札幌の「こだわり醤油ラーメン」おすすめの店6選!

札幌の「こだわり醤油ラーメン」おすすめの店6選!

札幌ラーメンの発祥が「醤油ラーメン」であったことは前回のコラムでもご紹介したとおりですが、その後時代を経て今ではいろいろな醤油ラーメンが存在します。

今回は札幌で「ひと味違う」こだわりの醤油ラーメンが食べられるおすすめ店をご紹介しましょう。

<こちらも参考に!>

らーめん侘助:こだわりの「鶏白湯煮干醤油」

「らーめん侘助(わびすけ)」は札幌でも屈指の人気ラーメン店で、「ミシュランガイド北海道特別版」の2012年・2017年と連続してビブグルマンを獲得したわずか2軒のうちの一軒です。

こだわりは「煮干し鶏白湯」

こだわりは「煮干し鶏白湯」

この店のラーメンは、店前の看板にも書かれる「鶏白湯煮干醤油」
代表メニューの「醤油らーめん」は鶏出汁と煮干しの旨味がバランス良く、濃厚系の粘度ある口当たりが特徴です。

スープは「濃厚な旨味」が特徴

スープは「濃厚な旨味」が特徴

麺は自家製のストレート麺。歯切れ良く小麦が香り、スープもよく絡みます。

歯切れの良い自家製麺

歯切れの良い自家製麺

具のチャーシューは厚みがありながら、箸でも崩れるほどしっかり煮込まれ、味もよく染み込んでいます。メンマもコリっとした食感が特徴でスープとの相性も抜群です。

トッピングは「味玉」がおすすめ。割ってスープに混ぜれば、醤油の旨味にまろやかな味わいが加わります。

店名:らーめん侘助
住所:札幌市東区北21条東16丁目2-29
電話番号:011-807-7149
営業時間:11:00〜15:00
定休日:水・木曜日
アクセス:地下鉄東豊線元町駅 徒歩5分

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らーめん佳:「和風だし醤油ラーメン」一本で勝負!

「らーめん佳(よし)」は、地下鉄東豊線月寒中央駅近くに店を構える人気のラーメン店。
店内は7席のカウンターのみ。メニューは「らーめん」と味玉をトッピングした「あじ玉らーめん」のみという実質1種類で勝負するこだわりです。

珠玉の一杯「らーめん」

珠玉の一杯「らーめん」

メニューには「佳のらーめんは、和風だしのきいた醤油らーめんです」のコメント。
そのとおり、豚骨と鶏ガラをベースに煮干し・カツオで出汁を取ったスープはたっぷりの旨味とともに、コラーゲンによる粘度を感じます。

粘度と旨味の「スープ」

粘度と旨味の「スープ」

自家製の麺もこの力強いスープに合わせるようにやや太めのストレートに仕上げています。

スープに合わせた太めの「ストレート麺」

スープに合わせた太めの「ストレート麺」

具のチャーシューは濃厚なスープと一緒に味わってバランスが取れるようにか、ややあっさりな味付けです。
さらにしっかり味付けされた「あじ玉」が加わって、「佳」のこだわりラーメンは見事な “完成形” となります。

店名:らーめん佳
住所:札幌市豊平区月寒西1条7丁目8-19
電話番号:011-856-5632
営業時間:11:00〜15:00
定休日:月曜日・第1・第3火曜日
アクセス:地下鉄東豊線月寒中央駅 徒歩2分

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円山 嬉:こだわりの無添加「魚醤」ラーメン

円山でこだわりのラーメン店として知られる「円山 嬉(うれし)」
グルメ芸能人の「取材拒否の店」に取り上げられた(取材は無し)こともあって、市内有数の注目店になりました。

この店のこだわりは「無化調」のスープ。店内にも「食材の管理方法が既存店様と異なり出来上がりまで時間がかかる」とあります。

オリジナルの「魚醤」ラーメン

オリジナルの「魚醤」ラーメン

代表的なメニューが券販機のトップポジションにある「魚醤」。この店オリジナルの醤油ラーメンです。
目の前に置かれた丼からスープをひと口味わってみれば、ネーミングから想像する “クセ” は全く感じずに深い醤油と出汁の味わいが広がります。

“固めでつるしこ”な「中麺」

“固めでつるしこ”な「中麺」

麺は「細麺・中麺・太麺」と3種類の太さが選べ、魚醤には万能系の「中麺」がおすすめ。店の表現では「固め粗挽つるしこ麺」、まさにそんな食感が楽しめるでしょう。

「キクラゲ」がたっぷり!

「キクラゲ」がたっぷり!

具はたっぷり入る「キクラゲ」が印象的で、プリッとした麺・コクのあるスープとの相性が抜群です。

店名:円山 嬉
住所:札幌市中央区大通西23丁目1-16
電話番号:011-215-4478
営業時間:11:00〜22:00(売り切れ終了)
定休日:水曜日・第3火曜日
アクセス:地下鉄東西線円山公園駅 徒歩3分

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櫻井ラーメン 中央店:「札幌ブラック」の醤油ラーメン

全国的な流行となっている「ブラック」ラーメン
見た目も真っ黒なスープが特徴で、発祥とされる「富山ブラック」をはじめ全国各地の「ブラック」ラーメンが誕生しています。

札幌での代表的な一軒が「櫻井ラーメン」。北海道「ブラック」発祥の店、函館の「櫻井家」の札幌進出店です。

これぞ「札幌ブラック」!

