札幌で「更科そば」ならここ!おすすめ店をご紹介!

札幌で「更科そば」ならここ!おすすめ店をご紹介!

「更科そば」について

「更科(さらしな)そば」とは、ひと言でいえば「ソバの実の中心部だけを使った白い蕎麦」のこと。
東京では「藪」「砂場」と並び、江戸の “蕎麦御三家” とされています。

その蕎麦は上品な白さが特徴で江戸時代にはの将軍家御用となり、「御膳蕎麦(御前蕎麦、ごぜんそば)」と呼ばれて高級品の扱いを受けていました。

今回は、札幌で「更科そば」が食べられるおすすめの店をご紹介します。
名店揃いなので、札幌での蕎麦グルメを満喫できることでしょう。

(文中では「更科そば」で統一しましたが、ソバ=穀物、蕎麦=蕎麦料理全般、蕎麦・そばの表記は店の品書きに従っています)

手打ちそば やま賀:“札幌更科そば”の旗手

札幌で「更科そば」を語るとき、まずは「手打ちそば やま賀」の名があがります。
最寄り駅からは少々離れた場所(徒歩約30分)にありながら、開店時には店の前に行列ができるほど。札幌でもトップクラスの人気店です。

白く上品な「せいろ」

白く上品な「せいろ」

蕎麦はソバの(実)中心部分だけを使った更科粉を8割、つなぎ(小麦粉)を2割で打っています。コシの良さと、のど越しのバランスを「せいろ」(税込660円)で味わってみましょう。

そして、ほとんどのお客さんが注文する名物が「桜えびのかき揚げ」(単品880円)。

名物「桜えびのかき揚げ」

名物「桜えびのかき揚げ」

静岡から直送される生桜えびをかき揚げにしたその香ばしさとサクサクの食感、えびの甘味は “さすが名物” といえるもの。「せいろ」にかき揚げ、茄子と獅子唐を添えた「桜えびせいろ」(1,540円)が一番人気のメニューです。

その他「小柱と小海老のかき揚げ」も負けず劣らずの人気で、ともにこの店の天ぷらの技術を表す一品といえます。

「小柱と小海老のかき揚げ」も人気

「小柱と小海老のかき揚げ」も人気

更科以外にも、数量限定ながら「石臼挽き10割そば」もあり(110円増し)この店の手打ちのレベルを感じる見事なそばに仕上げています。更科の「せいろ」と食べ比べてみるのもおすすめです。

最寄りの駅(地下鉄東西線宮の沢)からは離れていますが、例えタクシーを使って通っても後悔しないほどの蕎麦が食べられるでしょう。

店名:手打ちそば やま賀
住所:札幌市西区西野5条8-8-13
電話番号:011-668-8771
営業時間:11:30〜15:00
定休日:火曜日
アクセス:地下鉄東西線宮の沢駅 徒歩25分

<サツメシ記事>

手打ち蕎麦のたぐと:札幌を代表する超人気店

「手打ち蕎麦のたぐと」は札幌市内でもトップクラスの人気店で、店の前には常に行列ができるため、整理用チケットを使った入店システムを採用しているほど。

場所は地下鉄東西線の発寒南駅から歩いて約10分。元はリンゴの倉庫だったレンガの建物を改装した店内はカフェのような開放感ある造りです。

元はリンゴの倉庫

元はリンゴの倉庫

ご主人は「更科そば」の有名店で修行、その技を引き継ぎ発展させたこだわりの蕎麦をメニューにそろえます。

店内にはその日の蕎麦の産地や蕎麦打ちデータ(蕎麦玉の量、つなぎ・加水の率、打ち場の室温・湿度)を掲示するなど、そのこだわりが窺えます。

更科作りの「せいろ」

更科作りの「せいろ」

この店の蕎麦を味わうなら、まず「せいろ」(税込880円)がおすすめ。滑らかな食感やのど越しの良さを楽しめます。

「せいろ」は、茹でたてを味わえるように “2回に分けて” 出してくれるのが「たぐと流」。その気遣いとともに、味へのこだわりも感じます。人気の「かしわせいろ」(1,230円)や「とりごぼうせいろ」(1,410円)などもこの“2回出し”で提供してくれます。

“ぶっかけ”蕎麦も人気(写真は「冷やしひなた」)

“ぶっかけ”蕎麦も人気(写真は「冷やしひなた」)

