ピザ?ピッツァ?違いは何?グルメに役立つ「ピザ」の基礎知識!

ピザ?ピッツァ?違いは何?グルメに役立つ「ピザ」の基礎知識!

「ピザ」といえば、今や「宅配」でおなじみの大衆食といえますが、その歴史や料理としての食文化はあまり知られていません。

今回はピザを楽しむときに知っておきたい基礎知識をまとめてみました。グルメに役立つ豆知識がいろいろです。
札幌でおすすめのピッツエリアも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

「ピザ」とは?

「ピザ(pizza)」と聞いたとき、まず連想するのは「宅配」のピザではないでしょうか?
それほど日本では宅配のピザが一般的になっており、ピザという食べ物の認知度もその宅配システムの発展とともに高まってきたという歴史があります。

まずピザを料理としてみた場合、大きく2つの種類に分かれます。
ひとつが「アメリカ風」のピザ、もうひとつが「イタリア風」のピザです。

元々ピザの発祥はイタリアで、それがアメリカに伝わり、さらには日本へ影響を与えたという流れになります。
つまり日本のピザ文化はアメリカの影響を大きく受けていることから、ここではまずアメリカ風のピザ(以下「アメリカンピザ」)についてご説明していきましょう。

なお、「pizza」はアメリカでは “ピザ” 。イタリア語では “ピッツァ” と発音(カタカナ表記した場合)するので、以下もそれぞれの表記で統一します。

アメリカのピザ

アメリカンピザは19世紀のイタリア移民にその発端があり、移民によってもたされたピザ文化がその後独自の食文化として発展していったものです。
当初は主にイタリア移民たちが食べるものでしかありませんでしたが、やがてストリートフードとして、さらにカフェやレストランなどでも提供されるようになっていきました。

その後シカゴやデトロイト、ニューヨークなどではその都市の名が付けられるほど一般的な料理となり、「ハンバーガー」や「ホットドッグ」と並ぶアメリカンフード(国民食)としての位置を確立しました。

アメリカの典型「パペロニ」のピザ

アメリカの典型「パペロニ」のピザ

アメリカの家庭には大きなオーブンや冷蔵庫が設置されていることが多く、保存食としての「冷凍ピザ」が流通し、さらに1960年代にはその後日本にも影響を与えることになる「宅配ピザ」が大きく発展することになります。
日本でもおなじみの「ドミノ・ピザ」や「ピザハット」はアメリカ発祥の大手宅配チェーンです。

アメリカンピザといえばこの宅配ピザがその特徴を象徴しているともいえるでしょう。
イタリアのピザが生地を味わうもの(後述)なのに対して、アメリカのピザは厚めの生地にイタリアに比べると乗せる具材も多く、ボリュームも重視する傾向です(ニューヨークは生地の薄いクリスピータイプが特徴となるなど土地ごとの差異はあります)。

宅配ピザのサイズも「M」サイズで30cm(12インチ)、「L」サイズで36cm(14インチ)ほどになります。これは日本の宅配ピザのMサイズが23〜26cmくらいなのに比べて大きくなっています(日本では最近「S」サイズで20cm程度のものもあるようです)。

日本にアメリカの宅配ピザが進出するのは1980年代中頃ですが、その頃からアメリカの映画でもピザが登場するシーンが増えはじめ、大きなピザを冷蔵庫から出して一枚かぶりつき、残りを冷蔵庫にしまうシーンなどは(それほどに一般的な食べ物であることが)印象的でした。

ちなみに日本発祥の最大手宅配ピザチェーン「ピザーラ」創業者淺野秀則氏が、映画「E.T.」でアメリカでの宅配ピザの存在を知り「日本でも商売になると思い起業のきっかけとなった」と語っていたことは今では有名なエピソードです。

イタリアのピザ(ピッツァ)

次にピザ発祥の地「イタリア」のピザ(ピッツァ )についてご説明します。
イタリアの港町であった「ナポリ」では元々フォカッチャのようなパンを焼いて、ニンニクや塩などのシンプルな味付けで食べていました。

当時のヨーロッパでは毒として避けられていた「トマト」ですが、貧困層の多かったナポリなどでは徐々に食用としても使われるようになります。そして普段食べていたフォカッチャなどの生地にトマトソースを塗り(オイルを振りかけて)焼いたものがナポリピッツァの原型「マリナーラ」の起源とされています。
時は1700年代中頃のことでした。

ナポリピッツァの原型「マリナーラ」

ナポリピッツァの原型「マリナーラ」

マリナーラとは港町ナポリらしく「船乗りの」という意味で、漁師たちの食事として広まっていったようです。
現在ではナポリの料理で使われるオレガノやニンニクのトッピングが一般的になっていますが、ピザにつきものの「チーズ」が使われないことは当時から変わっていません。

