札幌にもある「町中華」のおすすめ店!厳選7店をご紹介!
「町中華(まちちゅうか)」、なんとも心地よい響きです。
町中華とは明確な定義はありませんが、中華料理店には大きなホテルに店を出すような高級中華(料理店)に対し、大衆食堂的な中華料理店を指すことが多く、敷居の高さなどなく誰もが気軽に入れて食事を楽しめる。そんな店が「町中華」だといえるでしょう。
今回は札幌で “町中華を楽しめる” おすすめの店をご紹介します。各店の名物料理なども取り上げていますので、ぜひ参考にしてください。
香州:札幌屈指の人気中華料理店
札幌で人気の中華料理店といえば「香州(かしゅう・※)」の名が上がるでしょう。
狸小路の4丁目を南に折れたすぐの場所、使い勝手の良さもあって満席必至の人気です。もちろん料理が人気の最大の理由であることには違いなく、その料理はメニューの豊富さも自慢です。
定番の前菜・点心・麺類・ご飯ものに加えて一品料理は「豚肉料理」「鶏肉料理」「海鮮と野菜の料理」「エビ料理」「玉子と豆腐の料理」などがズラリと並びます。
中でも香州といえば町中華の、そしてこの店の定番「焼き餃子」(6個660円税込)でしょう。注文すると「少し時間かかります」と一言、“しっかり作る” というこだわりを感じます。
しばらく待って出来上がった餃子は大ぶりなもの。表面がカリッと焼かれた厚めの皮でモッチリ感も楽しめます。中は肉汁たっぷりで肉の旨味と野菜の甘味もしっかり。辛子を添えた専用のタレがその味を引き立ててくれます。
その他メニューに「エビ料理」の部があるほど(自信)のエビを使った「エビチャーハン」も人気の一品です。大きめでプリプリのエビが乗ったチャーハンはパラパラ+しっとりで控えめな味付け。その分エビなど具材の旨味が広がります。
1階はテーブル席のみでいつも席が埋まっていますが、2階に上がると畳の上に円卓、そして座布団という町中華そのものの造り。たまには2階でその雰囲気を味わってみるのもよいでしょう。
(※)以前は店の看板に「かしう」とありましたが、現在は「かしゅう」となっています。
・店名:中華料理 香州
・住所:札幌市中央区南3条西4丁目
・電話番号:011-231-5688
・営業時間:11:00〜14:00、17:00〜23:00(L.O.22:30)
・定休日:月曜日・第2・3火曜日
・アクセス:地下鉄大通駅 徒歩7分
東京五十番:東京発祥の老舗町中華
「東京五十番」はその名のとおり、東京が発祥。東京で人気の中華料理店であった「神田五十番」が昭和36年(1961年)札幌に進出して開きました。現在は札幌市内で3軒を展開しており、その一軒が「大通西1丁目店」です。
地下鉄大通駅から地下道で直結するビルにあり、降雪の多い札幌にあってアクセスがとても便利な店になっています。ビルの入口に「昔ながらの味と値段 ラーメン430円〜」という看板が出ているように、まさに “町中華を地で行く” 店です。
そのワンコイン以下!の「正油ラーメン」(430円税込)は看板文句どおり、懐かしさを感じさせる味の “東京支那そば風” ラーメンです。
さらに定番系の「焼き餃子」も5個で390円と高コスパ。ラーメンとのセットはチャーハンまで付いて950円と千円札でお釣りがもらえます。
その他、半ラーメンと餃子や半チャーハンのセットはそれぞれ唐揚げ・サラダ・などが付いてどれもが千円以内と懐に優しい、つまり毎日でも寄ることができる。これこそが町中華の一つの条件であるといえるでしょう。
・店名:東京五十番 大通西1丁目店
・住所:札幌市中央区大通西1丁目14-2 桂和大通ビルB2F
・電話番号:011-271-2010
・営業時間:11:00〜20:00(L.O.19:30)
・定休日:無休
・アクセス:地下鉄大通駅直結 徒歩2分
いそつー:すすきの深夜の町中華
町中華といえばコスパの良い昼食セットや夕方からの “軽く一杯” がよく似合いますが、札幌には深夜に営業する町中華もあります。
その店は「いそつー」。すすきの交差点から徒歩1分という絶好の場所にあり開店は夜の18時、そして翌朝の5時まで開いています。これはまさに “すすきの” という場所でこその営業スタイルといえるでしょう。
それは深夜ほど店が混んでいるという事実が証明します。すすきのでお酒を飲んだ後の「軽く一杯」に最適だからです。
入店するなり「ビールと餃子!」と注文するお客さんが多いことは、この店が町中華であることを表しています。サッポロラガーの「赤星」と「焼き餃子」(6個600円)は町中華最強の組み合わせ!です。
あるいは名物の「塩ラーメン」(800円税込)で締めのラーメンを楽しむ人もよく見かけるように、いろいろな楽しみ方ができることも、ここ「いそつー」の魅力です。
多様なニーズに対応すべくメニューも豊富で、前菜・点心・ラーメン・肉料理・海鮮料理・ご飯ものと一通りそろっています。
特徴的なのは、ほとんどの料理に「ハーフサイズ」が用意されていること。締めに軽く中華を楽しめるようにとの配慮でしょう。
すすきので、深夜の町中華を楽しみたい。そんな時には「いそつー」に寄ってみましょう。
駅もタクシー乗り場も近いので、終電近くまでゆっくり過ごせますよ!