“たぬき” と “きつね(油揚げ)”を一緒に味わえる「冷やしたぬきつ」(1,230円)、小エビ天にねぎ天などが乗った「冷やしひなた」(1,380円)、とり天にゴボウなどの「こしみず」(1,430円)という3つの “ぶっかけ” 蕎麦も人気です。これらは50円増しで具を別盛りにすれば、「せいろ」系として“2回出し”OKになります。

これらの蕎麦の味に加え、接客全般や「せいろ」の“2回出し”、温かいつゆに「もりつゆ」も付けてくれること。これらの気遣いも「たぐと」人気の理由になっているのでしょう。

店名:手打ち蕎麦のたぐと
住所:札幌市西区西野1条3-2-2
電話番号:011-663-6733
営業時間:11:00〜15:00(蕎麦が無くなり次第終了)
定休日:日曜日
アクセス:地下鉄東西線発寒南駅 徒歩10分

<サツメシ記事>

東家寿楽:北海道を代表する蕎麦店系列

北海道の蕎麦店といえば「東家(あずまや)」といえるくらい、その名は道内に轟きます。

総本家は釧路の「東家総本店 竹老園(ちくろうえん)」
明治7年(1874年)小樽にて「夜啼きそば」の形態で創業、函館を経由して釧路に移り、全盛期よりは減っているものの系列が約50店舗ある道内最大の蕎麦店系列です。

札幌の円山地区に店を構える「東家寿楽(じゅらく)」は、総本店の竹老園から大正7年(1918年)に分家、昭和24年(1949年)に札幌に移転した「東家本店」の分店として昭和41年(1966年)に開店しています。

風情ある「中庭」

風情ある「中庭」

その店構えは東家系列の中でも一際風情のある造りで、店内から眺められる藤棚のある中庭を配したところなどは、さながら「ミニ竹老園」といえるほど雰囲気たっぷりです。

「御膳生粉打ち蕎麦」が看板

「御膳生粉打ちそば」が看板

この店の蕎麦は、「御膳粉(蕎麦の実の芯)」を使った上品な細打ちを特徴としています(東家伝統の「茶そば」や「蘭切りそば」もあります)。いわゆる「更科そば」で、きれいな白さと “のど越し”、そして “甘み” が魅力「御膳生粉打ちそば」(税込1,375円)で味わえます。

「そば寿司」も名物

「そば寿司」も名物

釧路本店の名物でもある「そば寿司」も人気のメニューです。
海苔巻き寿司の酢飯の部分をお酢で味付けした蕎麦に替え、おしんこ・きゅうり・ごぼうを巻いています(ごぼうをに替えた「三色巻き」やだけの「鉄火巻き」などもあります)。
これもまた、更科そばのおいしい食べ方として注目です。

店名:東家寿楽
住所:札幌市中央区北2条西27丁目1-1
電話番号:011-611-8659
営業時間:17:00〜21:00
定休日:水曜日(祝日営業、翌木曜日休)
アクセス:地下鉄東西線西28丁目駅 徒歩5分

<サツメシ記事>

一水庵:3種類の蕎麦を食べ比べ

「一水庵(いっすいあん)」では、3種類の蕎麦粉を使ってそばを打っています。蕎麦粉を2種類使う店は見かけることもありますが、3種類というのはかなり珍しいといえるでしょう。

まずは、「並み粉せいろ」(820円税込)。一般に「もり」とか「せいろ」として出される蕎麦の香りとのど越しのバランスが良いものです。そして「粗挽き田舎」(850円)は、蕎麦の甘皮まで挽き込んだ粉で打った色の濃いそば。さらに、ソバの実の芯部分だけを使う白く上品な「御前更科」(930円)、という3種類です。

キリッと爽やかな「御前更科」

キリッと爽やかな「御前更科」

「御前更科」は「二八」(つなぎ2:蕎麦粉8)に仕立てた蕎麦。キリッと締まった冷やし具合で、のど越しの良さを辛口のつゆが引き立て、これぞ更科そば!という味わいです。

「天ぷら」も人気なので、ぜひ更科そばとともに味わってみてください。特に「えび天」は甘みがたっぷりでおすすめです。

人気の「天ぷら」

人気の「天ぷら」

近くにはJRや地下鉄の駅がないので、札幌市電でのアクセスが便利(西線9条旭山公園停留所 徒歩1分)。道中、市電に揺られながらの市内見物はいかがでしょうか。

店名:一水庵
住所:札幌市中央区南9条西15丁目1-36
電話番号:011-532-7151
営業時間:11:30〜15:00(売り切れ終了)
定休日:火曜日・第1・3月曜日
アクセス:札幌市電 西線9条旭山公園駅 徒歩1分

