すし処 静
円山で “気軽に楽しく寿司を”
札幌の円山エリアで「お寿司が食べたいけど敷居の高さが心配」。などとお考えの方も多いことでしょう。
そんなときのおすすめが「すし処 静(しずか)」。地下鉄東西線西28丁目駅に直結したビルの地下一階に店を構える寿司店です。
店内はゆったり座れるカウンター8席にテーブル席もあるので、グループや家族使いもできます。
「気軽に楽しくお寿司を」がモットーで、そのとおり敷居の高さなどは全く感じさせません。
ご主人の静 庸介さんは札幌の有名寿司店で十数年の修行を重ね、2011年に「すし処 静」を開店しました。老舗店で磨いたその技による寿司はふわり柔らかく握られ、口中でタネとシャリが一体となる高級感のあるものです。
しかし値段は至ってリーズナブルで、気軽に注文しやすい「セット」も用意されています。
おまかせの「翔」(4,500円)は寿司が12貫にサラダにお碗・アイスが付きます。
初めての場合は「晩酌セット」(2,800円)とお好み握りの組み合わせがおすすめです。
晩酌セットは飲み物2杯に刺身と小鉢が付きます。
この日の刺身はマグロ中トロ・ヤナギダコ・桜鯛・ホタルイカ・ホッキ・カツオの盛り合わせ、小鉢は白エビの唐揚げでした。
晩酌セットを楽しんだら「握り」をいただきましょう。
この日はまず、お任せで8貫をお願いしました。
一貫目のクロムツは上品な口当たりながら、しっかりした脂も感じるもの。
なお、握りには煮切り(醤油)を塗ってくれるので、箸でもサッと口に運べます。
続いてはトロ。脂の乗りとマグロらしい香りも楽しめる部位を握ってくれました。
やっぱり寿司といえばトロは欠かせません。その良し悪しがその日の満足度を決めると言ってもよいでしょう。
脂乗りの良いタネを食べたからか、ここでツブ貝が登場。適度な噛み応えが口中をリセットしてくれます。
その後は握りの定番ともいえるヤリイカ、そして〆物の代表ともいえるコハダ。
特にコハダの〆具合は、江戸前仕事の見せ所でしょう。
ズワイガニとウニは軍艦ではなく食べやすいように小皿で提供し(海苔を使わないので)それぞれの味をダイレクトに楽しませてくれます。
そして8貫目には旬のサクラマス。この時期(春)ならではの寿司タネで、舌触りのよい上質な脂が乗っていました。
さらに握りを2貫追加しました。まずはサバ。
サバの身の食感を残す程よい〆具合に、これもまた仕込みの腕を感じさせる一貫です。
締めには穴子。
ふんわり煮上げた穴子にツメ(甘ダレ)を塗った江戸前を思わせる仕上がりで、この店のシャリとも良く合います。その食べ応えは満足の終演をもたらしてくれました。
以上のお好み握りも店内に個別の表示はありませんが、セット同様手頃な値段で食べることができます。
お酒類はひと通りのグランドメニュー以外に日本酒好きのご主人が厳選した「隠し酒」があるので、その日の銘柄を聞いてみてください。
見たことのないような地酒も置いてあるので、好みを伝えておすすめを選んでもらうのもよいでしょう。
「すし処 静」は “円山で寿司を気軽に味わうならここ” とおすすめする一軒ですが、“じっくりお酒も楽しみたい” などの要望にもしっかり応えてくれる。そんな懐の広さもこの店の大きな魅力になっています。
その他の写真
店データ
- 店名
- すし処 静
- 住所
- 札幌市中央区北3条西28丁目2-1 サンビルB1F
- 電話番号
- 011-215-8558
- 営業時間
- 17:00〜22:00
- 定休日
- 木曜日
- アクセス
- 地下鉄東西線西28丁目駅 3番出口直結
- 予算
- 7〜8,000円