札幌の「汁なしラーメン」おすすめの店6選!

札幌の「汁なしラーメン」おすすめの店6選!

近年、「汁なしラーメン」という言葉をよく見かけるようになりました。
その明確な定義はなく、メニュー自体としてはほとんど存在しませんが、一般にはバリエーションメニューとして登場した「スープの代わりにタレや調味料などを絡めて食べるラーメン」を意味します。

その意味合いから具体的な料理、メニューとしては「台湾まぜそば」「油そば」「汁なし担々麺」の3種類をあげることができるでしょう。

今回は全体テーマを「汁なしラーメン」として、札幌で「台湾まぜそば」「油そば」「汁なし担々麺」それぞれのおすすめ店をご紹介していきます。

札幌の「台湾まぜそば」おすすめ店

「台湾まぜそば」のイメージ

「台湾まぜそば」のイメージ

「台湾まぜそば」は 今や “名古屋めし” のひとつとして知られるご当地グルメですが、その源流は名古屋のラーメン店「麺屋はなび」にあります。

今から十数年前、名古屋では「味仙」などの「台湾ラーメン」が既にご当地グルメとして人気になっており、麺屋はなびでも台湾ラーメンのメニュー化に取り組み、その時に開発した“台湾ミンチ”(ピリ辛のひき肉そぼろ)を賄いとして “まぜそば” に使ったことがその発祥とされています。

めん屋大介:元祖直伝の味を札幌で!

「看板」はありません(左手前が店舗)

「看板」はありません(左手前が店舗)

そんな元祖の店直伝「台湾まぜそば」を札幌で食べられる店があります。

「めん屋大介」です。場所は地下鉄東西線バスセンター駅の5番出口直結したビルの地下1階。看板が無いので探すのに苦労するかもしれません(サツメシ詳細記事も参考に)。

店主は “台湾まぜそばの源流” としてご紹介した「麺屋はなび」の出身です。
札幌に本場の味を!ということで5年前の2016年にオープンし昨年現在地に移転しました。

“元祖”直伝の「台湾まぜそば」

“元祖”直伝の「台湾まぜそば」

「台湾まぜそば」(税込850円)は食券制で番号札と交換となり、出来上がるとその番号で呼ばれます(食券を渡す際「ニンニク」を入れるかを聞かれますが、味にパンチが増すので入れることをおすすめします)。

番号を呼ばれると、お盆に「台湾まぜそば」とともにに小さなごはんが乗せられています。これぞ、まぜそばの最後の楽しみである「追い飯」用になります。

「麺」がネットリするのが特徴

「麺」がネットリするのが特徴

具材はニラ・ネギ・海苔・台湾ミンチに卵黄。まずは卵黄が崩れて全体に混ざるくらい混ぜ合わせましょう。そこまで混ぜたらOK!塩味に辛味とニンニクのパンチ感、魚粉の風味などが混ざり合い、深みのある味わいを楽しめます。

最後は「追い飯」!

最後は「追い飯」!

さて、麺を食べおわったらいよいよ「追い飯」です。
ごはんを丼に投入して残りのタレと混ぜます。麺とはまた違う味が出て、食事の締めとして満足感を高めてくれます。

札幌で “元祖” 直伝の「台湾まぜそば」が食べたいなら、ここ「めん屋大介」に行ってみてください!

店名:めん屋大介
住所:札幌市中央区大通東2丁目4-6 第36桂和ビルB1F
電話番号:未公開
営業時間:11:30〜14:30、18:00〜22:30(L.O.22:00)
定休日:水曜日
アクセス:地下鉄東西線バスセンター前駅 徒歩2分

<詳細記事はこちら>

まぜそば専門店 麺や太郎:3種類全て楽しめる!

札幌で「汁なしラーメン」といえば、外すことのできない店が「麺や太郎」
この店、なんと「台湾まぜそば」「油そば」「汁なし担々麺」全てを提供するという、まさに「汁なしラーメン」の専門店なのです!

場所はJR札幌駅北口ロータリーに面したビルの地下、3種のメニューを書いた大きな幟看板が目に入ります。

ここでは「台湾まぜそば」(税込780円)をご紹介します。
食券を買って店員さんに渡すと「ライスを付けますか?」と聞かれるので、「追い飯」用にぜひお願いしましょう!

