札幌の地下鉄東西線で巡る「南郷エリア」グルメ!おすすめの店6選!

札幌の地下鉄東西線で巡る「南郷エリア」グルメ!おすすめの店6選!

札幌の「南郷」エリアをご存知ですか?
札幌に旅行や出張で来られた方には地下鉄の駅名で見かけるくらいかもしれません。
そのとおり、札幌の地下鉄東西線は中心部の大通駅から新札幌に向かう途中に「南郷7丁目・13丁目・18丁目」という南郷の駅が3つもあります。

場所的に札幌の観光案内等では取り上げられることは少ないのですが、実はこの「南郷」エリア、地元民はもちろん札幌の食通にも愛される人気の飲食店が何軒もある “知る人ぞ知るグルメエリア” なのです。

今回は地下鉄東西線の「南郷3駅」から訪問できるおすすめの店を厳選してご紹介します!

マジックスパイス:南郷7丁目(スープカレー)

「マジックスパイス」と聞けば、その名前を耳にした方も多いかもしれません。
それは札幌の代表的グルメである「スープカレー」の名付け親とされ、東京・名古屋・大阪にも店舗展開する有名店だからでしょう。

この「マジックスパイス」の本店は地下鉄東西線南郷7丁目駅から徒歩5分くらいの場所にあります。
創業は1993年(平成5年)、インドネシアで当地の鶏スープである「ソトアヤム」を食べた創業者が日本でもその味を提供すべく作り上げた料理を「スープカレー」と名付けたのです。

本店の店構えは黒に赤をベースとした配色、インドの神様「ガネーシャ」などのキャラクターが配され、まるで遊園地の「魔法の館」のよう。店内も赤をベースに煌びやかなネオン・ミラーボール、異国感たっぷりの雑貨類などカラフルで賑やかな雰囲気です。

カウンター・テーブルには目の前にメニューが貼られているので、それを見て注文をしましょう。

おすすめの「北恵道」

おすすめの「北恵道」

おすすめは北海道限定の「北恵道(ほっけいどう)」(税込1,254円)。チキンに道産野菜をたっぷり使った本店の一番人気メニューです。

辛さは「覚醒」(+66円)から「虚空」(+264円)までの7段階。辛さが苦手でなければ真ん中の「涅槃」(+209円)あたりがおすすめです。

トッピングも40種類以上と豊富にそろいます(88円〜)。独特なネーミングで初めてでは不明なものも多いので、遠慮せず店員さんに尋ねてみましょう。

「野菜」は細かく刻まれています

「野菜」は細かく刻まれています

「北恵道」をはじめこの店のスープカレーは野菜がたっぷり入っており、それが細かく刻まれて食べやすくなっているのが特徴です。

もちろん定番のチキンレッグも柔らかく煮込まれてスープとよくマッチします。
チキンベースのスープは、あっさりした中に旨味がしっかり感じられ、塩味とスパイシーさが一緒に迫ってきます。

旨味とスパイシーさのバランス!

旨味とスパイシーさのバランス!

さらに、カウンターに置かれた各種の調味料(特製の唐辛子・酢+塩・胡椒)で自分の好みに調整することも可能です。

多種多様なスパイスによる味の演出はまさにマジック!といえるでしょう。
非日常ともいえる不思議な空間で、店名通りの「マジックスパイス」を堪能することができますよ!

