札幌で「あんかけ焼きそば」を食べよう!おすすめの店はここ!

札幌で「あんかけ焼きそば」を食べよう!おすすめの店はここ!

「あんかけ焼きそば」について

「あんかけ焼きそば」とは、ある辞書によれば「蒸した中華麺を焼き付けるように炒める、あるいは油で揚げて、炒めた肉や野菜・魚介などを餡と絡めて麺にかけたもの」などの説明があります。
しかし明確な定義はなく、焼きそばに具材と餡をかければ名乗れる料理ともいえるでしょう。

北海道ということなら「小樽あんかけ焼そば」(焼きの“き”は入りません)がご当地グルメとして全国的にその名を知られ、2019年の「B1グランプリ」では全国第4位になりました。
その発祥は小樽にあった「梅月(ばいげつ)」が提供を始めた(昭和32年/1957年頃)「五目あんかけ焼そば」とする説がありますが、その他の有力説もあり正確には判明していません。

小樽では“ソウルフード”に

小樽では“ソウルフード”に

小樽以外でも、道北の稚内では「チャーメン」として同様の(あんかけに)麺料理がご当地グルメとなっており、日高地区や室蘭などでも「チャーメン」が提供されています。

今回はそんな「あんかけ焼きそば」を札幌で食べるならここ!というおすすめの店を厳選してご紹介します。小樽 “ご当地” 伝統の味を継承する店や中華料理の手法で作る店など、ぜひ食べ比べを楽しんでください!

中華料理 御舟:小樽伝統の味を引き継ぐ店

「小樽あんかけ焼そば」の発祥ともされる名店「梅月」の味を札幌で継承するとされる店が「中国料理 御舟(ぎょしゅう)」(白石区)です。店主はかつての梅月で料理長まで努めた方なので、その伝統の味を最も正当に引き継いでいるといえるでしょう。

その暖簾分けが今回ご紹介する「中華料理 御舟」です。
場所は西屯田通の南10丁目、札幌の中心部やすすきのからは少し西南寄りになります。かつては少し北側で「御舟支店」として営業していましたが、10年ほど前に現在の場所に移転、店名(こちらは“中華”料理)も変更しています。

小樽流あんかけ焼そば「什錦炒麺」

小樽流あんかけ焼そば「什錦炒麺」

人気はもちろん「あんかけ焼そば」。店の品書きは「什錦炒麺(五目焼きそば)」(税込800円)です。
ボリュームたっぷりに盛られた焼きそばには、もやし 白菜 キクラゲ 豚肉 ハム キヌサヤ エビ 小柱などが餡とともにかけられています。

“甘口”の餡と香ばしい“焼き”の組み合わせ

“甘口”の餡と香ばしい“焼き”の組み合わせ

やや甘口の餡は軽く “焼き” の入った香ばしい麺と好相性、添えられた辛子を混ぜて食べるのもおすすめです。

このように「什錦炒麺」餡・具材・麺のバランスが魅力の、まさに「小樽あんかけ焼そば」を感じさせるひと皿といえるでしょう。

店名:中華料理 御舟
住所:札幌市中央区南10条西13丁目2-5
電話番号:011-561-3080
営業時間:11:00〜15:00、17:00〜21:30(L.O.30分前)
定休日:水曜日
アクセス:札幌市電西線11条停留所 徒歩5分

<サツメシ記事>

中華料理 香州:札幌を代表する人気大衆中華

狸小路4丁目の一角に店を構える「中華料理 香州(かしゅう)」は札幌を代表する人気の大衆中華店。創業は昭和34年(1959年)という、60年以上の歴史を誇る老舗です。

定番の「餃子」をはじめ、前菜・点心類・麺類・ご飯もの、そして食材ごとに豚肉・鶏肉・海鮮と野菜・エビ・玉子と豆腐などの料理が豊富にそろっていることが人気の理由でもあります。