目の前に登場した「台湾まぜそば」、その丼は麺の上に肉味噌、卵黄、ネギ、海苔、ニラ、魚粉という構成、まずはこれを混ぜ合わせましょう。丼の底に濃いタレがあるので、下からしっかり混ぜるのがポイントです。

「麺」はモチモチ

「麺」はモチモチ

麺はモチモチの太めで食べ応えがあります。まず感じるのは魚系の風味その後にピリ辛が迫ってきます(これこそが「麺や太郎」の味の特徴です)。

卓上にはすりごま・ラー油・酢が用意されているので、味変の楽しみもあります(ニンニクも小瓶で個別に添えられます)。

そして最後はもちろん「追い飯」。
魚介の風味を感じる
この店独特の追い飯を味わいましょう!

「追い飯」もおすすめ!

「追い飯」もおすすめ!

ここ「まぜそば専門店 麺や太郎」には3種類の「まぜそば」に加えて、週替わりの「おすすめ麺」(汁なし麻婆麺など)もあるので、いろいろな味を楽しめます。

札幌市内には北30条、琴似、手稲にも店舗を展開(一部デリバリー向け)しているので、近くに行く時には要チェックです!

店名:まぜそば専門店 麺や太郎
住所:札幌市北区北7条西2丁目20 東京建物札幌ビルB1F
電話番号:011-736-5535
営業時間:11:30〜16:00、17:00〜21:30
定休日:土・日・祝日
アクセス:JR札幌駅 徒歩2分

札幌の「油そば」おすすめ店

「油そば」のイメージ

「油そば」のイメージ

「油そば」は東京の武蔵野地区の大学近くにあったラーメン店(「三幸」「珍々亭」両説あり)が昭和30年代に考案してメニューに乗せたとされている歴史のある料理です。

ラーメンのスープの代わりにタレと油が麺の下にあり、これを混ぜて酢やラー油をかけて味を調整して食べるのが一般的な「油そば」。具には普通のラーメンのようなチャーシューやメンマが乗っているのも特徴です。

米風亭:名物「油そば」は“元祖”のインスパイア!

※まん延防止等重点措置に伴い3月21日まで休業中です。

“ラーメンの街”で本格的な「油そば」を提供することで知られる店が「米風亭(べいふうてい)」です。
元々は創業30年を超える老舗のダイニングビアホールでラーメン店ではありません。店内もアメリカンテイストを感じさせるパブ風の造りです。

この店のオーナーが 学生時代に出会った “油そば発祥の店” の一軒とされる東京武蔵境の「珍々亭」にインスパイアされてオリジナルの油そばを開発、メニューに入れて既に20年を超えました。

“元祖”インスパイアの「油そば」

“元祖”インスパイアの「油そば」

「油そば」(税込780円)店の名物として、昼食やすすきので宴会後の “締めそば” として多くのファンを持っています。

油そば独特の出汁の効いた醤油ダレを麺に絡めていただきます。まろやかながら深いコクと旨味があり、麺のプリプリ感と抜群の相性を見せます。

この麺は札幌を代表する製麺会社「西山製麺」の特製麺で、添えられる「ラー油」と「酢」を追加していくと、さらなる味の変化も楽しめます。

しっかり混ぜて「おつまみ」にも!

しっかり混ぜて「おつまみ」にも!

さらにビールを飲みながら食べてみると、醤油ダレが具材のチャーシューやメンマ、うずらの卵などにコクを加えており、 “おつまみ” としてよく合うことに驚きます!

特にこの店で人気の「ヒューガルデンホワイト」「ギネス」などにピッタリです。
「ヒューガルデンホワイト」は、手の熱がビールに伝わらないように肉厚に作られた専用のグラスで提供してくれるなどさすがはビアホール!
各国のビールと「油そば」を味わう、ここ「米風亭」ならではの楽しみでしょう。

店名:米風亭
住所:札幌市中央区南3条西1丁目2-4 和田ビル1F
電話番号:011-271-7397
営業時間:11:00〜翌2:00(L.O.1:30)
定休日:年末年始
アクセス:地下鉄南北線すすきの駅 徒歩5分

<詳細記事はこちら>

油そば専門店 たおか:「麺」を思い切り味わえる!