・店名:中華食 いそつー
・住所:札幌市中央区南4条西3丁目 第3グリーンビル1F
・電話番号:011-522-5788
・営業時間:18:00〜翌5:00
・定休日:日曜日
・アクセス:地下鉄南北線すすきの駅 徒歩1分
千日前:典型的な町中華造りの店
町中華には明確な定義はありませんが、店内にはテレビや漫画本の並んだ本棚(新聞も一緒に置いてあります)、そして小上がりの席がある。そんな店が多く、何より大衆的な雰囲気がその特徴だといえます。
この全てがそろっている店に「中華料理 千日前」があります。
場所は南1条電車通りを西に向かった16丁目、すぐ前には大きな病院が並んでおり、その関係者で昼時にはいつも満員です。町中華らしい気軽に食事ができる雰囲気が人気の理由ですが、ご主人が腕を振るって作る名物料理を目的に来店するお客さんが多いことも間違いありません。
この店の名物は「あんかけ」料理。中でも「シャレンタンメン」(750円税込)は “むき身小海老のあんかけタンメン” で、「千日前」ならではの一品です。
町中華メニューの「ラーメン」(みそ・塩・醤油)に「ギョーザ」(6個480円)、「チャーハン」(730円)などもあり、チャーハンは麺料理とのセットがお得です。
「定食」も用意しており、「レバニラ」「酢豚」「エビのチリソース」「マーボウ豆腐」など。これらの典型的町中華メニューを日替わりで楽しめるのも、ここ「千日前」の魅力といえるでしょう。
・店名:中華料理 千日前
・住所:札幌市中央区南1条西16丁目1
・電話番号:011-611-0327
・営業時間:11:00〜15:00、17:00〜21:30
・定休日:日曜日・祝日
・アクセス:地下鉄東西線西18丁目駅 徒歩3分
珍萬:北大近くの大衆中華で名物料理
店名からも親しみやすさを感じる「大衆中華 珍満」は北海道大学の正面に店を構え、学生や地元サラリーマンたちに人気を集めています。店内はL字のカウンターにテーブル、テレビもついて、奥には小上がり席があるという町中華らしい造りになっています。
名物は「スタミナジュージュー」(630円税込)という “あんかけ野菜炒めの鉄板焼き” ともいうべき一品で、多くのお客さんがこれを注文しています。
もちろん町中華メニューも充実。ラーメン系は「塩・正油・みそ」のほか、「チャーシューメン」(900円)や「広東メン」(850円)などがあり、中でも酸味と辛味の効いた「スワンダータンメン」(780円)はそのユニークな(酸っぱ辛い)味作りで人気です。
「チャーハン」は単品なら650円とコスパ抜群ですが、14時までなら醤油ラーメン(ハーフ)とのセットが760円で食べられます。「自家製ギョウザ」は単品で460円(6個)、定食なら720円と、さすが大学近くの大衆中華。お客さんには学生はもちろん、周辺の社会人が多いのもこの店の町中華的なコスパによるものなのでしょう。
・店名: 大衆中華 珍萬
・住所:札幌市北区北10条西4丁目1-70
・電話番号:011-716-2248
・営業時間:11:00〜15:00、17:00〜21:00
・定休日:日曜日
・アクセス:地下鉄南北線北12条駅 徒歩3分
秀円:円山鳥居下の町中華
北海道神宮の第一鳥居、その袂にある町中華が「中華飯店 秀円(ひでまる)」。
店内はカウンターとテーブル、テレビに漫画の並んだ本棚とまさに町中華の要素を持った店です。