「ピッツァ マリナーラ」はそのシンプルさゆえに「生地」の品質が味を決めるということで、ナポリピッツアの基本中の基本とされています。
日本でいえば米を味わう「おにぎり」や蕎麦の香りを楽しむ「もりそば」などに近いのでしょう。

ナポリピッツァの定番「マルゲリータ」

ナポリピッツァの定番「マルゲリータ」

そしてマリナーラと並ぶ(知名度は圧倒的に上ですが)ピッツァが「マルゲリータ」です。
マリナーラが食べられるようになり、ナポリでもその食文化が少しずつ広がりを見せていた19世紀に誕生しました。

「ピッツァ マルゲリータ」は生地の上にトマトソース・モッツアレラチーズ・バジルを乗せて焼いたピッツァで、具材の3つの色(バジルの緑・モッツアレラチーズの白・トマトソースの赤)がイタリア国旗とも合致します。
当時の王妃マルゲリータの名に由来する(諸説あります)ともされ、イタリアを象徴するピッツァとなりました。

イタリアのピザはナポリ以外にもあり、特に「ローマ」はナポリと並ぶ代表的なピザのご当地です。
特徴はナポリの「もっちり」した生地に対してローマは薄めで「カリッと」焼かれたクリスピータイプとされています。

老舗店ではナイフとフォークで

老舗店ではナイフとフォークで

なお、宅配ピザを家族でシェアして食べることが一般的になっているアメリカンピザに対して、ナポリピッツァは “一人一枚” が原則。よく例えられるのは、先にもあげた日本の「おにぎり」や「そば」などがシェアを前提としない “一人前” の食べ物であることです。
そのためレストランなどでは、ナイフとフォークで自分で切り分けて食べるスタイルが一般的になっています。

サイズも平均的には20〜25cmとアメリカや日本に比べても小さめで、「真のナポリピッツァ協会」(※後述)などでは「直径35cmを超えてはならない」という規定まであるほどです。

日本におけるピザ

日本で最古のピザといえば、戦時中や終戦直後に提供した店があったともされ、その一軒が現在も営業を続ける宝塚市の「アモーレ・アベーラ」で、あの貴景勝関が「子供の頃から好きだった」というピザで有名になった老舗イタリアンです。

しかし何といっても日本(東京)に「ピザ」という食べ物を広めたのは、六本木・飯倉交差点付近にあった(2018年閉店)「ニコラス」でしょう。それはこの店が、日本初の “ピザレストラン” だったからです。

イメージ写真

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創業は昭和29年(1954年)、ニューヨーク生まれのイタリア系アメリカ人ニコラス・ザペッティ氏が米陸軍の部隊員をターゲットに始めた店でした。
その後、名物のピザが評判となり多くの有名人が訪れ、六本木で楽しむ若者たちも集まる人気店となりました。

昭和47年(1972年)には「新橋店」をオープン(こちらは現存)、駅から近くアクセスしやすい店舗としてこちらも人気を集めたものです。
その後「ニコラス」は経営が変わり、元祖のニコラス氏は日本国籍を取得、日本名の「ニコラ」を店名として横田基地近くに店を移しました(こちらも現存しています)。

このニコラスのピザは創業者の出生地であるニューヨーク仕込みの “薄め生地をカリッと焼く” タイプ。
使われるチーズは「ゴーダチーズ」で、そのコク深い味わいが人気の理由でした(その意味では後のアメリカの「宅配」系とは一線を画します)。

さらに六本木には「ピッツァパイ」で人気を博したイタリアンレストラン「シシリア」もありました。
この店も現存しており、今でも当時さながら独特な “四角い” ピザが食べられます(後の「ピザパイ」に繋がるものかもしれません)。

イメージ写真(ピザと生ビール)

イメージ写真(ピザと生ビール)

さらに昭和48年(1973年)には、日本のピザレストランとして一斉を風靡した「シェーキーズ」がアメリカから上陸しました(経営はShakey’s Incと三菱商事・麒麟麦酒/当時の合弁)。
全国展開も行い札幌にも進出(その後撤退)、「バイキング形式のピザやポテトフライでビールなどを楽しむスタイル」を広めたのはこのシェーキーズであり「ピザ」の認知度も高まりました。
現在は経営も変わり、東京を中心に関東近郊・東海・福岡・沖縄に20数店舗を展開しています。

