札幌ならやっぱり味噌ラーメン!おすすめの店10選をご紹介!

札幌ならやっぱり味噌ラーメン!おすすめの店10選をご紹介!

札幌のラーメンといえば「味噌」が定番です。

発祥は昭和30年頃、「味の三平」で作られたものとされています。その後メディアで紹介されたり、「サッポロ」の名を冠したインスタントラーメンが発売されたりしたことで、全国的な知名度を得ることになりました。

以来、味噌ラーメンを売りにした全国チェーン店が登場して人気を集め、さらに札幌から老舗のラーメン店が首都圏に進出して、多くの人々が札幌の味噌ラーメンを実際に味わうことになるのです。
そんな歴史を経て「札幌=味噌」というラーメンのイメージが確立されることになりました。

今回は札幌を代表する味噌ラーメンの人気店をご紹介します。
札幌で味噌ラーメンを食べるならここは外せない!そんな店を厳選しました。

なお、過去コラム「札幌ラーメンの歴史とおすすめ人気店15選!」での掲載店は今回対象外としているので、リンク記事も参考にしてください。

※ 緊急事態宣言等による時短営業要請で、記事中の営業時間が変更となっている場合があります。

すみれ:札幌を代表するラーメンブランド

札幌を代表するラーメン店のひとつが「すみれ」です。
歴史を遡れば創業店の「純連(すみれ)」が「純連(じゅんれん)」に改名、その後新たに「すみれ」が開店しました。現在、純連とすみれは(経営的にも)別の店として、ともに札幌のラーメン界を牽引しています。

すみれはかつて横浜の「新横浜ラーメン博物館」に出店したことで、「札幌味噌ラーメン」を全国区に押し上げた功績のある店です。

そのラーメンはラードの幕がスープを覆い、スープが冷めるのを防ぎつつ味にコクを加えるという特徴があります。これは札幌味噌ラーメンのひとつの原型とされ、この店からは多くの職人が独立して店を起こし、「純すみ系」と呼ばれる正統継承店としての一大勢力を形成しています。

札幌で味噌ラーメンを食べるなら、その原型ともされるすみれは外すことのできない店になるでしょう。
なお、すみれの本店は札幌の中心部からは少し離れた場所(中の島)にあるので、ここでは利用しやすい「札幌すすきの店」の店データをご紹介します。

・店名:すみれ 札幌すすきの店
・住所:札幌市中央区南3条西3丁目9-2 ピクシスビル2F
・電話番号:011-200-4567
・営業時間:17:00〜25:00(日・祝日は24:00)
・定休日:無休
・アクセス:地下鉄南北線すすきの駅 徒歩2分

<サツメシ記事>

麺屋 彩未:今や札幌一の人気店

札幌のラーメン店で現在最も人気があり高評価を受けている店といえば、「麺屋 彩未(さいみ)」が候補の一軒であることは間違いないでしょう。
店は札幌の中心部ではないにもかかわらず常に行列、各メディアでも全国上位の評価を受けるなど、その実績は枚挙に遑がないからです。

そしてこの店のご主人は札幌の名店「すみれ」の出身、いわゆる「純すみ系」としても知られます。
「純すみ系」を代表する店でありながらも、この店の味噌ラーメンは本家に比較するとややマイルドな傾向です。特にチャーシューの上にトッピングされたおろし生姜は(よりサッパリとなる)“味変” の楽しみに一役買っています。

そして食べて気づくことが、具材などの品質の高さ。特にシャキっと炒められた野菜類は、プリっとした麺と一体となるような食感のバランスが見事です。
そんな “丼の中の完成度” が、札幌屈指の味噌ラーメンという評価を得ている理由になっているのでしょう。

・店名:麺屋 彩未
・住所:札幌市豊平区美園10条5丁目3-12
・電話番号:011-820-6511
・営業時間:11:00〜15:15(木〜日は17:00〜19:30の営業あり)
・定休日:月曜日・月2回不定休あり
・アクセス:地下鉄東豊線美園駅(1番出口) 徒歩4分

<サツメシ記事>

けやき:“五感に訴える” 味噌ラーメンの専門店

「けやき」は札幌のラーメンとしては “第二世代” とされる時代に(1999年)登場した一軒です。本店はすすきので、近くには新旧の「ラーメン横丁」があるという “ラーメン激戦区”。そんな競争の激しい場所で長年に渡ってトップクラスの人気を維持しています。