名物は「チャーメン」(990円税込)、いわゆる “五目あんかけ焼きそば” で、メニューにも “イチオシ!” とあるように店自信の一品です。
その他もメニューが豊富で、前菜(おつまみ料理・小皿)・点心・ご飯もの・丼もの・鶏肉料理・豚肉料理・豆腐料理・炒め物などなど、どれを注文しようか悩んでしまいます。そんな中、町中華メニューなら「焼き餃子」(530円)は外せません。この店の餃子は“カリもち” の皮に肉と野菜の旨味と甘味、そしてニンニクが軽く刺激を加えるというオーソドックスな作りです。
「レバニラ炒め」も町中華によく似合うメニューですが、秀円では「名物 レバニラ炒め」(880円)と命名するほど自信の一皿になっています。良質の鶏レバーを軽く揚げて独特の食感に炒めあげる技が、この町中華メニューをスペシャリテたらしめているのでしょう。
一品料理には「小」サイズ、麺・ご飯ものは「ハーフサイズ」がそれぞれ220円引きで用意されているので、複数の料理を組み合わせて味わえます。これもまた町中華ならではの楽しみです。
・店名:中華飯店 秀円
・住所:札幌市中央区北1条西25丁目1-23
・電話番号:011-640-7766
・営業時間:11:30〜22:00
・定休日:月・火曜日
・アクセス:地下鉄東西線円山公園駅 徒歩5分
進龍:札幌第二の繁華街“琴似”の町中華
札幌ですすきのに次ぐ第二の繁華街とされる琴似。もちろん多くの中華料理店があります。その中で地元民に愛されるまさに“町中華”、それが「進龍(しんりゅう)」です。
繁華街からは少し離れた住宅街にあるのもそれらしく、お客さんも町の食堂として利用しています。
店内にはカウンターに小上がりのテーブル、そしてテレビがついて本棚には漫画本。町中華の要素は全て網羅しており、さらにベテラン女性店員さんの接客はとてもフレンドリー。これもまた人気の理由でしょう。
もちろん中華メニューは充実しており、カウンター上のメニュー札にはラーメンをはじめとする麺類から中華丼などの丼もの、さらにチャーハンやカレーなどのご飯ものに餃子や野菜炒め等々がズラリと並びます。
トップメニューの「正油ラーメン」(650円)は懐かしい支那そば風、町中華定番の組み合わせである「ギョーザ」(10個650円、ハーフも可)との「ラーメン&餃子」は外せません。さらに卵2つの目玉焼きが乗った「目玉チャーハン」(700円)も人気です。
そして進龍といえば外せない名物メニューが「カツカレー」(850円)。
このカレー、出来合いをちょいと温めてご飯に乗せて出されるようなものではなく、注文を受けてから中華鍋で作るというこだわりの一品なのです。
町中華ならではの中華メニューに加えて、こんな独自メニューがあることもこの店の大衆食堂的魅力といえるでしょう。
・店名:進龍
・住所:札幌市西区琴似1条3丁目1-13
・電話番号:011-644-6899
・営業時間:11:00〜20:30
・定休日:水曜日
・アクセス:地下鉄東西線琴似駅(5番出口) 徒歩3分
気軽な雰囲気にコスパの良い料理!それが町中華!
札幌で町中華を楽しめるおすすめの店をご紹介しました。
繰り返しますが、町中華に “定義” はありません。あえて言うなら、紹介した店にはゆっくりできる小上がり席にテレビ、そして漫画本の並ぶ本棚があるなど、気軽な雰囲気の店ばかりでした。そして値段以上の価値を感じる名物料理がありました。
こんな店が町中華といえるのではないでしょうか。ぜひ、おすすめの店で札幌の町中華を楽しんでください!