札幌で食べる「田舎そば」!おすすめの蕎麦店6選をご紹介!

札幌で食べる「田舎そば」!おすすめの蕎麦店6選をご紹介!

色が“濃く太い”「田舎蕎麦」

色が“濃く太い”「田舎蕎麦」

色は濃いめで太いそば、それが「田舎そば」です。
細くて白っぽく上品なそばに対して、より “蕎麦っぽさ” を感じさせてくれます。
今回は札幌でそんな「田舎そば」が食べられるおすすめの店をご紹介しましょう。

蕎麦好きならぜひ一度味わって欲しい。そんな店ばかりです!

手打ちそば さくら:希少な在来蕎麦種に“鴨”

札幌で「田舎そば」といえば、まず「手打ちそば さくら」の名が上がるでしょう。
日高の超有名店「いずみ食堂」の系列店(家族筋が経営)で、その豪快なそばが札幌でも楽しめるということで人気の店です。

希少な蕎麦粉の「田舎蕎麦」

希少な蕎麦粉の「田舎そば」

その「そば」の特徴は、長野県奈川村の在来種「奈川在来」の蕎麦粉を使用していること。そしてその風味を活かすために、麺を太めにした田舎そばにしていることです。さらに “もちもち感” を出すために、通常の田舎そばより「つなぎ」を多めにして口当たりが良く、“噛んでおいしい” そばに仕上げています。

つゆの出汁には地元日高名産の「昆布」を使っているので、さっぱりした旨みが特徴です。

「鴨」が名物の組み合わせ

「鴨」が名物の組み合わせ

この蕎麦と組み合わせる食材は「鴨」。この店の “名物” といえます。
滝川産合鴨肉の良質の脂がつゆにコクを加え、食感豊かなそばの魅力が倍加します。
「鴨せいろ」「鴨そば」(各1,350円税込)は店の一番人気であり、当然一番のおすすめになります。

食べ応えのある「田舎そば」とその味を引き立てる「鴨肉」、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。

店名:手打ちそば さくら 北7条店
住所:札幌市東区北7条東3丁目15-30
電話番号:011-743-6557
営業時間:11:00〜15:00、17:30〜23:00
定休日:日曜日
アクセス:JR札幌駅 徒歩10分

<サツメシ記事>

盤渓そば:田舎蕎麦と“山菜”の黄金コンビ

「盤渓そば」は1970年代初頭に、その名にある札幌の山間地 “盤渓(ばんけい)” で創業、その後JR札幌駅近くに移転後一度閉店。そして現在、創業者のお孫さんである現店主が新天地を琴似に選び復活した店です。

盤渓以来の名物が “黒くて太い” 手打ちそばと地元盤渓の山で採れる “天然の山菜” です。そして「そば」は讃岐うどんのように “足で踏んで” 強いコシを出し太めに切る独特の作り方で、蕎麦の香り、味とともに噛み応えのあるそばに仕上げるのです。

名物「山菜そば」

名物「山菜そば」

この名物を組み合わせた「山菜そば」(950円税込)は、そばが見えないほど山菜がたっぷり盛られ、出汁の利いたつゆが山菜の滋味を引き立ててくれます。

天然の「山菜」がいろいろ

天然の「山菜」がいろいろ

フキやワラビ、独活(ウド)、コゴミなどはメニューに「山菜はすべて盤渓で採って来た物で天然です。創業当時から引き継がれた物です」とあるように札幌の天然物にこだわります。

山菜はその味わいとともに、そばの太さとコシの強さとも相性が良く、食感を十分に楽しめます。さらに “田舎そば” 作りゆえ大根おろしとの相性も抜群、「おろしそば」(850円)もおすすめの一品です。

店名:盤渓そば
住所:札幌市西区琴似1条1丁目5-13 玉福ビル1F
電話番号:011-624-6508
営業時間:11:00〜14:00、18:00〜22:00
定休日:日曜日・祝日
アクセス:JR琴似駅 徒歩5分

<サツメシ記事>

手打ちそば みなと:女性店主の“太打ちそば”