この店は札幌でも珍しい「味噌ラーメンの専門店」です。
そのコンセプトは “五感に訴える一品料理” としてのラーメン。
特に「野菜」をふんだんに使い、その甘みと旨味をベースに大豆みそや麦みそなど3種類の味噌を加えたスープが特徴です。

麺は1週間寝かせて熟成させて中太縮れ麺、プリプリの食感でスープがよく絡みます。
具は野菜がたっぷりで、白髪ネギがトッピングされた見た目が特徴的。スープも少しピリ辛でコクのある味噌味です。

この「麺、スープ、具材の一体感」は、まさに “五感に訴える” ラーメンを実現したものとして完成されています。

・店名:けやき すすきの本店
・住所:札幌市中央区南6条西3丁目 睦ビル1F
・電話番号:011-552-4601
・営業時間:10:30〜翌4:00(日・祝日は翌3:00)
・定休日:無休
・アクセス:地下鉄南北線 すすきの駅 徒歩5分

らーめん 信玄:店名もメニューも “戦国時代”

すすきのの少し外れにある「らーめん 信玄」
本店は札幌近郊の石狩市にありますが、札幌に進出するやまたたく間に行列の絶えない人気店となりました。

店名は「信玄」、そしてメニューを見れば、“戦国時代” の地名を冠するネーミングが並んでいるのがユニークです。
一番人気は「信州」。メニューには(コク味噌)とあります。その他、越後(辛味噌)・土佐(あっさり塩)・播磨(こってり塩)・尾張(あっさり醤油)・水戸(こってり醤油)というラインアップになっています。

「信州」は大きめの丼にたっぷりのスープ、その表面にはチャーシューと真ん中にネギが見えます(その他の具材はスープの中に沈んでいます)。
そのスープはクリーミーな淡い色、ひと口含んでみれば白味噌の甘味、そしてコクと旨味を感じます。

サイドメニューの「チャーハン」も人気で、パラリと炒められ香ばしさが特徴です。
ラーメンとも共通の食材を使っているようでスープの味とも相性は抜群。サイズも手頃で、あくまでラーメンとのセットを想定しているメニューなのでしょう(ラーメンにもハーフが用意されています)。

・店名:らーめん 信玄 南6条店
・住所:札幌市中央区南6条西8丁目
・電話番号:011-530-5002
・営業時間:11:30〜翌1:00
・定休日:無休
・アクセス:地下鉄南北線 すすきの駅 徒歩10分

<サツメシ記事>

麺屋 雪風:すすきのを代表する行列店

すすきので深夜だけ営業する店として、“締めのラーメン” で人気を集める「麺屋 雪風」。最近は昼の営業を始めましたが、人気の一軒であることに変わりはありません。

代表メニューは「濃厚味噌らーめん」です。
厳選した3種類の味噌をブレンドし、赤味噌の比率を高めることで独特のコクを感じさせています。豚骨をベースに鶏白湯で仕上げているからでしょう、「濃厚」とネーミングされますが、味わってみれば意外に「まろやかさ」も感じる “こっさり” 系のスープです。

ルックスは真ん中の白髪ネギが印象的ですが、一緒に細切りの揚げポテトを乗せるなど、手間のかけ方がこだわりを感じさせます。さらにチャーシューは豚と鶏の2種類、その他の具材もたくさん乗っています。

このように麺屋 雪風のラーメンはまさに “充実の一杯” となっていますが、お酒の後の “締めラーメン” にはシンプルな「具なしらーめん」も用意されています。
これもまた、深夜に行列ができる理由になっているのでしょう。

・店名:麺屋 雪風 すすきの店
・住所:札幌市中央区南7条西4丁目2-6 LC拾壱番館1F
・電話番号:011-512-3022
・営業時間:当面の間12:00〜21:00(変更あり・L.O.20:30)
・定休日:日曜日(祝日営業、翌日休)
・アクセス:地下鉄南北線 すすきの駅 徒歩8分