そしてもちろん「あんかけ焼きそば」も用意されています。

おすすめの「エビあんかけ塩焼きそば」

おすすめの「エビあんかけ塩焼きそば」

「五目あんかけ焼きそば」(税込850円)に「豚肉あんかけ焼きそば」(850円)、そして今回ご紹介する「エビあんかけ塩焼きそば」(税込890円)など。

この店ではメニューに「エビ料理」という項目があるほどで、エビという食材にはこだわります(下記サツメシ記事リンクを参照ください)。

麺の“焦げ”感と塩味がバランス

麺の“焦げ”感と塩味がバランス

あんかけ焼きそばは “醤油味” が一般的ですが、この料理では “塩味” で「エビ」の旨味を活かしています。エビのプリプリした食感も楽しめます。

塩味のあんかけ焼きそばが好きな方は、一度お試しの価値あり!
そんなひと皿です。

正式店名:中華料理 香州
住所:札幌市中央区南3条西4丁目
電話番号:011-231-5688
営業時間:11:30〜22:00(L.O.21:30、土・日は11:00〜)
定休日:月曜日・第二・三火曜日
アクセス:地下鉄大通駅・すすきの駅 各徒歩7分

<サツメシ記事>

仙龍:岩見沢の名店が札幌に進出

「仙龍」は岩見沢で60年以上の歴史を持つ人気のラーメン店でしたが、2020年4月に札幌に移転。札幌でその味を楽しめるようになりました。

すすきの地区ながら少し西に向かった場所に店を構えます。店の入口の両側には「広東麺」の幟が架けられているように、名物はその「広東メン」(税込980円)。たっぷりの野菜に熱々の餡、サラリとした醤油味のスープが見事なバランスの一品です。

岩見沢発の「チャーメン」

岩見沢発の「チャーメン」

広東麺がおいしいならば、「あんかけ焼きそば」にも食指が動きます。
この店の品書きは「チャーメン」(980円税込、券売機)。自慢の餡に、具は豚肉にエビ、野菜は白菜・ニンジン・キクラゲ・ピーマン、そしてカットのゆで卵が入っています。

北海道産小麦のブレンド粉によるこだわりの麺には軽い焼きが入っており、餡がよく絡みます。

道産小麦によるこだわり「麺」

道産小麦によるこだわり「麺」

スープも付いていて、これが醤油味。酸味も少し効いており、餡とピッタリ!「広東メン」の味を彷彿とさせる組み合わせです。

札幌でも餡とスープの組み合わせなら屈指のおすすめ店、それを「チャーメン」でも味わえる。
まさにここ「仙龍」ならではといえるでしょう。

店名:仙龍
住所:札幌市中央区南5条西7丁目9-4 ドミ18ロイヤル1F
電話番号:011-839-5926
営業時間:11:30〜15:00、16:40〜19:30
定休日:月曜日・第3日曜日
アクセス:地下鉄南北線すすきの駅 徒歩7分

<サツメシ記事>

中華飯店 秀円:円山大鳥居の袂で町中華

円山の北1条通りに聳える北海道神宮大鳥居、その袂に店を構える “町中華”「中華飯店 秀円(ひでまる)」です。
店内は決して広くはありませんが、カウンターにテーブルから見上げるテレビ、そして漫画本の並ぶ本棚という典型的な町中華の雰囲気が漂います。

料理は町中華の定番「餃子」からラーメンなどの麺料理、ご飯物に炒め物と豊富なラインアップが自慢です。

この店は「チャーメン」

この店は「チャーメン」(写真は「ハーフ」)

中でも一番人気は「チャーメン」(税込990円)で、店でもメニューに “イチオシ‼︎ ” としているほど。
“五目あんかけ焼きそば” とも併記されているように、これぞ秀円流の「あんかけ焼きそば」です。

香ばしい焼き加減の「麺」

香ばしい焼き加減の「麺」

醤油味に加えて塩味もあるので、好みで選べるのも嬉しいポイントです。

さらに「ハーフサイズ」(220円引き)も用意されているので、「餃子」など他の料理といろいろ組み合わせて、町中華を味わう。ここ「秀円」おすすめの楽しみ方です!

店名:中華飯店 円山 秀円
住所:札幌市中央区北1条西25丁目1-23
電話番号:011-640-7766
営業時間:11:30〜22:00
定休日:火曜日
アクセス:地下鉄線円山公園駅 徒歩5分

<サツメシ記事>

三八飯店:道南発の二枚看板料理を味わおう!

