今、札幌で注目のベスト寿司店!おすすめの店はここ!

今、札幌で注目のベスト寿司店!おすすめの店はここ!

札幌はここ数年、新規の寿司店が増えつつあり “寿司戦国時代” に突入したといえるでしょう。
特に東京の高級店で修行した職人が札幌で新たに店を開くケースもあり、高級志向の寿司を楽しむ機会が多くなっています。

そんな中で、札幌市民はもちろん、旅行や出張で来たならぜひその暖簾をくぐってほしい寿司店を厳選。現時点の “ベスト寿司店” といえる店を「円山・狸小路・すすきの・大通」の各エリアに分け、各店の「酒肴・一品料理」、「寿司」をそれぞれ2品ほどご紹介いたしましょう。

なお、記事中でご紹介した寿司タネなどは、季節によって提供されない場合もあることはご承知おきください。

円山エリア

札幌のオシャレエリアとして栄える「円山」ですが、この数年新規開店する寿司店が増え、今や“寿司激戦区”といっても過言ではない盛り上がりを見せています。
ここではその中から円山で寿司を味わうなら外せない、老舗から新進の店まで取り上げてみました。

すし善 本店

札幌の寿司を語るにおいてこの店、「すし善」を外す訳にはいきません。
東京の江戸前寿司の老舗で修行を重ねた嶋宮勤氏が昭和46年(1971年)に創業。以来、札幌の寿司界を牽引し続けている名店中の名店で、もちろんミシュランガイドでも星を獲得しています。

その寿司は江戸前の仕込み技を駆使しつつ、道産の新鮮な魚を使い “北海道らしさ” を楽しめるもの。その代表的な寿司タネが「ホッキ貝」。北海道特産ともいえる貝類で、軽く炙って旨味を引き出して握ってくれます。

北海道らしい「ホッキ貝」

北海道らしい「ホッキ貝」

さらに江戸前といえば「コハダ」。刺身や煮魚で食べることがなく、酢で締めてこそ寿司タネとして存在を示す魚です。その仕上がりに江戸前の技とこだわりを感じることでしょう。

代表的な江戸前タネの「コハダ」

代表的な江戸前タネの「コハダ」

すし善といえば、スペシャリテの一つが「トロたく」。その名のとおりマグロのトロに沢庵を加えた海苔巻きのこと。この寿司はすし善が元祖とも言われています。

スペシャリテ「トロたく」と「玉子」

スペシャリテ「トロたく」と「玉子」

そして「玉子」。寿司のコースでは締めの定番となっていますが、すし善では伝統的な「鞍掛」スタイルで握ります。まさに江戸前を感じさせる一品です。

店名:すし善 本店
住所:札幌市中央区北1条西27丁目2-7
電話番号:011-612-0068
営業時間:11:30〜14:30、17:30〜21:30(L.O.21:00)
定休日:水・木曜日
アクセス:地下鉄東西線円山公園駅(1番出口)徒歩3分

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すし 宮川

今や札幌の寿司店の頂に君臨するといっても過言ではない店が「すし 宮川(みやがわ)」
その理由はあの「ミシュランガイド北海道2017特別版」で北海道唯一の3つ星を獲得していること。その名声は国内のみならず海外からも多くの寿司通を集めることになったからです。

東京の有名店などで研鑽を積んだ店主、宮川政明氏はその江戸前の技と繊細な仕事を駆使した料理と寿司をコース仕立てで提供しています。

外せない一品「蒸し鮑」

外せない一品「蒸し鮑」

中でも「蒸し鮑」はまさにこの店の “スペシャリテ”
鮑は程よい食感に蒸し上げ、肝と煮汁で作るソースの絡みまで考えた包丁が施されています。

「シャリ」を追加

「シャリ」を追加

最後に「シャリ」の小玉を追加すればリゾット風な味わいに。

伝統の技法“柵漬け”

伝統の技法“柵漬け”

握りでは「中トロ柵漬け」がマグロの酸味・旨味と醤油がシャリに見事にバランス。これぞ伝統の技といえるでしょう。

「かんぴょう巻き」と「玉子」

「かんぴょう巻き」と「玉子」

江戸前寿司の “締め” といえば「かんぴょう巻き」。オーソドックスながらしっかり味付けしたかんぴょうはもう一杯のお酒を呼ぶかもしれません。「玉子」はしっとり・ふんわりのケーキ風で、デザートとして味わえます。

店名:すし 宮川
住所:札幌市中央区北4条西25丁目2-2 リヒトラーレ円山 1F
電話番号:011-613-2221
営業時間:17:00〜19:15、19:30〜(2部制)
定休日:水曜日(不定休あり)
アクセス:地下鉄東西線西28丁目駅 徒歩3分