これぞ「札幌ブラック」!

その代表的メニューが「ブラック正油」。スープは焦がしニンニクやたまり醤油を使うことでブラックに仕上がりますが、口に含むと意外なほどあっさり。しっかりとしたダシ感とのバランスによるものでしょう。

意外に「あっさり」感じるスープ

意外に「あっさり」感じるスープ

麺は函館の老舗製麺会社である「日の出製麺」製。程よい縮れ感のあるブラックスープによく合った麺になっています。

麺も「真っ黒」に!

麺も「真っ黒」に!

具にはチャーシュー・メンマ・ネギなどの定番に加え、もやし茹で卵も入っており、これがワンコイン(税込500円)とはとても思えない完成度です。

店名:櫻井ラーメン 中央店
住所:札幌市中央区南9条西9丁目1-23
電話番号:011-532-3318
営業時間:11:00〜15:00、17:00〜20:30(日祝11:00〜16:00、17:00〜20:00)
定休日:木曜日
アクセス:札幌市電山鼻9条停留所から徒歩6分

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ごま田郎:メニューには無い?「ごまラーメン」

「ごま田郎(ごまたろう)」は看板に「ごまラーメン」と掲げます。
その「ごまラーメン」を注文しようとメニューを探すがその文字は無い!
恐る恐る店の女将に「ごまラーメンが食べたいんですが」と言ってみる。

すると「ウチにはごまラーメンというメニューは無いんです」とのこと。麺に「ごま」が練りこまれ、スープにも上質なごま油が使われることから「ごまラーメン」を掲げているそう。

シンプルな「しょうゆラーメン」

シンプルな「しょうゆラーメン」

目の前に登場した「しょうゆラーメン」はあっさり系の支那そば風

澄んだスープに「ごま油」が香ります

澄んだスープに「ごま油」が香ります

澄んだ醤油スープに昔風の固めなチャーシュー、ほうれん草にネギ、ナルトという構成です。
スープを味わってみると、確かに “ごま” の香りが漂います。特製の麺も中太のやや縮れた食べやすいもの。

「ごま」が練りこまれた特製麺

「ごま」が練りこまれた特製麺

看板と店名の「ごま」、実は “隠し味”
しっかりした仕込みと仕上げがその味わいの基礎になっていました。

店名:ごま田郎
住所:札幌市中央区南3条西12丁目1293
電話番号:011-563-5272
営業時間:11:00〜19:00(スープ切れ終了)
定休日:月曜日
アクセス:地下鉄東西線西11丁目駅 徒歩5分

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らーめん 向日葵:Wスープに“隠し味”の「醤油ラーメン」

「らーめん 向日葵(ひまわり)」はJRや地下鉄の駅からは少し離れた場所ながら(最寄りは徒歩で4分の札幌市電西線9条旭山公園通停留所)、札幌のラーメンファンが連日通う人気店です。

この店のスープは豚骨と魚介のWスープ。そして「醤油ダレ」3種類の醤油にチャーシューの旨味が溶け込んだ煮汁を加え、隠し味に「赤ワイン」を加えた特製のもの(同店HPより)

おすすめの「醤油ラーメン」

おすすめの「醤油ラーメン」

目の前に登場した「醤油ラーメン」のスープには適度な量の背脂が浮かび、ひと口味わってみれば、コクのある旨味が深く広がります。

スープは「隠し味+背脂の旨味」

スープは「隠し味+背脂の旨味」

麺は程よい熟成感のある中太縮れ麺で、スープの味ともベストマッチ。

熟成感のある「中太麺」

熟成感のある「中太麺」

具のチャーシューは柔らかく煮込まれ、旨味もたっぷりで、メンマは丁寧な仕込みが感じられるもの。
まさに、札幌の「進化系醤油」を代表するラーメンといえるでしょう。

店名:らーめん 向日葵
住所:札幌市中央区南9条西16丁目2-21
電話番号:011-552-9887
営業時間:11:00〜21:00
定休日:水曜日
アクセス:札幌市電西線9条旭山公園通停留所 徒歩4分

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札幌でこだわりの「醤油ラーメン」を味わおう!

札幌でひと味違う「醤油ラーメン」の店をご紹介しました。
前回のコラムがシンプルな「中華そば」系の店を中心としたものだったのに対し、今回はその伝統を受け継ぎつつ独自の “こだわり” を加えて新たなラーメンを作り上げていました。

「味噌ラーメン」が有名な札幌ですが、醤油ラーメンも魅力的な店が増えていることがお分かりいただけたと思います。
ぜひ、札幌で “こだわり” の「醤油ラーメン」も味わってみてくださいね!