<サツメシ記事>

麺屋 すずらん:同業者にも人気の深夜営業店

すすきので深夜営業の店としては「麺屋 すずらん」も人気です。
開店は何と22時!それから夜通しで朝の5時半までの営業となります。(※)
場所はすすきの “ド真ん中” といえる繁華街の中心部。周辺には人気飲食店なども多く、その帰りにふらっと寄れる気軽さがこの店の魅力です。
(※)時短営業中は11時半(頃)〜20時となっています(変更ありこちらで確認ください)。

この店の「味噌らーめん」はちょっと珍しい “ダブルスープ”。
魚介がほのかに香るスープで、後味には動物系のコクもしっかり立ち上がります。
具材はチャーシューにもやし、ネギ、タケノコメンマ、そしておろし生姜がさらにサッパリ感を演出し、麺はプリプリの中太縮れ麺。スープとの絡み具合はバッチリです。

深夜通しの営業ということもあって、店を締めた後の飲食店関係者にも人気があるのもこの店の特徴で、同時に “味の証明” でもあるのでしょう。

・店名:麺屋 すずらん
・住所:札幌市中央区南5丁目西4丁目
・電話番号:011-512-3501
・営業時間:22:00〜翌5:30
・定休日:日曜日
・アクセス:地下鉄南北線 すすきの駅 徒歩5分

<サツメシ記事>

福来軒:老舗の味を引き継ぐ店

「福来軒(ふくらいけん)」は創業50年を超える札幌でも老舗格のラーメン店です。
その本店は昭和の雰囲気を残すノスタルジックな店造りで人気でしたが、建物の老朽化等もあり4年前に惜しまれつつ閉店しました。
そしてその後は「すすきの店」が福来軒の歴史と伝統の味を引き継いで営業を続けています。

この店のラーメンはメニューに「野菜・豚トンコツスープから作るラーメン」とあるように、野菜の甘味・旨味に豚骨のコクが加わったバランスの良い味のスープが自慢です。
もやしなどの野菜を炒めた具にチャーシュー、メンマ。そして福来軒独特の「生茎わかめ」が食感のよいアクセントになります。

麺は札幌ラーメンならではのプリっとした縮れ麺で、味わい深いスープとよく絡みます。そしてこの麺は他店と比べても量が多めなのが特徴で、「半麺対応」(値段は同じ)もできるようになっているほどです。
この店も深夜営業を行っているので、“締めラー” を半麺で軽く味わってみてはいかがでしょうか。

・店名:福来軒 すすきの店
・住所:札幌市中央区南5条西4丁目
・電話番号:011-512-1538
・営業時間:11:00〜翌4:00
・定休日:無休
・アクセス:地下鉄南北線 すすきの駅 徒歩4分

<サツメシ記事>

月見軒:札幌屈指の老舗店

「月見軒」は札幌ラーメンでも“元祖”格の「だるま軒」や「味の三平」に次ぐ老舗店で、創業60年以上の歴史を誇ります。現在本店は北33条と中心部からは少し離れた場所にありますが、今回はJR札幌駅からも近い「札幌駅北口店」をご紹介します。

定番の「みそラーメン」

定番の「みそラーメン」

人気はもちろん「みそラーメン」。
赤味噌と白味噌をブレンドし、野菜や果物を加えたみそダレとじっくり煮込んだスープベースを合わせた味噌スープは甘味・旨味に深いコクも感じます。
麺は札幌の定番である黄色い中太の縮れ麺ですが、製造後1〜2週間寝かせ熟成させることで、コシのある伸びにくい麺となっています。

この店でもう一つの人気メニューが「チャーハン」です。
米に北海道長沼産の「ふっくりんこ」を使うことで、“ふっくら” ながら粘り気の少ないパラっとしたチャーハンに仕上げています。さらに冷めても固くならない米なので、ラーメンと一緒に食べるには最適です。
メニューにも「絶品です」と書いているように店でも自信の一品なので、ぜひこちらも味わってみてください。

・店名:三代目 月見軒 札幌駅北口店
・住所:札幌市北区北6条西7丁目5-3 北海道自治労会館1F
・電話番号:011-727-0607
・営業時間:11:00〜22:00(L.O.21:30)
・定休日:月曜日(祝日営業翌日休)
・アクセス:JR札幌駅 徒歩5分