<サツメシ記事>

花喬:西屯田通りで“更科そば”

「花蕎(かきょう)」は札幌中心部から少し西南に向かった西屯田通りに店を構えます。
店内はカウンターに2卓のテーブル。ご主人が一人で店を切り盛りしています。

メニューは「冷たいおそば」に始まり、「冷たいぶっかけ」「温かいおそば」「温かいつけ汁」に分かれています。これらは全て “更科そば” であることがこの店の特徴です。

おすすめの「ざる」

おすすめの「ざる」

その味をまず体験するには、冷たいおそばの「ざる」(税込700円)がおすすめ(お店でも冷たいそばを薦めています)。

手打ちの更科そばは白く透明感もあるもので、かなりの細打ち。柔らかな口当たりとのど越しの良さを感じられる蕎麦です。

「かしわ天ざる」

「かしわ天ざる」

「天ぷら」も自慢で、冷たいおそばには「かしわ天ざる」(1,200円)「海老天ざる」(1,500円)があります。

「かしわ天」は食べやすく “薄切り” にした鶏肉を揚げており、衣のサクサク感も魅力です。また「紅生姜」も一つ揚げてくれるのが良いアクセントになっていて、食べ飽きず最後までその味を楽しめます。

サクサクの「かしわ天」(紅生姜天付き)

サクサクの「かしわ天」(紅生姜天付き)

札幌で「更科そば」が食べたいと思ったらここ「花蕎」も外せない一軒、近くに行ったならぜひ寄ってみてください。

店名:そば処 花蕎
住所:札幌市中央区南7条西13丁目2-1
電話番号:011-513-8115
営業時間:11:00〜14:30、17:30〜20:30(L.O.)
定休日:木曜日
アクセス:札幌市電西線6条駅 徒歩5分

<サツメシ記事>

さくら庵:円山の“隠れ家的”蕎麦店

札幌の高級住宅地として知られる円山地区に、ひっそりと佇む隠れ家的な蕎麦店「さくら庵」があります。
入口を入るとアプローチ、その先に引き戸があり、そこを開けて暖簾をくぐれば食事スペース。和の雰囲気たっぷりな高級感のある店造りです。

風情ある造りの店内

風情ある造りの店内

この店の蕎麦は白っぽい “更科系” で、しっかりとコシのあるタイプ。キリッとした辛口のつゆとのバランスが見事です。

“更科作り”の白い蕎麦

“更科作り”の白い蕎麦

人気は「鴨せいろそば」(税込1,300円)。高級なローストビーフを思わせる少しピンク色を残した鴨肉が器に盛られ、別に添えられる温かいつゆを鴨肉にかけて食べるスタイル。鴨肉の質の良さを感じることができるこの店独特の食べ方です。

「天ぷら」もサックリと揚げ切りがよく、海老はプリプリの食感が楽しめます。

「天ぷら」も人気

「天ぷら」も人気

冷たいつゆの「天せいろそば」(1,400円)に、温かいつゆに天ぷらが入った「別製天せいろそば」(1,400円)があるので、好みで選ぶとよいでしょう(「別製」は+100円で、天ぷら別盛りも可)。

円山の隠れ家「さくら庵」で、更科作りの蕎麦に「鴨」、そして「天ぷら」を味わってみましょう。きっと新しい「食」との出会いがあるはずです。

店名:さくら庵
住所:札幌市中央区南5条西24丁目1-34
電話番号:011-533-0789
営業時間:11:30〜15:00(L.O.14:30)月・土・日曜日17:00〜19:30(L.O.18:30)
定休日:水曜日
アクセス:地下鉄東西線円山公園駅 徒歩7分

<サツメシ記事>

札幌で「更科そば」を味わおう!

札幌で「更科そば」が食べられるおすすめの店をご紹介しました。
更科そばは手打ちに高度な技術を要するため、今回掲載した店は全て “名店” といえるレベルです。蕎麦グルメを楽しむならもってこい!そんな店ばかり。

ぜひ各店を巡って蕎麦の食べ比べを楽しんでください!