場所はすすきのから少し西に向かった東本願寺近くに店を構える「手打ちそば みなと」
珍しい女性蕎麦職人の打つ「そば」が人気です。店では主人の美奈さんが一人で切り盛りしています。

この店のそばは壁に貼られたメニューにも記載されるように「挽きぐるみ粉を使った二八そば、少し太めの手打ちそば」。つまり「田舎そば」作りです。

太打ちの「もりそば」

太打ちの「もりそば」

その蕎麦の香りと味を楽しむなら「もりそば」がおすすめ。
説明通りの太めで(挽きぐるみ粉なので)色も濃く、のど越しではなく “噛んで味のある” そばです。まるで「そばがき」のような味わいなので、そばつゆやトッピングの「大根おろし」(50円)などと組み合わせればお酒によく合うおつまみにもなります。

「かけそば」もおすすめ

「かけそば」もおすすめ

まず冷たいそばが「もりそば」(750円、以下全て税込)と「ざるそば」(800円)。
温かいそばが「かけそば」(750円)「かしわそば」(900円)「親子そば」(950円)となっています。

お好みトッピングとして「たぬき」(50円)「長いもとろろ」(150円)「野菜かきあげ」(150円)など10種類ほど用意されています。意外にありそうであまり見かけない「たっぷりねぎ」(80円)というトッピングもあり、ねぎ好きにはたまらないそばをアレンジできます。
これぞ、ここ「みなと」での楽しみの一つです。

店名:手打ちそば みなと
住所:札幌市中央区南8条西8丁目521-36 瀬比亜館1F
電話番号:011-532-3710
営業時間:11:30〜20:00
定休日:水曜日
アクセス:札幌市電東本願寺停留所 徒歩3分

<サツメシ記事>

板そば なみ喜:十割手打ちの“板そば”

「板そば なみ喜」はその名のとおり山形の郷土料理として知られる「板そば」を看板にしている蕎麦店です。

その「そば」は色の濃い太めの田舎そばで、つなぎ無しの蕎麦粉十割で手打ちしています。
しなやかさがありツルっとした口当たり。そして程よいコシもあるので、太さの割にはのど越しの良さも楽しめます。

板そば「中」でもボリュームたっぷり!

板そば「中」でもボリュームたっぷり(箸と比較を!)

そばは「ざる」(720円)から、0.5倍刻みで3倍の「特」(とく板1,410円)まで用意され、その “盛り” のよいことが特徴です。

そして、この店で名物トッピングともいえるのが「鳥天」
国産の生にこだわった鶏ムネ肉に下味をつけて揚げており、この鳥天に板そばを組み合わせた「鳥天ざる」(980円)が一番人気です。

人気の「鳥天」

人気の「鳥天」

田舎そばと相性の良い「(大根)おろし」と組み合わせる「辛味ざる」(890円〜)もおすすめ。大根は、注文を受けてからおろしてくれる辛み大根です。

そばを食べ終わるころ、蕎麦湯を出してくれます。
徳利で出してくれる蕎麦つゆを少し残しておくのも、蕎麦湯を楽しむポイントです。
蕎麦つゆを(好みの分量で)割って、ゆっくり味わいましょう。

店名:板そば なみ喜
住所:札幌市北区北24条西13丁目2-1
電話番号:011-746-0156
営業時間:11:00〜20:30(L.O.20:00)
定休日:木曜日
アクセス:地下鉄南北線北24条駅 徒歩20分

<サツメシ記事>

喜香庵:こだわりの“完全自家製粉”

札幌の蕎麦店の中でも “ストイック” なことでは「喜香庵(きこうあん)」の名があがるでしょう。
ご主人は日本を代表する蕎麦打ち名人として知られる高橋邦弘氏(名店「翁」「達磨」、そして「一茶庵」の名を広めた方)の元で修行、その技を札幌の地で再現すべく札幌に喜香庵を開きました。

