or 冷)」が付くという蕎麦店らしいサービスになっています。
小そばは「板そば」に変えることもでき、「板そば」などのそばメニューに組み合わせやすい「小盛り豚丼・天丼」もあります。
札幌では希少な「板そば」と「丼」の黄金コンビを、ここ「手打ちそば きっ川」で味わってみてはいかがでしょうか。おすすめです!
その他の写真
店データ
- 店名
- 手打ちそば きっ川
- 住所
- 札幌市豊平区月寒東5条15丁目6-22
- 電話番号
- 011-853-9497
- 営業時間
- 11:00〜14:00(売切れ終了)
- 定休日
- 水・木曜(祝日は要確認)
- アクセス
- 地下鉄南郷13丁目駅 徒歩12分
- 予算
- 1〜2,000円