店名:マジックスパイス 札幌本店
住所:札幌市白石区本郷通8丁目6-2
電話番号:011-864-8800
営業時間:11:00〜15:00、17:30〜22:00
定休日:水曜・木曜日
アクセス:地下鉄東西線南郷7丁目駅 徒歩5分

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とんかつ さんか:南郷7丁目(とんかつ)

南郷7丁目駅からもう一軒、「とんかつ さんか」をご紹介しましょう。
この店は札幌の(とんかつ)専門店の中でも高い評価を受けており、多くのとんかつファンが通います。

南郷7丁目の駅からは徒歩2〜3分という便利な場所にあります。
そのとんかつは、こだわりのブランド豚を「小樽ワイン」で熟成させており、“肉の旨みが増し柔らかく食べやすい” という独特のもの。

ワイン熟成肉の「とんかつ」

ワイン熟成肉の「とんかつ」

各種の定食メニューが充実しており、「ひれかつ御膳」(税込950円)や「熟成とんかつ」(950円)などが人気です。さらに「さんかA」(920円)、「さんかB」(950円)はそれぞれチキンカツ(A)、とんかつ(B)とカニクリームコロッケ・エビフライの盛り合わせとなるお得なメニューもあります。

「盛り合わせ」もおすすめ!

「盛り合わせ」もおすすめ!

カレーも名物のひとつで、「ひれかつカレー」(1,030円)はトップ3に入る人気です。
その他「ミニとんかつ」(350円)などのサイドメニューもあり、小サイズのおつまみとして最適です。

人気の「カレーポット」

人気の「カレーポット」

カレーも「カレーポット」(400円)として小分けで提供してくれるので、とんかつと合わせて “ミニカツカレー” として味わうのもおすすめです!

店名:とんかつ さんか
住所:札幌市白石区南郷通7丁目南6-7 サンピア7丁目館 1F
電話番号:011-866-8612
営業時間:11:30〜15:00、17:00〜21:00
定休日:月曜日
アクセス:地下鉄東西線南郷7丁目駅 徒歩2分

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手打ちそば きっ川:南郷13丁目(蕎麦)

続いて「南郷13丁目駅」で味わうグルメのご紹介です。

「手打ちそば きっ川(きっかわ)」は駅から10分ちょっと歩きますが、営業時間中は常に席が埋まっているほどの人気店なのです。

その理由は “外一” で手打ちする「板そば」
山形の郷土料理として知られる「板そば」ですが、札幌で食べられる店はあまり見かけません。

手打ちの「板そば」

手打ちの「板そば」

この店では「板もり」(税込750円)として、大きな板箱に手打ちのそばが盛られます。
一見して、その板箱のサイズに驚くでしょう。一般的な「せいろ」などと比べれば倍はあるほどの大きさです。

その「そば」は色がやや濃いめで平打ちの “田舎風”
蕎麦粉の割合が多いので蕎麦の香りがふわっと漂います。田舎系のそばにしては口当たりが柔らかく、のど越しも楽しめます。

「豚丼」も名物

「豚丼」も名物

そして人気の理由がもう一つあります。それは「丼」です。特に「豚丼」(950円)は、この店ならではこだわりで、専門店も顔負けの丼に仕上げています。

その秘密は「タレ」にあります。
メニューにも「自家製丼タレ使用」と書かれているように、蕎麦屋ならではの “そばつゆ” を活かしたコク深い味わいのタレです。

“ごはん” も丼ものに最適な “粒だちの良い” 炊き上げで、そのタレがしっかり染み込みます。
そして豚肉は食感の良いロース。絡んだタレに粒コショウがピリッとしたアクセントを加えています。
このように「豚肉・タレ・ごはん」が見事に一体化した「豚丼」なのです。

「板そば」と「豚丼」の“黄金コンビ”

「板そば」と「豚丼」の“黄金コンビ”

蕎麦店として「天ぷら」も自慢料理で、「天ぷら板もり」(1,600円)や「えび天そば」(1,200円)なども人気。つまり豚丼の豚肉を天ぷらに変えれば「天丼」(1,150円)で、こちらもおすすめの丼になります。

札幌では希少な「板そば」と「丼」の黄金コンビを、ここ南郷エリアの「手打ちそば きっ川」で味わってみませんか!