こうしてピザが一般にも知られるようになると、喫茶店やレストランなどでは「ピザパイ」「ピザトースト」などが流行したことも思い起こされます。

懐かしい「ピザトースト」

懐かしい「ピザトースト」

そして昭和60年(1985年)、ミシガン州発の宅配ピザの先駆けであり、アメリカ最大のチェーンになっていた「ドミノ・ピザ」日本のフランチャイズ1号店が恵比寿にオープン。
数年後には、アメリカでドミノ・ピザのライバルでもあった「ピザハット」も日本上陸を果たします。

当時、ドミノ・ピザにフランチャイズ加盟を拒否された日本企業の「フォーシーズ」が昭和62年(1987年)に「ピザーラ」をオープン。その後ドミノ・ピザ、ピザハットとともに国内における「3大宅配ピザチェーン」を形成することになります。そして今でもその勢力図は変わっていません。

どのチェーンも豊富なトッピングを組み合わせて、具沢山のピザを選べるシステムになっていることはご存知の通りですが、元祖のアメリカに比べても日本の宅配ピザのトッピングは種類が豊富です。
そしてこれこそが「ピザは家庭で楽しむもの」という日本人の “ピザ観” を形成する要素であることは疑いがなく、日本におけるピザの食文化はこの「宅配」をベースに確立したといえるでしょう。

1990年代には「イタ飯(いためし)」ブームが起きます。
オーソドックスなコース料理で敷居の高かったイタリア料理を気軽に食べさせてくれるトラットリアやベットラ、タヴェルナなどのレストランに加え、ナポリピッツァを中心に提供する「ピッツェリア」も登場しました。

「ナポリピッツァ」も登場

「ナポリピッツァ」も登場

ピッツェリアは主に日本になじみの少なかった「ナポリピッツァ」を食べさせるということで、一部の食通の間では大きな注目を集めたものです。

その先駆けが1995年に東京中目黒にオープンした「サルヴァトーレ」、そして「サヴォイ」。
両者がほぼ同時期、同じ地域でスタートしたのは偶然かもしれませんが、その後の日本の「ピッツァ」を牽引することになった店は間違いなくこの2軒でした。

サルヴァトーレは今では全国チェーンになっている「サルヴァトーレ・クオモ」の前身で当時は中目黒駅近く目黒川沿いに店を構え、本格的なナポリピッツァやパスタ系の料理をリーズナブルな価格で提供して大きな人気を呼びました。
その後サルヴァトーレ・クオモ 氏が独立。運営会社との商標問題で裁判となり、結局別々の道(2つの「サルヴァトーレ」が存在)を歩むことになりましたが、クオモ氏がこの店で “本物のナポリピッツァ” の提供を始めたという事実は変わりません。

サヴォイの「マリナーラ」

サヴォイの「マリナーラ」

そしてサヴォイはご主人の柿沼進氏が(ナポリには一時修行に行ったものの)ほとんどオリジナルで始めたというピッツァ。しかしそのスタイルはメニューを「マルゲリータ」と「マリナーラ」だけに絞り、ともにナポリピッツァの「生地の味」を楽しんでもらうという、まさに王道の “ナポリスタイル” 。
その味を求めて連日店の前には行列ができたものです。

その後柿沼氏はサヴォイの権利を手放し、旧店舗の路地向かいに(内容はほぼサヴォイと同じ)「聖林館」をオープンして13年。そのピッツァは今なお日本の最高峰といわれています。

両店とも「生地」には徹底してこだわりました

両店とも「生地」には徹底してこだわりました

生地を重視するナポリピッツァは(生地の)中に水分を残すことで「周りはカリッと、中はもっちりと」した独特の食感に仕上がりますが、そのためには400度を超える高温で一気に焼き上げる「薪窯(まきがま)」が必要になります。
サルヴァトーレではナポリの窯職人を呼び、聖林館では「山宮かまど工業所」という老舗の工場に特注して作られた、それぞれこだわりの薪窯が使われています。

ナポリピッツァには「薪窯」が命

ナポリピッツァには「薪窯」が命

このサルヴァトーレとサヴォイがあってこそ、その後の日本におけるナポリピッツァの歴史が築かれと言っても過言ではありません。
そして現在では、ナポリで行われる大会で優勝するほどの職人が日本から登場したり、ナポリピッツァを気軽に食べさせてくれるピッツェリアも増えたりしてきました。

さらにナポリピッツァを日本で幅広く紹介することを目的に「真のナポリピッツァ協会(※)」の日本支部も発足、全国に認定店を設けてナポリピッツァの啓蒙に努めています。

「真のナポリピッツァ協会公認の証」(ダルセーニョ・ドゥエ)

「真のナポリピッツァ協会公認の証」(ダルセーニョ・ドゥエ)