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鮨菜 和喜智

円山にひっそりと店を構える「鮨菜 和喜智(わきち)」も札幌で評価の高い一軒。ミシュランガイドでも2012年・2017年と連続して2つ星を獲得しています。

地元市場で厳選した北海道食材を中心に一品料理はもちろん、独自ブレンドによるシャリとのマリアージュが表現された寿司に店主のこだわりを感じるはずです。

たっぷりの毛ガニにムラサキウニが入ってます

たっぷりの毛ガニにムラサキウニが入ってます

一品料理ではトップか2品目に登場する「茶碗蒸し」。この日は毛ガニとムラサキウニとの組み合わせでした。

お酒に合う「水ダコ」

お酒に合う「水ダコ」

函館産の「水ダコ」は絶妙な塩加減がお酒を呼びます。この2品が和喜智の “一・二番コンビ” となっています。

店名の由来はこの魚

店名の由来はこの魚

握りでは「キンキ」は定番中の定番。その理由はキンキの正式名「喜知次(きちじ)」こそがこの店の名(和喜智)の由来だからです。それだけにキンキは最高級ものを用意しており、皮目を炙ったその脂の旨味は比類がありません。

見事な赤色のマグロ「漬け」

見事な赤色のマグロ「漬け」

見事な色味で香りも豊かなマグロ「赤身漬け」と共に人気の鮨タネとなっています。

店名:鮨菜 和喜智
住所:札幌市中央区南2条西25丁目1-22
電話番号:011-640-3768
営業時間:18:00〜20:00、20:30〜22:30(2部制)
定休日:月曜日(不定休あり)
アクセス:地下鉄東西線円山公園駅 徒歩5分

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鮨 草平

激戦区の円山に2022年7月、東京の名店などで腕を振るった松倉草平氏が開店した新進の寿司店です。
「おまかせコース」の前半は酒肴・一品料理、後半が寿司ですが、前半は「写真撮影はご遠慮ください」とのこと。なので、ここでは後半の寿司を4品ご紹介しましょう。

長崎産の「ノドグロ」

長崎産の「ノドグロ」

まずは高級魚として人気の「ノドグロ」。上品ながらしっかりした脂のりはノドグロらしい甘みも感じさせてくれました。

2種の「ウニ」が味わえました

2種の「ウニ」が味わえました

この日の「ウニ」バフンウニとムラサキウニの合盛りで提供してくれました。「さすが北海道!」と思わせる一貫といえるでしょう。

そして後2品は店主の東京時代の修行店のスペシャリテ

知る人ぞ知る“スペシャリテ”

知る人ぞ知る“スペシャリテ”

まずは「アン肝奈良漬」。余市のアン肝スイカの奈良漬を合わせ赤酢のシャリで握ったもの。見た目からは想像できない相性の良さに驚きます。

もう一方の名物「おはぎ」

もう一方の名物「おはぎ」

そしてもう一貫が「おはぎ」。上質なマグロに沢庵やネギを合わせ、まさに「おはぎ」のようにシャリを包み込みます。これぞ、マグロの新たな味わい方の提案です。

店名:鮨 草平
住所:札幌市中央区南2条西28丁目1-10
電話番号:011-215-7757
営業時間:18:00〜、20:30〜(2部制)
定休日:水曜日
アクセス:地下鉄東西線円山公園駅 徒歩5分

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狸小路エリア

「狸小路」といえば札幌で有数の人気商店街。各ジャンルの飲食店も軒を連ねますが、その周辺エリアには注目の寿司店も店を構えています。
ここではその中から狸小路のみならず “札幌を代表する” 寿司店を厳選しています。

鮨ノ蔵

札幌で最も入店難度の高い一軒が「鮨ノ蔵(すしのくら)」でしょう。
かつてグルメで知られる有名芸能人がテレビで絶賛したことからその名が全国に広まり狸小路近くのビルの地下、僅か5つの席(変更の場合もあり)をめぐっての競争が激化しました。

なんと“冷たい”フライ!

なんと“冷たい”フライ!

その一品料理・寿司ともに店主のアイデアを存分に盛り込みながら深い味わいを楽しめるものばかり。例えば「タチのフライ」はフライといっても熱くない“冷製”タイプ。

お酒が進む特製「数の子」

お酒が進む特製「数の子」

続く「数の子トリュフチーズ」食感と旨味を追求した料理の一表現です。

“半田ゴテ”のイカとして有名に

“半田ゴテ”のイカとして有名に

そして握りでは「イカ」。これこそこの店を有名にした一貫で、半田ゴテで焼きを入れてその外観と香ばしさを演出しています。

素晴らしい組み合わせ!

素晴らしい組み合わせ!

さらに「マグロ・ウニ」の合い盛りも食べてびっくりのマリアージュでした!

