札幌の味噌ラーメンなら「純すみ系」!おすすめの店6選!

札幌の味噌ラーメンなら「純すみ系」!おすすめの店6選!

「純すみ系」ラーメンとは?

1964年(昭和39年)に札幌で創業したラーメン店「純連(当時の読みは“すみれ”)」をルーツとし、その家族が開いた「すみれ」とともにこの両店から派生したラーメン店の(一般的な)総称です。創業者の名から「村中系」ラーメンとも呼ばれます。

「純連・すみれ」は創業以来、それまでの札幌ラーメンにはない濃厚でスパイシー+ラードでスープの熱々感とコクを追求するスープを開発して人気を集め、その後の関東進出などで「札幌味噌ラーメン」の名を全国的に広めました。

「純連」澄川の本店

「純連」澄川の本店

「純連(現在は“じゅんれん”)」「すみれ」とも現在もなお札幌を代表する人気店として営業しています。

「すみれ」すすきの店

「すみれ」すすきの店

今回は、札幌の数ある「純すみ系」の店から厳選したおすすめ店をご紹介しましょう。
ではスタートです!

札幌の「純すみ系」ラーメン(1):麺屋 彩未

最初にご紹介する「麺屋 彩未(さいみ)」は今回のテーマである「純すみ系」の枠を超えて札幌の数あるラーメン店のトップの一軒として評価される人気店です。

あのミシュランガイドでもビブグルマンを獲得、大手グルメサイトでは札幌にある700軒以上のラーメン店が掲載されていますが、そのランキングでも第1位に輝いています。

札幌中心部からは少し離れた場所(豊平区美園)ながら、常に行列ができるほど。旅行や出張で札幌へ来られた方でも、一度はその店名を耳にしたことがあるでしょう。

ご主人はすみれで約7年間修行し独立、ここ彩未を開店して12年(2022年現在)。
人気はもちろん「味噌らーめん」(税込800円)です。

人気の「味噌らーめん」

人気の「味噌らーめん」

豚骨清湯ベースに3種類の白味噌で仕上げたスープは最初のひと口から味噌の旨味と香りが迫ってきます。

これはまさに “純連・すみれらしさ” ですが、彩未ではさらに “マイルド感” を加えた食べやすさも魅力になっています。

「おろし生姜」が特徴!

「おろし生姜」が特徴!

このラーメンの特徴ともいえるチャーシューの上に乗る “おろし生姜” もその食べやすさに一役買っており、これをスープに溶きながら食べると、よりサッパリした “味変” が楽しめます。

プリプリの麺!

プリプリの麺!

麺は札幌らしい中太の縮れ麺プリプリの食感と縮れ具合がスープによく絡みます。
チャーシューも通常にカットしたものとサイコロ状に刻んだものが入っており、これも純すみ系の伝統を感じさせるものです。

シャキッと炒められたモヤシやメンマなども含め、あくまで基本に忠実なラーメンを追求しながら全体の品質の高さ、一体感が見事といえます。

メニューは、ほとんどの人が注文する「味噌」と「醤油」「塩」(各税込800円)、そして「辛味噌」「辛醤油」(各850円)のみ。
このシンプルなメニュー構成も、あくまで「味」にこだわるがゆえなのでしょう。

店名:麺屋 彩未
住所:札幌市豊平区美園10条5丁目3-12
電話番号:011-820-6511
営業時間:11:00〜15:15、(木〜日は17:00〜19:30の営業あり)
定休日:月曜日・月2回不定休あり
アクセス:地下鉄東豊線美園駅(1番出口)徒歩4分

<詳細記事はこちら>

札幌の「純すみ系」ラーメン(2):千寿

次にご紹介する「千寿(せんじゅ)」は大通公園8丁目の北側にあります。
大通公園の散策ついでに、そのビル入口前(店は地下)に立つ「らあめん」の幟(のぼり)を探してみてください。

これが目印

これが目印

階段を降りて店の前に到着すれば高い確率で行列があります。しかし回転が速いのであまり待ち時間も気になりません。

「すみれ」出身のご主人が作るおすすめはもちろん味噌ラーメンですが、メニューには「味そ」(税込780円)と独特の表記。「千寿」ならではのこだわりを感じます。

おすすめの「味そ」

おすすめの「味そ」

そのスープは純すみ系に共通する “コクのある味噌味に生姜の風味” が感じられますが、(ラード油膜の)油っぽさはやや控えめ。少し塩味が強く、ニンニクにスパイスも効いているので、味噌の旨みが引き立っています。

麺は王道の黄色い中太縮れ麺で、スープがよく絡むのが特徴です。
具はしっかり煮込まれたチャーシューにメンマ、ネギに玉ネギ・モヤシ。そして半熟玉子が(トッピングではなく)半分にカットされ1個分入っています。

チャーシューは口の中でとけるほど柔らかく、スープと一緒になるとちょうど良いあっさりな味付けになっています。

ここ千寿の「味そ」は、数ある札幌の味噌ラーメンの中でも高い完成度を誇るおすすめの一杯です。
なお「味そ」のほか「塩」や「正油」も人気があるので、こちらも一度お試しを!