店名:手打ちそば きっ川
住所:札幌市豊平区月寒東5条15丁目6-22
電話番号:011-853-9497
営業時間:11:00〜14:00(売切れ終了)
定休日:木曜曜・第2・3水曜日(祝日は営業)
アクセス:地下鉄南郷13丁目駅 徒歩12分

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一文字カリー店:南郷13・18丁目(カレー)

“スープカレー王国” ともいえる札幌でカレーファンなら誰もが知る人気店、それが「一文字カリー店」です。(正式店名は「一文字咖喱店」

場所は地下鉄東西線南郷18丁目駅から徒歩10分。南郷13丁目からは12〜3分ですが、札幌の中心部から(大通など)なら一駅先に下車するので到着時間はほぼ同じです。

店前には行列

店前には行列

店に近づくと、開店前でも行列が目に入るのはいつものこと。そして待ち客が閉店まで途絶えないという人気の店なのです。
店内はカウンターが席数10席ほどの小さな作りですが、蓄音器や壁掛け時計などもあるアンティークな雰囲気です。

メニューは元々「スープカレー・ルーカレー」の二本立てですが、現在スープカレーは休止中で提供は「ルーカレー」のみになっています(2022年3月時点)。

「チキン」(温玉トッピング)

「チキン」(温玉トッピング)

そのルーカレーは「チキン」(税込1,000円)「ヤサイ」(1,000円)「ナスキーマ」(1,200円)「シメジとベーコン」(1,200円)「エビとヤサイ」(1,350円)「シーフード」(1,350円)の6種類。その他「温玉」(130円)などのトッピング10種類ほどと「辛さ」の指定(1〜5番)「ライス」のサイズアップ(中300g+50円〜)に数種のドリンクというシンプルなメニューです。

出来上がったルーをひと口味わってみれば、濃厚な口当たりに甘みと旨み、そして程よい辛みが追ってきます。具は鶏肉のほぐれた肉と塊がたっぷり。その他のニンジン、ジャガイモも仕込みの丁寧さが印象的です。

ほぐれた「鶏肉」がたっぷり

ほぐれた「鶏肉」がたっぷり

ライスもカレー向きにやや固めに炊き上げられ、ルー・具材と見事に “一体化” しています。
ルーは最後まで熱々。これは計算された調理・分量であり、そしてこだわりの器によるものなのでしょう。
(なお、現在店内での会話は禁止です)

店名:一文字カリー店
住所:札幌市白石区本通17丁目2-4 ストーンビル本通17 1F
電話番号:011-846-3038
営業時間:11:00〜14:30、17:30〜20:00
定休日:日曜日
アクセス:地下鉄東西線南郷13丁目駅徒歩13分、南郷18丁目駅徒歩10分

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ポレポレ:南郷18丁目(カレー)

札幌にスープカレーの原型が誕生したのは1970年代中頃とされていますが、当時に開店し今なお人気という老舗店が「ポレポレ」です。

創業は1978年(昭和53年)。同店のホームページにも「札幌市内に2〜3件しかスープカレー屋さんがないころに始めた…」との記載があります。
店は地下鉄東西線南郷18丁目駅から10分ほどの東北通沿い。ロゴハウス風の目につく建物です。

看板メニューの「スリランカ」

看板メニューの「スリランカ」

看板メニューは「スリランカ」(税込1,230円)。
開店当時は「スープカレー」という呼称もなかった時代なので、ご主人が南インドで出会った料理をベースに開発したカレーにその名を付けました。

こだわりは「油と塩分を控えて、毎日でも食べられる」スープカレー(ご主人談)。
そのとおり油っぽさがなく、和風ダシを感じるシンプルなスープで具は定番のチキンレッグにジャガイモ・ニンジン・ピーマン・シメジに、少し珍しい揚げ豆腐も入っています。

しつこくない「スープ」

しつこくない「スープ」

さらに長沼産厳選卵の温泉玉子とヨーグルトが付き、ライスにはレモンとマンゴーのピクルスが添えられるので、それぞれの “味変” が楽しめます。

なお「ポレポレ」はフライをスープカレーに入れた先駆けとされており、「白身魚フライベジタブル」(1,270円)も人気のメニューです。フライ好きならぜひお試しを!