札幌で「油そば」の専門店の看板を掲げる店が「たおか」。平岸の本店をはじめ札幌市内に4店舗を展開しています。

この店の「油そば」は基本の具材はチャーシューにメンマ、ネギ、刻み海苔とまさにラーメンからスープを無くしたような見た目です。

基本の食べ方はまず「酢」をかけて、次に「ラー油」。普通の麺量ならそれぞれ “ひと回し” が適量で、全体を混ぜ合わせていただきます。

シンプルな「油そば」(写真は「玉子盛」)

シンプルな「油そば」(写真は「玉子盛」)

卓上にはすりごま、特からし、おろしにんにく、あらびきコショウが置いてあるので、これらを組み合わせて好みの味に調整するのがこの店の「油そば」の楽しみです(カウンターには「美味しい召し上がり方」が貼ってあります)。

「たおか」では食券制になっており、店内に券売機がありますが、左上のトップポジションには「油そば 並盛・大盛¥620」のボタン。つまりなんと1.5玉分の「大盛」が並盛と同じ値段で食べられるのです(さらに2玉の「倍盛」はたったの100円増し)。抜群のコスパといえるでしょう!

基本の「油そば」にはトッピングを加えることができますが、トッピングがセットになったメニューとして温泉玉子付きの「玉子盛」(690円)、白髪ネギが「ネギ盛」(720円)、茹で野菜(もやし・キャベツ)が加わる「野菜盛」(720円)、チャーシューが6枚に増える「肉盛」(870円)というラインアップ。

さらに茹で野菜以外の全てが乗る「たおか盛」(970円)や “全部乗せ” になる「新たおか盛」(1,070円)もあります。

トッピングはもちろん個別に注文できる(50円〜)ので、好みのものを組み合わせたカスタマイズも可能です。

「麺」が自慢です!

「麺」が自慢です!

「油そば」とは自分好みの味付けで「麺」を味わうもの。“専門店” を掲げる「たおか」では麺をかなりのサービス価格で提供しています。

なお、今回は市内にある4店舗から特にアクセスに便利な「札幌駅北口店」を下記「店データ」で紹介しました。

店名:油そば専門店 たおか 札幌駅北口店
住所:札幌市北区北7条西7丁目6-19
電話番号:011-776-7021
営業時間:11:00〜23:00
定休日:不定休
アクセス:JR札幌駅北口 徒歩4分

<詳細記事はこちら>

札幌の「汁なし担々麺」おすすめ店

「汁なし坦々麺」のイメージ

「汁なし担々麺」のイメージ

「坦々麺(担担麺)」の発祥は1800年代の中国四川省、天秤棒を意味する「担担」を担いで売り歩いたことにその名を由来します。

日本では有名な陳建一さんの四川飯店(東京赤坂)で、日本人の食に合わせた料理として考案した「担々麺」がそのはしりとされています。

「担担」を担いで売ることもあり、発祥の形態は「汁なし」だったとされます(諸説あり)。
つまり担々麺を知るには「汁なし」を味わってみるべし!ということなのです。

DENO175°担々麺:札幌の「担担麺」を代表する店!

札幌を代表する「担々麺(担担麺)」の店といえば、「175°DENO担担麺」ということになるでしょう。ユニークな店名ですが、読み方は「ひゃくななじゅうごどでのたんたんめん」になります。

その名は特製のラー油を煮込む温度である「175°」に店主自身の名前(出野氏)の「DENO」、そして発祥由来の「担担」の文字にこだわった「担担麺」を組み合わせたものです。

「担々(担担)麺を徹底的にこだわって作ってみたい」そう考えた店主が、全国の有名店をはじめ本場中国の四川省成都まで食べ歩き、その後修行の道を経てオープンしました。

今回ご紹介する「本店」は地下鉄大通駅1番出口(西端の出口)から歩いて2分ほどの場所にあります。

基本のメニューは「汁なし担担麺」「汁あり担担麺」。さらに「シビれない」「シビれる」「すごくシビれる」、痺れの度合いを選びます。
券売機にわかりやすく表示されていますので、まずはこの組み合わせ(6種類から)を決めましょう。

独特な「汁なし担担麺」

独特な「汁なし担担麺」

人気は「汁なし担担麺」の「シビれる」(850円税込)。
担担麺は先に記したように、その発祥のスタイル(天秤を担ぐ)から「汁なし」が主流だったとされ、この店でもおすすめの組み合わせになっています。迷ったらおすすめの「汁なし+シビれる」を注文しましょう!