店名:鮨ノ蔵
住所:札幌市中央区南2条西4丁目 乙井ビル B1F
電話番号:080-3296-0202
営業時間:18:00〜、20:30〜(2部制)
定休日:日曜日
アクセス:地下鉄大通駅 徒歩5分

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鮨処 有馬

狸小路近くには人気店「鮨処 有馬(ありま)」も店を構えます。人気の理由は店主による和食の技を活かした一品料理と道産魚にこだわる寿司の完成度。ミシュランガイドでも2012年・2017年と連続して星を獲得するという評価の高さによるものでしょう。

出汁の深みが違います!

出汁の深みが違います!

例えば、酒肴のスペシャリテである「大和蒸し」。高級魚キンキなどの道産シーフードと丁寧に取られた出汁をベースに大和芋を加えて蒸した一品。食べた瞬間に心を鷲掴みにされること間違いなし!

素晴らしい脂の乗り

素晴らしい脂の乗り

さらに北海道の珍魚「八角」の味噌漬焼き。八角の脂と味噌の融合が見事です。

プリプリに仕立てます

プリプリに仕立てます

握りでは 「ボタンエビ」。“朝獲れ” をあえて湯引きしてプリプリの食感を出してシャリに合わせます。

脂の乗った道産マグロ

脂の乗った道産マグロ

寿司に欠かせないマグロも函館戸井などの道産にこだわります。この日の「中トロ」も見事な脂の乗りでした。

店名:鮨処 有馬
住所:札幌市中央区南3条西4丁目 南3西4ビル 4F
電話番号:011-215-0098
営業時間:18:00〜、20:30〜(2部制)
定休日:日曜・祝日
アクセス:地下鉄南北線すすきの駅 徒歩7分

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すすきのエリア

札幌最大の繁華街が「すすきの」であることは誰もが認めることであり、寿司店においても一般店を含めれば円山を超える激戦区でもあることは間違いありません。
ここで取り上げた3軒はすべてミシュランで星を獲得する高評価の店です。

すゝき野 鮨金

「すゝき野 鮨金(すしきん)」は店名のとおり、すすきのの路地裏に店を構え、ミシュランガイドでも星を獲得する名店です。

その料理は江戸前仕事にベースを置きつつ、店主のアイデアを加えたバリエーション豊かな酒肴・寿司を提供しています。

驚きの組み合わせも食べてびっくり!

驚きの組み合わせも食べてびっくり!

一品料理ではまず「茶碗蒸し」。この日は北海道雄武産毛ガニとフランス産ブルーチーズの組み合わせ。一見「?」と多いつつ口に運べばその見事な味わいに驚きます。

高品位な「珍味」です

高品位な「珍味」です

さらに「ホタテの卵巣」は良い個体を時期限定でしか出さないとのこと。味付けは “レバ刺し風” に。これぞ「あればラッキー!」の一品です。

伝統の仕事を施した「ハマグリ」

伝統の仕事を施した「ハマグリ」

江戸前の技は「ハマグリ」でも発揮されます。その丁寧な火入れ漬け込み仕事はまさに伝統のもの。じっくり味わいましょう。

クリーミーな「ムラサキウニ」

クリーミーな「ムラサキウニ」

そして「ムラサキウニ」。この日は北海道産ながら、ほとんどが豊洲行きとなる「札付き」の高級品を確保。実はこれこそが銀座などの高級寿司店が挙って仕入れたがる逸品なのです。ここにも江戸前の味と香りがしっかり漂っていました。

店名:すゝき野 鮨金
住所:札幌市中央区南4条西4丁目7 松岡ビル 1F
電話番号:011-251-9521
営業時間:18:00〜、20:30〜(2部制)
定休日:水曜日
アクセス:地下鉄南北線すすきの駅 徒歩2分

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寿し ひでたか

「寿し ひでたか」は札幌の名店「すし善」で修行を重ねた腕利き職人が、すすきのの路地に店を構える注目店。注目の理由は職人として脂の乗った店主が、基本に忠実に独自の創意を盛り込んだ料理・寿司が味わえるからです。

おまかせコース前半の酒肴類は刺身に仕事を施し生とは一味違う旨さを楽しませてくれます。

希少な「釣りキンキ」

希少な「釣りキンキ」

中でも「キンキ」網走の “釣り物” にこだわり見事な逸品に仕上げてくれます。

甘エビの「ミソ」が日本酒にピッタリ!

甘エビの「ミソ」が日本酒にピッタリ!

