札幌で味わう“第二世代”のラーメン店!食べるならここに行こう!

札幌で味わう“第二世代”のラーメン店!食べるならここに行こう!

札幌の代表的グルメである「ラーメン」
その歴史を振り返るとき、戦後から昭和の後半にかけて札幌に誕生した札幌ラーメンの「元祖系」、そしてそれを多様化し発展させた「第二世代」があります。
さらに現在は「第三世代」、あるいは「新世代」と呼ばれるラーメン店も増えつつあるといえるでしょう(※)。

白湯豚骨も“第二世代”に登場

白湯豚骨も“第二世代”に登場

その中で第二世代とされるラーメン店は、平成に入った1990年代に登場しました。
“旭川系” などそれまで札幌に無かったラーメンを広めたのもこの世代です。
その多くの店たちは今もなお、札幌の人気店として存続しています。

今回はそんな「札幌の第二世代ラーメン店」の特集です。
ご紹介するのは長い歴史に裏付けられた実力店ばかり。これらの店を知ることで、札幌ラーメンをより深く楽しむことができるようになるでしょう。

※ 「世代」についての明確な定義はなく、あくまで筆者の考察によるものです。

らーめんてつや:“背脂豚骨”の先駆け

札幌ラーメンは「味噌ラーメン」が有名ですが、その発祥は「醤油」味のラーメンでした。
そして味噌ラーメンが一世を風靡した後の1990年代に、新たな札幌醤油ラーメンを作り上げた店が「らーめんてつや」です。

その創業は1997年(平成9年)。札幌の元祖系ラーメンはシンプルな醤油味のものが中心でしたが、「てつや」では約1ヶ月寝かせた醤油ダレと豚骨のスープを組み合わせ、仕上げに “豚の背脂” を散らす新しいラーメンのスタイルを開発しました。
「豚骨背脂」系ラーメンと呼ばれ、札幌の新しいラーメンスタイルとしてブームを巻き起こした、まさにその先駆けといえる店です。

てつやの代表メニュー「正油らーめん」

てつやの代表メニュー「正油らーめん」

代表的メニューが「正油らーめん」(税込825円)。
背脂の浮いたスープはコクがあり、豚骨のクセなど全く感じさせない見た目よりあっさり、まろやかな口当たり。麺は熟成を経て小麦の風味を感じさせる黄色い縮れ麺で、スープとよく絡みます。

札幌らしい「黄色い縮れ麺」

札幌らしい「黄色い縮れ麺」

具のチャーシューは柔らかく旨みがたっぷり。メンマもしっかり味付けされています。
その完成度は今なお札幌で “一級品のラーメン” と評価されており、これぞ “第二世代” を牽引したラーメンといえるものです。

店名:らーめんてつや 南7条本店
住所:札幌市中央区南7条西12丁目2-19
電話番号:011-563-0005
営業時間:11:00〜翌3:00
定休日:水曜日
アクセス:地下鉄東西線西11丁目駅 徒歩10分

けやき:“五感で味わう”ラーメン

札幌で醤油ラーメンを復権させた「てつや」に対し、「味噌ラーメン」を発展させた店の代表が「けやき」です。
創業は1999年(平成11年)。札幌では味噌味が人気のラーメン店でも醤油や塩味を用意していることが普通ですが、「けやき」は味噌味一本で勝負する “味噌ラーメン専門店” として誕生しました。

店内にも「コンセプト」が掲げられます

店内にも「コンセプト」が掲げられます

そのコンセプトは「すべての素材にこだわった “五感に訴える一品料理” としてのラーメン」です。

厳選した豚や放し飼いで育てた新潟産の鶏に野菜や椎茸などを加え、10時間もの時間をかけて取る濁りのないスープ。味噌ダレは大豆みそや麦みそなど3種類をブレンドし、野菜の甘みを加えまろやかでコクもありながらキレの良さも追求しました。は一週間寝かせて熟成させた中太縮れ麺。プリプリの食感でスープとよく絡みます。