「温泉玉子」で“味変”

「温泉玉子」で“味変”

辛さは0番から5番刻みで選べ中辛は10番、辛口は30番、激辛は80番で100番までは無料です(101番から300番は120円増し、なお開店から14時までは各メニュー100円引きになります)。

「ポレポレ」とは東アフリカのスワヒリ語で「ゆっくり」とか「のんびり」という意味とのこと(同店HP)。店内もゆったりした席の配置で漫画本の並ぶ本棚があるなど、まさに「ポレポレ」が楽しめる造りです。
そんな「ポレポレ」で、“ゆっくり、のんびり…” してみてはいかがでしょうか。

店名:ポレポレ
住所:札幌市白石区栄通17丁目1-26
電話番号:011-851-0086
営業時間:10:30〜20:00
定休日:水曜・木曜日
アクセス:地下鉄東西線南郷18丁目駅 徒歩10分

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とわいらいと:南郷18丁目(洋食)

地下鉄東西線の南郷18丁目駅は決して札幌の中心部ではありません。その駅からさらに15分ほど歩いた場所に評判の洋食店「とわいらいと」があります。

そんなアクセスが決して良いとはいえない場所にもかかわらず、常に店前の行列に加えて駐車スペースの車中で席の空くのを待つお客さんがいるほどの人気なのです。
その理由はどの料理を食べてもハズレがないこと。そして食べてみて感じる抜群のコスパでしょう。

名物の「チーズハンバーグ」

名物の「チーズハンバーグ」

中でも「ハンバーグ」はこの店の “名物料理”
洋食店では定番のハンバーグですが、この店のスペシャリテは「チーズハンバーグ」(1,000円税込)。

メニューには(イン or アウト)とあり、チーズをハンバーグの「中」に入れるか「外」にかけるかを選べるようになっています。さらに(メニューには記載ありませんが+100円で)インとアウトの「ダブル」も可能で、ハンバーグとチーズの両方を満喫することができます。

「ダブル」でチーズたっぷり!

「ダブル」でチーズたっぷり!

付け合わせのサラダ用にも3種類のドレッシングを用意しており、「すりおろし野菜・タルタルドレッシング・梅ドレッシング」それぞれで野菜を味わえます。
付け合わせにも手を抜かないこの店のこだわりを感じるサービスといえるでしょう。

ドレッシングも楽しめる「サラダ」

ドレッシングも楽しめる「サラダ」

ハンバーグ以外の「チキンソテー」(900円〜)「チキンカツ」(900円〜)「ポークソテー」(1,200円)「ビーフシチュー」(1,500円)「グラタン」(700円〜)など、どれもが名物といえるほどの人気料理です。

どの料理でも一度食べてれば全てを味わいたくなり、駅からの距離も行列の待ち時間も苦にならない
「とわいらいと」はそんな魅力のある店です。

店名:とわいらいと
住所:札幌市清田区北野7条2丁目11-25
電話番号:011-883-3635
営業時間:11:00〜21:30(L.O.21:00)
定休日:日・月曜日
アクセス:地下鉄南郷18丁目駅 徒歩15分

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南郷エリアで札幌グルメ巡りを楽しもう!

札幌の知る人ぞ知るグルメエリア「南郷」のおすすめ店とその料理をご紹介しました。
それぞれの店に行くには地下鉄の東西線が便利です。

東西線は札幌の中心である大通駅と新千歳空港に向かうJRと接続する新札幌駅を結ぶ地下鉄なので、旅行や出張のときにも便利に使えるでしょう。

札幌では穴場ともいえるグルメスポット「南郷」を訪問してみれば、今までと違う旅行や出張が楽しめるはずですよ!