その他、「痺れや辛さの増し」や「肉増し」「花椒」「パクチー」や「温泉玉子」などのトッピングがあります。

食感の良い「麺」

食感の良い「麺」

店主自ら本場四川省で買い付けてきた「四川花椒」を使い、道産鷄のガラスープに自家製のラー油、秘伝のゴマだれ、具材としてひき肉炒め、カシューナッツ、干しエビなどが組み合わされて出来上がるこの店の担担麺は香り、痺れ、辛さ、全てが本格的で、オリジナリティーも感じさせます。

なお、今回紹介の「本店」のほか、JR札幌駅近くには「北口店」「南口店」「駅前通店」があるので、都合に合わせてご利用をおすすめします。

店名:175°DENO担担麺 本店
住所:札幌市中央区南1条西6丁目20 KYビル 1F
電話番号:011-596-8175
営業時間:11:30〜15:00、17:30~21:00、(土・祝日は〜16:00)
定休日:日曜日(臨時休業中)
アクセス:地下鉄大通駅1番出口 徒歩2分

<詳細記事はこちら>

坦々麺一龍:中華の名店が手がける注目店!

2021年10月、注目の店がオープンしました。東京銀座の高級中華で知られる「新広東菜 銀座 嘉禅」のオーナーシェフが手がけるその店は「坦々麺 一龍(いちりゅう)」。東京でも人気の担々麺専門店が札幌に進出したのです。

この店では、オーナーシェフの20年以上にわたる知識や経験を活かして完成させた「担々麺」を提供してくれます。

器も見事な「絶品汁なし担々麺」

器も見事な「絶品汁なし担々麺」

そのメニューのひとつ「絶品汁なし担々麺」(税込850円)は、店によれば “具材感がたっぷりで、十数種類の漢方入り特製香り辣油が決め手” とのこと。その名に “絶品” と冠するだけあって、自信のほどが窺えます。

注文後、程なくして目の前に置かれた「汁なし担々麺」は、まずは大きめの高級感あふれる器に目を引かれます。中央に盛られたネギが印象的ですが、その下の具材とともに麺を混ぜて食べましょう!

口当たりの良い細麺

口当たりの良い細麺

麺は担々麺には珍しい細めのものですが、その分好ましい口当たりを演出しています。味も “痺れや辛さ” を突出させていない作りで、むしろ海老系の風味がネギと良いバランスになっています。

卓上には黒酢・特製ラー油・青花山椒が置かれており、これらを加えながら好みの味を作ってみましょう。特に「黒酢」は “汁なし担々麺にオススメ” と書かれているように、まろやかさを出しつつ、コクも加えてくれます。

食べ終わるとタレ等は残らない作り(具材は少し残ります)になっているので、追い飯等は推奨されていません。つまり一皿としての完成度の高い担々麺なのです。

札幌進出の第一号店「坦々麺一龍 北一条店」は、札幌駅前通りのビルに店を構える人気居酒屋「ふる里」の店舗一角を使っての営業になります。
(最近オープンした2号店「琴似店」も「ふる里 琴似支店」の2階です)

店名:坦々麺一龍 北一条店
住所:札幌市中央区北1条西3丁目3-24 札幌中央ビル4F
電話番号:011-233-3311
営業時間:11:30〜14:00、17:00〜22:30
定休日:日曜日
アクセス:地下鉄大通駅 徒歩5分

札幌で「汁なしラーメン」を味わおう!

近年流行の兆しが窺える「汁なしラーメン」3種類を札幌で食べるならここ!というおすすめの店をご紹介しました。

それぞれの料理に特化した専門店もあれば、3種類全てを手がける店もありました。それだけ最近は札幌でも「汁なしラーメン」が注目されているということでしょう。

今回の記事を参考に、札幌でお好みの「汁なしラーメン」を見つけて、味わってみてくださいね!