<サツメシ記事>

八乃木:すみれ暖簾分けの人気店

札幌のラーメンを語るとき、「純連」「すみれ」という名店の系列である「純すみ系」を外すわけにはいきません。それだけ現在の札幌のラーメン界に大きな位置を占めているということでしょう。
そんな「純すみ系」に中でも “別格” といえる店が存在します。その店には「すみれより」の文字が入った暖簾が送られます。

その暖簾を掲げる店は全国でたった5軒、札幌には2軒しかありません。
その1軒が今回の “札幌ラーメンの頂点” としてご紹介した店「麺屋 彩未」ですが、もう1軒がここでご紹介する「八乃木(はちのき)」です。

この店も「麺屋 彩未」同様に有名ラーメン雑誌でトップ評価を受けたり、人気テレビ番組でナンバーワンに輝いたりするなど、その評価はますます高まっています。場所も札幌中心部からは離れたお世辞にも良い立地とはいえないながら、行列ができるほどの人気店です。

おすすめの「みそラーメン」は、たっぷりのもやしにチャーシュー、ネギ、メンマに “おろし生姜” がトッピングされるのは「彩未」同様の作りです。
シャッキリ炒められたもやしの食感はプリプリの縮れ麺と相性がよく、スープも含めたバランスはさすがといえます。コクのあるスープは生姜を溶かしながら食べることで、サッパリ感のある味に変わっていきます。
食べ進むとスープから角切りのチャーシューが出てくるのも「純すみ」らしさです。

・店名:八乃木
・住所:札幌市西区発寒7丁目14-1-33
・電話番号:011-590-1992
・営業時間:11:00〜15:00、17:00〜19:30
・定休日:木曜日
・アクセス:JR発寒駅 徒歩10分

<サツメシ記事>

ふじ屋NOODLE:“進化系” 味噌ラーメンの旗手

札幌の “ご当地ラーメン” とされる味噌ラーメンだけに、札幌には(今回もご紹介しているような)「老舗」の店がある一方、近年では「新世代」ともいえる新しい味噌ラーメンを提供する店も増えてきました。
「ふじ屋NOODLE」はまさにそんな一軒です。店はすすきの交差点の近く「新ラーメン横丁」にあり、18時開店の夜間営業店です(深夜3時まで)。

その「味噌」ラーメン(850円税込)は、メニューにも店のコメントがあるように “魚介薫るクリーミー豚白湯” をベースとした味噌スープ。典型的な札幌ラーメンの特徴である “ラード多めの濃厚味噌” とは一線を画します。さらに麺も札幌の定番である “黄色いプリプリ縮れ麺” ではなく、“縮れ緩めのツルモチ” タイプです。
この組み合わせで作られた「味噌ラーメン」を食べてみると、「このスープにしてこの麺!」と思わせる見事なマッチングで、「進化系」とされていることにも納得でしょう。

山盛りの炒め野菜はありませんが、チャーシューは本格的な窯による吊し焼き、メンマも味わい深く噛みごたえのある極太タイプを使うなどトッピングにもこだわります。
そして焦がし玉葱や肉味噌玉などの脇役も “味を広げる” 良い仕事を見せてくれます。何気なくカウンターに置かれている「ゆず酢」や「サカナコショー」ですが、これを加えてみればさらなる味の変化を楽しめる、そんな奥の深いラーメンがここにあります。

・店名:ふじ屋NOODLE
・住所:札幌市中央区南4条西3丁目 第3グリーンビル1F 新ラーメン横丁
・電話番号:011-522-0248
・営業時間:18:00〜翌3:00
・定休日:日曜日(不定休あり)
・アクセス:地下鉄南北線すすきの駅 徒歩1分

<サツメシ記事>

札幌の「味噌ラーメン」を満喫しよう!

札幌のご当地グルメともいえる「味噌ラーメン」のおすすめ店を厳選、ご紹介しました。どの店も特徴のある味噌ラーメンが食べられるので、「やっぱり札幌は味噌ラーメンだ!」と思っていただけるはずです。
特にすすきの地区の店は夜通し営業の店が何軒もあるので、“締め” のラーメンとしての楽しみもおすすめ!
ぜひ札幌の味噌ラーメンを味わってみてください!