「三八飯店」は道南の寿都町を発祥とし、長万部で人気となった中華飯店です。

名物は北海道ならではの魚介類を散りばめた「浜チャンポン」ですが、もうひとつ、その名物以上の人気ともいえる一皿が「あんかけ焼きそば」(900円)。

ボリュームたっぷり「あんかけ焼そばチャーハンセット」

ボリュームたっぷり「あんかけ焼そばチャーハンセット」

特徴はまずその “ボリューム” 普通盛りでも「これ大盛り?」と誰もが思ってしまうほどの量で、大盛りはさらに想像を上回るはずです(もちろん「ミニ」も用意されています)。

熱々醤油味の「餡」に具は白菜・ニンジン・キクラゲ ・豚肉・イカ・うずら卵など、そして紅生姜も添えられます。

程よく“焼き”の入った麺

程よく“焼き”の入った麺

麺は程よく “焼き” が入っており、餡との絡みも良好です。

「あんかけ焼きそばチャーハンセット」(900円)は人気のセットで、十分なボリュームのあんかけ焼きそばにお茶碗一杯くらいのチャーハンが添えられています。チャーハンはソフトな炒め具合で、焼きそばと組み合わせて「あんかけ焼きそば」として味わうのもおすすめです。

店名:三八飯店
住所:札幌市白石区本通2丁目5-25
電話番号:011-863-4490
営業時間:11:00〜20:00(L.O.19:30)
定休日:月曜日
アクセス:地下鉄東西線白石駅 徒歩10分

<サツメシ記事>

とろり庵 エスタ店:本場小樽の製麺会社直営

札幌駅直結の複合商業施設である「札幌エスタ(ESTA)」。その地下の食品売り場「エスタ大食品街」には、本格的な小樽あんかけ焼そばを食べられる「小樽あんかけ処とろり庵 エスタ店」があります。

食品売り場の中にあるカウンターだけの臨時店舗的な造りなので、あまり期待しないで入店する方が多いかもしれません。しかしこの店自慢の「あんかけ焼そば」(950円)を食べてみれば、その本格的な味に驚くことでしょう。

小樽流「あんかけ焼そば」

小樽流「あんかけ焼そば」

それもそのはず、ここは小樽で老舗の製麺会社「阿部製麺」が直営する人気店「とろり庵」が札幌に初進出した店なのです。

そのためかカウンターには「小樽あんかけ焼そば」についての説明が貼られており、そこには小樽の「梅月」が発祥である旨が記載されています。

老舗製麺会社の「特製麺」

老舗製麺会社の「特製麺」

場所柄か注文時前会計で、しばらく待つと目の前に登場する「あんかけ焼そば」餡をまとった具材は白菜・モヤシ・ニンジン・インゲン・タケノコ・ヤングコーン、そして豚肉・イカ・エビなど豊富に盛り込まれます。

細めでチリチリの麺は老舗製麺会社が、このあんかけ焼きそばのために作る特製麺
麺をほぐしてまずそのまま味わてみれば、その香り豊かな質の良さを感じます。餡に絡めてみれば、その縮れ具合が好相性であることもわかるでしょう。

JR札幌駅利用の際、「さっと食事を済ませたい」。そんな時、北海道グルメのひとつ「小樽あんかけ焼そば」を味わえるここ「とろり庵」は知っておいて損のない店になるはずです。

店名:小樽あんかけ処とろり庵 エスタ店
住所:札幌市中央区北5条西2丁目 エスタB1F
電話番号:011-213-2061
営業時間:10:00〜20:30(L.O.)
定休日:無休
アクセス:JR札幌駅 直結

<サツメシ記事>

札幌で「あんかけ焼きそば」を味わおう!

札幌で「あんかけ焼きそば」を味わうならここ!というおすすめの店をご紹介しました。
どの店も具材や調理方など、それぞれ工夫を凝らして独自の味を作り上げています。
野菜をたっぷり使ったり、北海道ならではの魚介を盛り込んだりしている店もありました。

今や “北海道グルメ” ともいえる「あんかけ焼きそば」を、ぜひ札幌で味わってみてください!