店も落ち着いた造りで、店内には高橋氏の著作本なども置いてあり、師匠への敬意とともに翁達磨系としての誇りが感じられます。

落ち着きのある店内

落ち着きのある店内

着席すると、ご主人が蕎麦の説明をしてくれます。
白くて細い「並粉そば」と黒くて太い「田舎そば」があること。そして「量が少ない」ことを前もって伝えられます。

「翁達磨グループ」の店なので蕎麦には徹底したこだわりを持っており、特に「そば粉」は、皮むきから粉にするまで全て自家で行う「完全自家製粉」。これぞストイックさの象徴です。

その蕎麦をシンプルに味わうなら「せいろ」がおすすめ。

太打ちの「田舎そば」

太打ちの「田舎そば」

「田舎そば」(税込860円)は蕎麦の香りと甘みを味わえる太打ちで、この店の辛口つゆがよく合います。
さらに絡み大根を使った「おろしせいろ」(1,150円)は蕎麦の滋味を楽しめる一品です。

札幌で翁達磨直伝の「田舎そば」を味わえる店はここ「喜香庵」しかありません。蕎麦好きなら外せない一軒でしょう。

店名:喜香庵
住所:札幌市中央区南3条西17丁目291 すずかけビル2F
電話番号:011-616-4181
営業時間:11:00〜15:00、18:00〜20:00(日・祝日は昼のみ)
定休日:火曜日
アクセス:地下鉄東西線西18丁目駅 徒歩約6分

<サツメシ記事>

そば切 雨耕庵:希少蕎麦「ぼたん」で“太打ち”

札幌の蕎麦店でたった4軒しかないミシュランのビブグルマン獲得店、その一軒が「そば切 雨耕庵(うこうあん)」です。
札幌中心部からは少し離れた西区の西野。緑の山々も近くに望め、鮭も遡上するような川も流れるのどかな住宅地にひっそりと店を構えます。

店構えは古民家風、靴を脱いで入る店内には中央に大きめのテーブル、奥に座敷と手前に掘りごたつ式小上がりの部屋という、外観どおりの民家造りです。

限定の田舎蕎麦「太打ち」

限定の田舎蕎麦「太打ち」

この店では、道内の浦臼町で契約栽培された「ぼたん」という蕎麦を使っています。わずかな生産量ながら味や香りに優れることで知られ、現在は一部の店でのみ使われている希少な品種です。

その「ぼたんそば」を玄そば(殻付き)のまま石臼挽きした「田舎」と、そば殻を取り除いて挽いた「(丸)抜き」という2種類のそばで提供しており、さらに「田舎」には一日5食限定の「太打ち」も用意されます。

ぼたん蕎麦の「二色もり」

ぼたん蕎麦の「二色もり」

品書きは基本が冷たい「もりそば」と温かい「かけそば」
冷たいそばは「抜き」と「田舎」を半分ずつ盛り合わせた「二色もり」も可能です。

「抜き」は見た目の白っぽい細麺で、喉越しの良さに蕎麦の香りと甘さを味わうことができます。一方の「田舎」は蕎麦らしい滋味を感じさせ、特に限定の「太打ち」はしっかり噛んで味わう食べ応えも楽しめます。

ここ「雨耕庵」はミシュランガイドに載るほどの有名店ながら素朴で気取りのない雰囲気で、ご主人と女将さんの接客にも「そば」の味にもよく表れています。それが大きな魅力といえるでしょう。

店名:そば切 雨耕庵
住所:札幌市西区西野6条5丁目5-25
電話番号:011-662-7361
営業時間:11:30〜17:00(売り切れ終了)
定休日:火・水曜日
アクセス:地下鉄東西線発寒南駅 徒歩30分(バスあり)

<サツメシ記事>

蕎麦好きなら「田舎そば」を味わおう!

札幌でおすすめの「田舎そば」が食べられる店をご紹介しました。

「そば」はのど越しの良さだけなく、蕎麦の香りや旨み、食べ応えを楽しむこともでき、それには「田舎そば」がおすすめです。

今回ご紹介した蕎麦店なら、そんな「田舎そば」を楽しめます。
蕎麦好きならぜひ味わってみてくださいね!