トッピングは中央にこんもり盛られた白髪ネギが特徴で、その白さにキャベツの青み、ニンジンの赤み、キクラゲの黒みなど彩り鮮やかに使われます。そして秘伝の醤油ダレで煮込まれたジューシーなチャーシューが添えられます。

丁寧に作り上げた「味噌ラーメン」

丁寧に作り上げた「味噌ラーメン」

このような徹底したこだわりで作られた「味噌ラーメン」(税込900円)はそれまでの “ラードがスープの表面を覆う” 札幌元祖系に対し、まさに新しい味噌ラーメンとして札幌に登場しました。
「けやき」は、その後多くの店にも影響を与えた第二世代を代表する一軒なのです。

店名:けやき すすきの本店
住所:札幌市中央区南6条西3丁目 睦ビル1F
電話番号:011-552-4601
営業時間:10:30〜翌4:00
定休日:無休
アクセス:地下鉄南北線すすきの駅 徒歩5分

<サツメシ記事>

白樺山荘:こだわりは“バランス”

けやきとほぼ時期を同じくして(1997年/平成9年)登場した「白樺山荘」も、それまでの札幌味噌ラーメンとは異なる独自性で人気を集めた店です。

この店でも一杯の味噌ラーメンにこだわりを詰め込んでいます。
最も重視するのが “さじ加減”
食材を厳選し、手間をかけたスープやタレの分量を「カット&トライ」で完成させています。つまり一杯の丼における「バランス」こそが白樺山荘の “こだわり” そのものなのです。

こだわりの「味噌ラーメン」(写真はハーフ)

こだわりの「味噌ラーメン」(写真はハーフ)

そのこだわりで作られる「味噌ラーメン」(税込880円)は店の代表メニュー。
白糀味噌と白味噌をブレンドし、胡麻油やオイスターソース、ニンニクなどを加えたコク深い味噌ダレが味の基本となり、スープ・麺・味噌・チャーシューすべてのバランスが極上の一杯に昇華しています。

典型的な札幌の「プリプリ麺」

典型的な札幌の「プリプリ麺」

「ゆでたまご」が無料なのもこの店の売り。ビールなどのおつまみに、ラーメンにトッピングとして投入するのも自由です。

白樺山荘の本店は南区の真駒内で、全部で7店を出店していますが、ここでは利用に便利な「札幌らーめん共和国店」の店データをご紹介します。

店名:白樺山荘 札幌ら〜めん共和国店
住所:札幌市中央区北5条西2丁目1 札幌エスタ 10F
電話番号:011-213-2711
営業時間:11:00〜19:45
定休日:札幌エスタに準じる
アクセス:JR札幌駅直結

<サツメシ記事>

らーめん山頭火:旭川発の“しおトンコツ”

札幌ラーメン第二世代の特徴として “旭川ラーメンの進出” があります。
「らーめん山頭火(さんとうか)」はその代表的な一軒です。

創業は1988年(昭和63年)、昭和から平成に変わる頃のこと。そして1990年代の半ばには東京に進出して大人気店となり、その後札幌にも出店しています。2000年に入ると海外に進出するほどの躍進を見せることになります。

そのラーメンの特徴は旭川でも珍しかった豚骨ベースの「塩」味であること(旭川は伝統的に醤油味が基本)。さらに旭川のご当地グルメともいえる「豚トロ」をトッピングに使ったことでしょう。

山頭火といえば「しおらーめん」

山頭火といえば「しおらーめん」

代表メニューの「しおらーめん」(税込850円)。
豚骨を長時間煮込んだ旨みたっぷりの白濁スープは “最後の一滴まで飲み干せる” 味わいが自慢です。

別皿で供される「とろ肉」

別皿で供される「とろ肉」

この「しおらーめん」を発展させた一品が「特選 とろ肉らーめん」(1,170円)。
一頭の豚からわずかしか取れない「頰肉」を贅沢に別盛りにしたしスペシャルメニューです。定番の「しお」以外に「みそ」や「しょうゆ」とも組み合わせて味わえます。