(※)「真のナポリピッツァ協会」
1984年にナポリのピッツァ職人たちが発起人となって設立。
伝統の技術を継承するためにその基準(材料や製法など)を明確に規定し、その基準を全てクリアする店は「認定店」とされます。

認定店は2019年時点で世界に800店、日本には82店あるとのこと。

基準について

1.生地に使う材料は小麦粉,、水、酵母、塩のみ
2.生地は手だけを使って延ばす
3.窯の床面にて直焼きにする
4.窯の燃料は薪もしくは木くずとする
5.仕上がりはふっくらと、「額縁」がある
6.上にのせる材料にもこだわる(トマトの品種など)

これらの項目が詳細に規定されています。

札幌のおすすめピッツエリア

札幌でpizzaを楽しみたいとき、アメリカンスタイルの宅配ピザは便利に使えるシステムとして充実していますが、ナポリピッツァが食べられるピッツェリアは多くありません。

ここではサツメシの “グルメ情報” として、札幌にある「ナポリピッツァ」のオススメ店をご紹介しましょう。

ピッツェリア ダ マッシモ

札幌のイタリアンレストランではピザ(ピッツァ)を提供している店もありますが、「ピッツェリア」と呼べる “専門店” は少ないのが実情です。
今回ご紹介する「ピッツェリア ダ マッシモ」はその中でも一際光を放つ名店であり、あのミシュランガイドでも市内唯一の “ビブグルマン” を獲得している事実もその証明といえるでしょう。

この店のこだわりはメニューをみれば明白で、「マルゲリータ」(1,100円)と「マリナーラ」(900円各税込)の2種類だけ。トッピングも何もありません。
これらは(既に説明の通り)ナポリピッツァを代表するメニューで、本場ではこの2種類のピッツァだけしか提供しない老舗のピッツェリアもあるほど。先出の東京中目黒「サヴォイ(現聖林館)」同様、ナポリの “王道スタイル” を頑なに守っているのです。

これぞナポリピッツァの「マルゲリータ」

これぞナポリピッツァの「マルゲリータ」

先にご説明したようにアメリカ系といえる日本の(宅配)ピザは、トッピング具材を楽しむ料理ですが、本場イタリア(ナポリ)のピッツァ は「生地」を味わうもの。具材はシンプルで、「コルニチョーネ」と呼ばれるピッツァの縁の厚みのある部分の食感はパリッとしながら中はもっちり。その旨みが持ち味です。

ご存知「マルゲリータ」は、モッツアレラチーズにトマトソース、そしてバジルの組み合わせ。素材がシンプルなだけに、ごまかしが利きません。

生地の旨み際立つ「マリナーラ」

生地の旨み際立つ「マリナーラ」

さらにシンプルなのが「マリナーラ」。ナポリピッツァの原型ともされ、トマトソースにオレガノとニンニクだけ。ゆえに “生地の味” が際立ちます。
その味を出すために、生地は4日もの時間をかけて発酵を促進しています。

そして自慢の「薪窯」は東京でも有名な製造会社に現場で組み立ててもらったものです。
ここまでのこだわりが、この店を札幌でピッツェリアの頂点たらしめているのでしょう。
場所は少々不便ではありますが、店に到着すれば最高のナポリピッツァが待っています。

・店名:ピッツェリア ダ マッシモ
・住所:札幌市白石区川下2条5丁目2-8
・電話番号:011-875-7116
・営業時間:11:30〜14:30、17:30〜20:30
・定休日:水曜日
・アクセス:JR平和駅 徒歩12分

<サツメシ紹介記事>

ピッツエリア ダルセーニョ ドゥエ

もう一軒、ナポリピッツァを味わうなら外せない店。それが「ピッツェリア ダルセーニョ ドゥエ」です。

こちらは大通駅の地下街から34番出口(大型書店 ジュンク堂 横)から1分くらいというアクセスに便利な場所にあり、入口には「VERA PIZZA NAPOLETANA(真のナポリピッツァ)」の看板と「ナポリピッツァ職人世界選手権第3位獲得!」の案内板が目に入ります。

この店、札幌では3軒しかない「真のナポリピッツァ協会」(※)の認定を受けています。
「ドゥエ」とは “2号店” のことで、東区にある「ダルセーニョ本店」とともに「真のナポリピッツァ」として認定されているのです(認定店3軒中の2軒がダルセーニョ )。

さらにこの店のピッツァイオーロ(ピザ職人)吉田健悟さんは2011年のナポリピッツァ 日本選手権の初代チャンピオンにして、2016年はナポリで行われた職人世界選手権で第3位に輝いている正真正銘 “本物のナポリピッツァ職人” であり、その卓越した技で作るピッツァを味わえます。