店名:らあめん 千寿
住所:札幌市中央区大通西8丁目2-39 北大通ビル B1F
電話番号:011-281-1101
営業時間:11:00〜18:30(L.O.18:00)
定休日:日曜日
アクセス:地下鉄大通駅1番出口 徒歩5分

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札幌の「純すみ系」ラーメン(3):八乃木

札幌の西区発寒にある「八乃木」「すみれ」で長年修行され、2016年に独立したご主人が開いた店。開店後は有名ラーメン雑誌で第一位にランクされたり、人気テレビ番組で地元地区ナンバーワンにランクされたりするなど、その評価は高まる一方です。

人気のメニューはもちろん「みそラーメン」(税込850円)。
そのルックスは麺・スープの上にチャーシュー・モヤシ・ネギ・メンマ、そして真ん中に生姜が乗って出てきます。

「純すみ系」らしいスタイル

「純すみ系」らしいスタイル

先に紹介した「麺屋 彩未」同様、「純すみ」の人気店に多く見られるスタイルです。

スープも同様にマイルド系ながら(すみれ系独特の)ラードが表面を覆っており、熱さをキープしつつ味に深みも出しています。

プリプリの麺にモヤシ!

プリプリの麺にモヤシ!

具ではモヤシがシャッキリ感のある炒め具合で、プリプリの麺とよく合います。
さらにしっかり味付けされたメンマに柔らかなチャーシュー。チャーシューは(すみれ系独特の)“角切り”も入っています。

そして “おろし生姜” をスープに溶いてみれば、コクのあるスープにさっぱり感も加えてくれます。
そのスープを飲み干してみれば、丼の底には「感謝」の文字。本家「すみれ」でもお馴染みのお客さんへの “気遣い” です。

札幌の西区方面に行ったなら、ぜひ「八乃木」の王道ラーメンを食べてみることをおすすめいたします!

店名:八乃木
住所:札幌市西区発寒7丁目14-1-33
電話番号:011-590-1992
営業時間:11:00〜15:00、17:00〜19:30
定休日:木曜日
アクセス:JR発寒駅 徒歩10分、地下鉄東西線宮の沢徒歩15分

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札幌の「純すみ系」ラーメン(4):狼スープ

札幌といえば “味噌ラーメン” がご当地ラーメンとして有名です。
しかし、実は札幌のほとんどのラーメン店では醤油(正油)や塩味のラーメンも用意されており、これは味噌ラーメンの “老舗” や “有名人気店” でも同様なのです。

そんな中で味噌ラーメン一本にメニューを絞った “専門店” もあります。
その代表といえる店が「狼スープ」です。

店は中島公園駅の近くで、大通やすすきの中心部からは少し離れていますが、連日多くのファンが押しかけます。
ご主人は「すみれ」での修行の後にこの店を開店、その経験を活かしつつ独特のラーメン作りを追求しています。

「卵入り味噌らーめん」

「卵入り味噌らーめん」

品書きはライスなどを除くと「味噌らーめん」(税込850円)と卵入りの「味噌卵らーめん」(1,000円)のみというまさに “専門店”!
味噌ラーメン一本
に絞ることで、その完成度を極めているのです。

食材は全国から厳選して取り寄せています。
まずはなんといっても決め手となる「味噌」は、信州山万味噌の発芽玄米味噌と白味噌。これをブレンドして、独特のコク深い味を作ります。

この店専用の「特注麺」

この店専用の「特注麺」

次に「麺」。札幌ラーメンの定番ともいえる西山製麺と共同開発した「狼スープ専用麺」は道産小麦を使い、コシのあるスープによく絡む縮れ麺です。

純すみ系の味噌ラーメンでひと際特徴的な薬味が「生姜」。この店でも生姜で味にアクセントを加えていますが、辛味成分が多く体を温める効果の強い高知産「黄金生姜」を使っています。

さらに「ニンニク」は美唄市の牧野農園直送で、スープに深みを出しつつ栄養価増強にも貢献。「卵」は深川増田農場の平飼い卵で、まろやかな甘味が特徴です(この卵を使った「卵かけごはん」もサイドメニューで用意されています)。

“とろみ”のあるスープ

“とろみ”のあるスープ

そして狼スープの大きな特徴「ジャガイモ」。まさに北海道ならではの食材ですが、ラーメンに使うことはほとんど聞きません。この店では厳選した農場から仕入れた「北あかり」を使い、スープにコクと甘み、そして独特の “とろみ” を出しています。

