(閉店)かがわ軒
札幌の穴場讃岐うどん店
※ 「かがわ軒」は2023年3月末に閉店しました。
北海道は言わずと知れた小麦の国内最大生産地ですが、その小麦粉を使う「うどん」の専門店はそれほど多くありません。特に札幌は、ラーメンが代表的な地元グルメにもなっているほど「麺文化」が浸透しているにもかかわらずです。
しかしそんな中にもキラリと光る魅力を持ったうどん店もあります。今回ご紹介する「かがわ軒」もその一軒といえるでしょう。
店名の通り香川讃岐うどんの流れを汲み、地下鉄大通駅直結のビル(ル・トロワの隣)地下一階に店を構える知る人ぞ知る穴場店です。
20年近く前、札幌に初めて「讃岐スタイル」であるセルフサービスを導入した草分け店でありながら地元にもこだわり、小麦粉は北海道産の「きたほなみ」を使用しています。
店に入ると店主や店員さんの「いらっしゃいませ!」という大きな明るい声。
店内は横に連結した14人が座れるテーブルに4人掛けが1卓、その横には5〜6人が使えるカウンターがあるというユニークな造りになっています。
まずは券売機で食券を買いますが、うどんが10種類ほど、トッピングは10種類以上あるので最初は迷うかもしれません。でもそんなお客さんには、店員さんが優しく説明してくれるから安心です。
人気メニューは讃岐うどん店らしく「ぶっかけ」(480円、以下全て税込)。冷たいうどんに冷たいつゆの組み合わせで、うどんのコシ・食感につゆの旨みがよくわかる、うどんの原点ともいえる一品です。
つゆではなく生醤油をかけていただく「生醤油うどん」(450円、冷・熱あり)は、さらにシンプルにうどんそのものを味わえます。
珍しいものでは、熱いお湯に入ったうどんを熱いつゆで食べる「湯だめうどん」(480円)。「釜揚げうどんの簡易バージョン」と店では説明しています。
さらに冷たいうどんに熱いつゆをかけた「冷や熱(ひやあつ)うどん」(480円)を、店では「ぬるいうどんで、食欲のない時でもすんなり食べることができる」と紹介しています。
讃岐うどんといえば「釜たまうどん」も外せません。この店では生醤油をかけていただきます。
猪口に温かいつゆを入れて出してくれますが、これは「飲む用」とのこと。店自慢の出汁の良さを味わえます。
トッピングは「えび天(180円)・鳥のささみ(180円)・イカ天(130円)」などがありますが、「ちくわ磯辺風味天」は何と50円!値上げもしないで提供してくれています。
おすすめしたい一品が「カレー丼」。小さめの丼に、つゆの出汁を活かしたカレーとその上には揚げ玉ねぎが乗って220円。消費増税前は180円と格安でしたが、今でもそのコスパの高いことには変わりません。
食事が済んだら食器を返却口に戻しますが、その時にも一人ひとりに「仕事頑張って〜」「気をつけてお帰りください〜」などと明るく声がけをしてくれます。
これだけでも、この店を推薦したくなるほど接客の気持ちがよい店です。
その他の写真
店データ
- 店名
- (閉店)かがわ軒
- 住所
- 札幌市中央区大通西1丁目14-2 大通桂和ビル50 B1F
- 電話番号
- 011-212-1516
- 営業時間
- 11:00〜15:00
- 定休日
- 火曜日・祝日
- アクセス
- 地下鉄大通駅直結
- 予算
- 〜1,000円