店名:らーめん山頭火 札幌北1条チカホ店
住所:札幌市中央区北1条西4丁目2-2 ノースプラザB1F
電話番号:011-211-1882
営業時間:11:30〜15:30、17:30〜22:00(土祝日〜15:00)
定休日:日曜日
アクセス:地下鉄大通駅 徒歩3分

<サツメシ記事>

らーめん五丈原:元祖“早朝に行列”の店

「らーめん五丈原(ごじょうげん)」は1994年(平成6年)、旭川出身の店主が “豚骨塩ラーメン” をメインとして創業した店です。

創業時には「朝4時に行列ができる」と全国版グルメ番組で紹介されるなど、“札幌には無かったラーメン店” として注目を集めました(現在の営業時間は変更されています)。

看板メニューの「とんしお」

看板メニューの「とんしお」

メニューには「味噌・醤油・塩」の三味がそろっていますが、人気はもちろん豚骨ベースの塩ラーメンである「とんしお」(税込750円)。

スープの色は豚骨を煮込んだ白濁でありながら、塩味でまろやか、あっさり感もあります。
麺は旭川独特の “低加水麺”、 スープと一体化する口当たりの柔らかい麺です。チャーシューはトロトロに煮込まれ味付けもしっかり、大きめの海苔も添えられます。

これも名物「チャーシューおにぎり」

これも名物「チャーシューおにぎり」

「チャーシューおにぎり」(170円)もこの店の名物です。
自慢のチャーシューを炊き込んだご飯で作る大きなおにぎりで、分量からはちょっとした「半チャーハン」。そのコスパは最高といえるでしょう。

店名:らーめん五丈原 本店
住所:札幌市中央区南7条西8丁目1024-24
電話番号:011-561-3656
営業時間:11:00〜翌日3:00
定休日:無休
アクセス:地下鉄南北線すすきの駅 徒歩12分

<サツメシ記事>

ラーメン山岡家:“ガツン” と来て、“くせ” になる!

「山岡家」は札幌に13店舗、全国には150を超える店舗を展開する一大ラーメンチェーンです。
1号店は1988年(昭和63年)茨城県の牛久市にオープンしました。その後、札幌には1992年(平成4年)すすきのに1号店を開店しています。

そして「山岡家」といえば、店の周囲で強烈に漂う独特の香り
好き嫌いが分かれるものの、その香りに誘われて入店するファンも多くいます。

丸3日間、水だけで煮込み続けた豚骨のスープはコクがあるのにスッキリ。店の表現では“ガツン” と来て、“くせ” になる!まさにそんなラーメンです。

特徴的な「太麺」

特徴的な「太麺」

もう一つの特徴である麺はストレートな太麺で、食べ応え十分。肉本来の旨みを味わえる肩ロースのチャーシューも添えられます。

“家系”を思わせるラーメン

“家系”を思わせるラーメン

代表メニューの「醤油ラーメン」(税込670円〜)には大きくカットされた海苔にホウレン草、そして茶色系のスープに太い麺。そんな見た目は横浜発祥の「家系ラーメン」を思わせます。

食材や作り方は異なり、出自も家系ではありません(山岡家でも否定しています)。
しかし札幌には無かった “家系タイプ” のラーメンを30年近くも提供し続けていることこそ、第二世代の象徴といえるでしょう。

店名:ラーメン山岡家 南2条店
住所:札幌市中央区南2条西1丁目6-1
電話番号:011-242-4636
営業時間:5:00〜翌4:00
定休日:無休
アクセス:地下鉄大通駅 徒歩5分

札幌で第二世代のラーメンを味わおう!

札幌で “第二世代” とされるラーメン店をご紹介しました。

昭和の時代、札幌に誕生したラーメンを平成に入り新たな手法で発展させた功績のある店たちです。そしてどの店も、今なお多くのファンを持ち人気の店として営業し続けています。
それはまさに第二世代が一時的なブームではなく、普遍的な味として認められていることに他なりません。

札幌でラーメンを食べるなら、ぜひ今回紹介した“第二世代”のラーメン店を巡ってみてください。きっと札幌ラーメンの奥深さを味わえることでしょう!