「甘エビ」は仕込みをしたエビのミソを少しずつ集めて殻と煮たものも添えて、これが日本酒に抜群!といえる相性の良さ。

珍しい「大トロの漬け」

珍しい「大トロの漬け」

この日のマグロは「大トロ」を漬けにして握ってくれました。大トロの脂と醤油の旨味が相乗効果でさらなる味わいで迫ってきました。

江戸前穴子の「羽田産」

江戸前穴子の「羽田産」

さらに「穴子」は江戸前の本場もの “羽田産” を確保。その身質の良さはふんわりとした煮上がりに表れていました。

店名:寿し ひでたか
住所:札幌市中央区南7条西4丁目 延寿堂 1F
電話番号:011-200-0677
営業時間:18:00〜23:00
定休日:日曜日
アクセス:地下鉄南北線すすきの駅 徒歩5分

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まる鮨

「まる鮨」は30年以上の歴史を持つすすきのでは老舗格の寿司店。
初代が作り上げた蝦夷前寿司に現2代目主人が東京の名店での修行を活かし、店の味に融合。新たな寿司に昇華させています。

知る人ぞ知る名品!

知る人ぞ知る名品!

その中で「きじ焼き」は知る人ぞ知る、現店主修行先系列の名品カリッと焼いた穴子を特製のタレでいただきます。山わさびを添えるなどは店主のオリジナリティ。

手間暇かけた「数の子」

手間暇かけた「数の子」

「数の子」は天日干しものを1週間かけて戻したもの。噛むと「ポリッ!」という音がして味わいが後を追ってきます。お酒が何杯も進んでしまうかもしれませんよ。

不動のトップバッター「アジ」

不動のトップバッター「アジ」

これら酒肴類が「おまかせのコースの」の前半に配されますが、トップバッターに限っては「アジ」の握りが務めます。大ぶりなアジを握ったら半割にして提供、その食べ応えは先頭打者の役目を十分に果たします。

「タラコ」の握りにもこだわり

「タラコ」の握りにもこだわり

さらにユニークな一貫は「タラコ」。高級寿司ではまず見かけないタネですが、この店専用の道産特注物を用意し、北海道を感じてもらおうという意図です。

店名:まる鮨
住所:札幌市中央区南6条西4丁目4
電話番号:011-552-6266
営業時間:12:00〜(火〜土2日前までに要予約)、18:00〜21:00
定休日:日曜日・祝日
アクセス:地下鉄南北線すすきの駅 徒歩5分

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大通エリア

「大通」周辺は大通公園を中心に公的機関も多く、観光客はもちろん地元ビジネスマンの利用も多いエリアです。どちらかといえばコスパ重視の店が多い傾向でしたが、最近は高級寿司店も進出しています。

鮨 しょう太

札幌で今 “注目の寿司店” といえば「鮨 しょう太」も間違いなくその一軒。理由は名店ひしめく銀座の高級店で店長を務めた小田将太氏が故郷の北海道(出身は登別)で新たに構えた店だからです。

メニューは和食の腕を活かした一品料理と銀座仕込みの寿司を交互に提供する「おまかせコース」のみ。

マグロの希少部位「突先」の手巻き

マグロの希少部位「突先」の手巻き

不動のトップバッターは「マグロの手巻き」。マグロの希少部位である「突先(とっさき)」を使います。

和食系も得意な大将です

和食系も得意な大将です

この日の一品料理は「賀茂茄子素麺」から。賀茂茄子を素麺仕立てにカットして、じゅんさい・オクラ・穴子揚げと合わせます。

これは“腹側”の「中トロ」

これは“腹側”の「中トロ」

自慢のマグロは豊洲の超有名仲卸から厳選のものを仕入れます。“腹側” と “背側” 両方を提供する「中トロ」に脂の乗った「大トロ」、さらにマグロの香りと酸味を楽しめる赤身の「漬け」とマグロの食べ比べはコースのメインとなります。

お酒にも合う「アン肝最中」

お酒にも合う「アン肝最中」

「アン肝最中」は鮟肝にクリームチーズ・フルーツソースなどを組み合わせたデザートですが、白ワインとのマリアージュも店主のおすすめです。

店名:鮨 しょう太
住所:札幌市中央区北1条西3丁目3-14 敷島プラザビル別館 B1F
電話番号:090-6802-8306
営業時間:18:00〜、20:30〜(2部制)
定休日:日曜日・祝日
アクセス:札幌駅前地下歩行空間9番出入口 徒歩1分

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“寿司どころ” 札幌で「高級寿司」を味わおう!

札幌で今食べごろといえるおすすめの寿司店を厳選してみました。
歴史ある老舗店に加え、東京の一流店出身の寿司職人が開いた新進店が加わり、札幌の寿司店はまさに激戦状態になっています。
その結果、おすすめ店のほとんどが「高級寿司」の分野に入る店となりましたが、これが今の札幌で食べるべき寿司なのです。
ぜひここでご紹介して店に足を運んでいただき、その「高級寿司」を味わってみてくださいね!