本場の味を楽しめる「マルゲリータ」

本場の味を楽しめる「マルゲリータ」

店内はカウンターにテーブルで30席ほど。明るくカジュアルな雰囲気になっています。
ナポリピッツァの代表的なメニューは「マルゲリータ」(1,400円、以下全て税抜)。
450度にもなる本格的な薪窯で中はふっくら、外はカリッと焼き上げられた「コルニチョーネ(縁の部分)」に “本場の味” を感じることでしょう。

もちろんモッツアレラチーズの質もお墨付き。特に「水牛」のモッツアレラチーズを使った「マルゲリータSTG」(1,800円)ではその味を満喫できます。

やっぱり外せない「マリナーラ」

やっぱり外せない「マリナーラ」

ナポリピッツァの原点ともいえる「マリナーラ」(950円)はトマトソースにニンニクというシンプルなピッツァ。これをどう仕上げるかが店の腕の見せどころともいえます。そのシンプルさゆえ、生地の品質がはっきり出るピッツァでもあります。

このナポリピッツァの代表的な2品以外にも色々なピッツァや料理を用意していることが「ダルセーニョ」の特徴的なところで、いろいろな楽しみ方のできる店です。

・店名:ピッツエリア ダルセーニョ ドゥエ
・住所:札幌市中央区南2条西1丁目 DAICHIYA RISEビル1F
・電話番号:011-213-1335
・営業時間:11:00〜14:00L.O.(土日祝は〜14:30)、17:30〜21:30L.O.
・定休日:年末年始
・アクセス:地下鉄大通駅34番出口 徒歩1分

<サツメシ紹介記事>

ラ・タヴォロッツァ(LA TAVOLOZZA)

「ピッツエリア ナポレターナ ラ・タヴォロッツァ(LA TAVOLOZZA)」も狸小路の7丁目とアクセスの良い場所にあるピッツエリアです。
狸小路の中でも穴場のグルメスポットとして知られる「タヌキスクエア」。その一階奥に店を構えます。
その店名のとおりナポリピッツァにこだわり、タヴォロッツァ(イタリア語でパレットのこと)のような彩り豊かなピッツァを楽しませてくれます。

生地には徹底してこだわり、イタリア産小麦粉にシチリアの天日干し海塩にビール酵母を加え、発酵状態に調節して仕上げています。

定番の「マルゲリータ」

定番の「マルゲリータ」

それを味わうならやっぱり「マルゲリータ」(1,000円税込)と「マリナーラ」は外せません。
バジル・モッツアレラチーズ・トマトソースの組み合わせが(緑・白・赤の)イタリア国旗を思わせる彩りです。シンプルな作りだけに素材の良さや生地の仕上げが味の決め手になっています。

さらにシンプルなピッツァが「マリナーラ」(800円)。チーズは使わず、トマトソースにニンニク、オレガノだけ。生地の味で勝負の一品といえます。

さらにシンプルな「マリナーラ」

さらにシンプルな「マリナーラ」

この2種類が定番ですが、「水牛」のモッツアレラチーズを使う「マルゲリータ エクストラ」(1,600円)や店名を冠し、そのとおりの彩りが楽しめる「ピッツァ タヴォロッツァ」(2,500円)などもおすすめです。

その他のピッツァや各種前菜も豊富に用意され、イタリアのワインやビールも充実しているので、気軽なイタリアBARとしても利用できます。
営業時間もロングランで使い勝手が良く、何よりも気軽な店の雰囲気とその料理がこの店の魅力といえるでしょう。

・店名:ピッツエリア ナポレターナ ラ・タヴォロッツァ(LA TAVOLOZZA)
・住所:札幌市中央区南3条西7丁目6-4 タヌキスクエア1F
・電話番号:011-251-5085
・営業時間:16:00〜24:00(日祝は〜22:00)
・定休日:火曜日
・アクセス:地下鉄南北線すすきの駅 徒歩5分、大通駅7分

<サツメシ紹介記事>

札幌で本格的な「ピッツァ」を楽しもう!

宅配ピザを生んだアメリカ、さらにピッツァ(pizza)発祥のイタリアそれぞれの歴史と、日本での発展やそのピザ事情などにについてもまとめてみました
気軽に楽しめる宅配ピザも、その歴史を知っていれば少し趣深いものになることでしょう。
そして、普段食べるピザとは別ものともいえる「ナポリピッツァ」については札幌でのおすすめ店をご紹介しました。
「ピザ」と「ピッツァ」、どちらも「pizza」であることには変わりません。ぜひそれぞれの良さを楽しんでみてください。