ここまで食材にこだわるラーメン店も珍しく、その結果が今日の人気ぶりとなっているのでしょう。

店名:狼スープ
住所:札幌市中央区南11条西1丁目5-1
電話番号:011-511-8339
営業時間:11:00〜15:00、17:00〜19:30
定休日:水曜日・火曜日不定休
アクセス:地下鉄中島公園駅 徒歩5分

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札幌の「純すみ系」ラーメン(5):らーめん庵

「らーめん庵」のご主人は「すみれ」での修行を経て、この店を札幌の西線近くの地(西16丁目)に開店しました。

代表的メニューの「味噌ラーメン」(税込850円)は豚骨ベースにラードの浮いたスープ。炒めたモヤシに挽肉、角切りと一枚切りのチャーシュー、そしてメンマにネギ。まさに「すみれ」系王道のラーメンです。

王道の「味噌ラーメン」

王道の「味噌ラーメン」

特徴的なのは炙ったチャーシューの上に乗る「おろし生姜」
これまでも「麺屋 彩未」や「八乃木」などでも紹介した「純すみ系」の新スタイルがここでも見られます。

もはや“定番”の「おろし生姜」

もはや“定番”の「おろし生姜」

コクのある味噌スープに頃合いを見て溶いてみれば、味にキレを加えつつ体も温めてくれるでしょう。

具材のネギは京都直送の「九条葱」にこだわり、麺も数年前から自家製麺に変えています。伝統をしっかり引き継ぎながら、進化を求めて新たな工夫を取り入れているのです。

定番の味噌ラーメンに加えて、純連でも人気の「辛味噌ラーメン」(900円)もあります。一度食べたら、その刺激が “クセになってしまう!” と評判です。

店は地下鉄東西線西18丁目駅から徒歩で7〜8分と、決してアクセスの良い場所ではありませんが、近くに行った時には「純すみ系」王道のラーメンが食べられるこの店に寄ってみてはいかがでしょうか。

店名:らーめん庵
住所:札幌市中央区南4条西16丁目2-20
電話番号:011-512-5160
営業時間:11:00〜15:30、17:00〜20:00
定休日:月曜日
アクセス:地下鉄東西線西18丁目駅 徒歩7分

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札幌の「純すみ系」ラーメン(6):らーめん空(そら)

札幌の繁華街すすきのや狸小路で飲んだ後の “締めのラーメン!”
よくあることでしょう。そんな時におすすめしたい店が「らーめん空(そら)」です。

狸小路5丁目のアーケードのすぐ近く(南側)にあってアクセスは極めて便利、そして深夜の3時(金土は4時!)まで営業しているのです!

この店のご主人も「すみれ」の出身で、その伝統を継承しつつ発展させています。
メニューにも “一番人気” とある「味噌らーめん」(税込800円)がおすすめです。

“いい顔”の「味噌らーめん」

“いい顔”の「味噌らーめん」

注文後、カウンターに置かれたそのラーメンはさすがに “いい顔” をしています。
スープはすみれ系らしくラード被膜が覆い、コクを加えつつスープの保温もしてくれます。しかしその油分は比較的あっさりしています。

麺は黄色い中太の縮れ麺。スープがよく絡む定番の “The札幌麺” です。
チャーシューは柔らかく、その上にはこれもお馴染みの “おろし生姜”。これは少しずつスープに溶きながら “味変” を楽しみましょう!

チャーシューの上には「おろし生姜」

チャーシューの上には「おろし生姜」

味玉(半カット)もデフォルトで入っており、生姜との組み合わせ(ともにスープに溶く)もおすすめです。

この「味噌らーめん」“焼き” で香ばしさを高めた「味噌」でコク深い味も感じさせる、まさに “札幌らしさを味わえるラーメン” といえるものでしょう。

なお、「らーめん空」は札幌駅直結(エスタ10階)の「札幌ら〜めん共和国」新千歳空港(3F「北海道ラーメン道場」内)にも出店しています。それぞれで独自のメニューもありますよ!

店名:らーめん空(そら) 本店
住所:札幌市中央区南3条西5丁目20-2
電話番号:011-281-0085
営業時間:11:00〜翌3:00、金土は〜翌4:00、日祝は〜翌1:00
定休日:無休
アクセス:地下鉄大通駅駅 徒歩7分

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札幌でラーメンなら、まずは「純すみ系」!

札幌で食べる「純すみ系」ラーメンのおすすめ店をご紹介しました。

どの店も名店「純連・すみれ」の薫陶を受け、その味を引継ぎつつ新たな発展も続けていることがお分かりいただけたかと思います。

札幌にはただでさえラーメン店が多く、どこに行こうか迷ってしまうかもしれません。
そんな時はまず「純すみ系」のラーメン店を選べばハズレはないはずです!

中でも今回ご紹介の店はおすすめ中のおすすめ!といえう店ばかりです。
ぜひ札幌でおいしいラーメンを味わってくださいね!